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 2005年江戸川のハゼ釣り日誌 

2005年4月9日(土)〜2005年9月23日(金)ハゼミャク釣り日誌はここをクリックしてください。

2005年10月28日(金)ジャンボ落ちハゼ釣り
10月28日(金) ジャンボ落ちハゼのリール釣り1回目。10p〜17.5cmを204尾。10p〜11pは10尾ほどで約5%。あとは13〜15pが中心。16p以上もかなり交じった(数不明なほどいた)。落ちハゼ釣りの自己目標は最低100尾、希望としては200尾以上というのが例年の私の釣りである。本日はクリアした。とても楽しかった。
 水深4〜5mを狙った。水深2mでの6時30分の水温18℃、10月25日よりも1℃低くなった。昨日の雨と低温のため。釣れるハゼはやや冷たかった。江戸川の落ちハゼは水深で釣る。川底の起伏を読み取ることができればジャンボは釣れる。
 6時30分から15時00分まで8.5時間の釣り。24尾/1時間。なかなかのペース。
 晴れ、北のち南の風、暖かい。
 長潮、干潮7時51分、満潮14時51分。本日は干潮の潮止まり直前でよく釣れ、上げになってからは10〜11時頃に入れ食いだった。納竿時間は下げ始めていて竿をしまうために竿を上げるたびにダブルで釣れてきた。後ろ髪を引かれるとはこのようなことか。
 磯竿1号と2号2.7mを7本使用。ハリネズミ釣法で釣る。道糸ナイロン2号。仕掛けは、秋田袖5号ハリス0.6号、枝ス5〜7p、幹糸1.5号全長1m、35,30,35p間隔で結んだ自製3本バリ仕掛け。オモリ、ナス型6号。それほどの深場ではないので長さ1mの仕掛けで釣った。伊藤遊船には2本バリの船宿仕掛けが置いてある。
水温が1℃下がったし昨日の雨と低温のことを考えて細ハリスがいいだろうと思って0.6号のハリスの仕掛けを使った。これは人間の考えでそうするのであって、ハゼは0.8号や1号のハリスでもよく釣れたかも知れない。しかし、ハリスは細いほうが良いに決まっていると思うからそうした(自己満足か)。
 6時過ぎ、船宿の曳船で河口へ行く。本日の目当ての場所。河口手前の右岸、緑の航路ブイの右側、行徳漁業組合事務所側の岸壁とブイの中間。干潮時間で水深3〜6mの場所。河口出口の緑ブイの右側は比較的浅くて、岸壁へ寄るほど深くなっている。以上の事は竿を出して分かった事。投げるたびにオモリの着底時間を数えているから水深の見当がつく。
 本日の釣れてくるラインは干潮時間で水深4〜5mの場所と見極めた。そして釣れればジャンボばかり。木更津のハゼを負かす位の大きさだ。
探り釣りで釣れるハゼはやや冷たい感触だし水温も下がったので竿は7本出す。理由、誘いを掛けて置ザオの時間が長いほど釣れる確率が高いため。ハゼがエサとニラメッコしているのだろうと思う。人間のほうが手持ち無沙汰でついつい竿をいじってしまう。触らないほうがいいことだってある。
 誘いは手に竿を持ってすることもあったが、本船航路内を大型船や漁師の船が通過するたびに波がくるのでそれを見越して道糸を張っておく。そうすればボートが勝手に誘ってくれる。その置ザオにアタリがでているのを眺めているのも嬉しいものである。
 ジャンボを釣るので青イソメエサは3〜5pと長く付けた。追い足しをするから2〜3本針先に付いている事だってある。
 上げ潮が効いていた時間は2時間ほどで結構な速さの流れだった。6号オモリで水深が4〜5mなので糸ふけがありオモリが流された。私はあえて8号オモリなどに替えなかった。その理由、折角潮流がオモリを引きずって誘ってくれているのだから潮流に任せることにしたため。実際、この時間は入れ食いだった。
 本日のポイントは本格的に深場へ落ちる踊場のような場所だと思う。水深も中途半端だし小型が全く釣れてこない。エサもしゃぶられることが少なかった。
木枯らしが吹くような寒さになれば赤ブイを見通した航路際の水深6〜10mの斜面で釣れるようになる。本日はその斜面で釣れなかったようで他宿のボートは移動してその姿はなかった。私の釣った側の緑のブイの航路際もさほど釣れなかった。あと数日もすれば状況も変わると思っている。
 私も11月になれば本格的に深場でジャンボ落ちハゼを釣るが、そのときのオモリは12号で大型の弓型テンビン、袖バリ6〜7号、ハリス1号、幹糸1.5号、45、40、45p間隔で結んだ自製3本バリ仕掛けを使う。
投げて誘って置ザオという釣りでは仕掛け全長の長いほうが絶対的に有利と思っている。実績がある。そのために2.7m以上の長さの竿を使う。そうでないと仕掛けが長いからボートの上から振り切れない。なお、ハリス0.6号の仕掛けを予備で必ず携帯している。これは食い渋り対策でもあるし威力を発揮することがある。

10月27日(木)  秋ハゼのリール釣りの結果を整理しておく。
釣り場   江戸川放水路内の水深1〜3mの場所
釣果目標 最低300尾以上、500尾超を目指す。
釣法 ハリネズミ釣法(「江戸前のハゼ釣り上達法」参照)
タックル 磯竿5〜7本使用。スピニングリール、道糸ナイロン2号、中型弓型テンビン、ナス型オモリ6号、袖バリ5号、ハリス0.8号、枝ス5〜7p、幹糸1.5号、35,30,35pで結んだ全長1mの自製仕掛け。予備としてハリス0.6号の仕掛けを携帯。
釣 果 3797尾   542尾/回
釣 行 7回
内 訳  9月26日 428尾
9月29日 486尾
10月4日 550尾
10月7日 739尾 過去17年間で自己新記録
10月12日 604尾 過去17年間で4番目の記録、600尾台3回目
10月21日  520尾
10月25日 470尾
       
2005年10月25日(火)
10月25日(火) 秋ハゼのリール釣り。10.5cm〜16.5pを470尾。12〜14cmが中心。良型揃いで釣り味を堪能した一日だった。竿のしなりがすごい。いい気持ち。ボリュームがすごくてビク2ケ使用。検量バケツに口切いっぱいあった。
 6時30分から15時00分まで8.5時間の釣り。55尾/1時間。入れ食い。
 本日は釣りボートが密集していた。その合間をぬって移動してハゼを探しながら釣った。本日も一ヶ所で100尾などと大量に釣れる状況ではなかった。投げて引いた。
 晴れ、北の風、日中南東の風、のち南西の風。6時30分の釣り場の水温19℃、先週の金曜日と同水温なので同じような釣りになると考えたらまったくその通りだった。水は生ぬるくて陽気は暖かい。これではハゼは深場に落ちないだろう。
 小潮、干潮3時49分と16時14分、満潮12時12分。上げも下げもよく釣れた。
  磯竿1号と2号2.7mを5本使用。ハリネズミ釣法で釣る。道糸ナイロン2号。仕掛けは、袖バリ5号、ハリス0.8号、枝ス5〜7p、幹糸1.5号全長1m、35,30,35p間隔で結んだ自製3本バリ仕掛け。オモリ、ナス型6号。伊藤遊船には2本バリの船宿仕掛けが置いてある。
 お客さんの出足が早い。本日の釣り場は私にとっての新場所。来年のためのデータ集め。河口、左岸に緑色に塗った工場がありその中央部分が高くタワーになっている。その前の岸壁から沖目100mほどのところへアンカーを入れる。干潮時間から3時間経っている。水深約2.5mほどか?
 風がありボートは上げ潮に逆らって河口方面へ向く。左右と後方へに投げる。左ばかり釣れる。竿を全部左側へ寄せて釣る。入れ食い。遠投して引いて置ザオにしたが引いたのは一度だけ。
 あっという間に他宿を含めたボートで川面がいっぱいになる。釣りながら次はどこへ移動するか川面を見渡して目星をつけておく。それだけの余裕がある。昔はそうではなかった。そんなわけで目星をつけておいたそこへ行く。ときには先客が移動したあとでも気にしないで入る。釣ってみるとハゼはけっこう残っているものだとわかる。だから、先客の釣れ具合と腕具合を綿密に観察しておく。
 工場のタワーのあたりから斜めに川を横断して大型船の航路近くまで釣ってみた。航路際へは行かなかった。本日の水温ではまだ早い。タワーの正面の川中あたりも川の中央が瀬になっていてかなり浅い。そこで入れ食い。30〜50尾釣っては動いた。潮替わりを期待してハゼを残しておいた。
 午後下げ潮になった。風が朝と逆になったので朝と同じく潮と風が逆。ボートの尻が川上を向いては大きく振れる。私のハリネズミ釣法にとっては絶好の条件。竿を手に持って誘う手間が省ける。
 午後は午前中に釣った場所を釣りながら納竿。潮が替われば同じ場所で食いが立つ。本当に不思議だと思う。だから、あちらこちらと釣り歩いてもまたもとの場所近くへ戻ってくる。よく釣れた場所は覚えておいて潮替わりを利用する。
 タックルについて。
磯竿を3本買い足した。私は値段で買うのではなく竿の調子で買う。いまは安くても品質の良いものがある。3本ともシマノの磯竿で島風2号、2.7m。オモリ負荷5〜10号。この竿に6号オモリを背負わせる。竿はカーボンだが軟調でシナリが良い。竿のシナリを重視する。深さ6〜12mで釣るときは12号オモリを使う。
 道糸はナイロン2号。ナイロンは伸び縮みする。クッションである。アタリがあったときにハリ掛かりがよいと思っている。新素材などの糸は磯竿の方が負けてしまう。糸が伸び縮みしないから衝撃は竿で凌ぐか幹糸とハリスで凌ぐしかない。また、ハリも伸びたり折れたりしやすくなるから軸の太いハリを使いたくなる。それらのことはハリス切れの原因にもなるのでハリスを太くすることにもつながる。釣果は追って知るべし、である。なお、ナイロンでも3〜4号の道糸は使わないようにしている。磯竿が負けるからである。それに糸ふけが激しくなる。
 軟調の竿で道糸がナイロン2号であればまずハリス切れの心配はない。細いハリスを思い切って使える。0.6号と0.8号のハリスの仕掛けを用意している。食いの渋いときはハゼといえども細いハリスに軍配が上がる。その分、ハリスが縮れてハリの消耗が多いから替バリは十分に用意している。
 オモリ。私は川内の水深4mくらいまでは6号オモリで釣っている。竿に弾力が十分にあるからだ。貸し竿その他比較的穂先の固い竿は6号オモリでは仕掛けが動きすぎてかえってハゼのアタリを逃してしまう。それにラインも比較的に太めのものが多い。つまり、壊れにくいタックルになっているといえる。だからそんなときは8〜10号オモリをお勧めする。仕掛けの移動をゆっくりと滑らかにさせるるためである。
 このように、どのような仕掛けにするか、どのような釣りになるか、アタリが出せるか、出せないか、ダブルの連発ができるか、など、用意されたタックルで決まってくると思う。
 リール釣りで100尾以上、あるいは300〜400を狙うにはどうしても竿数を出して置ザオにすることになる。1〜2本で手に持って引く釣りは大釣りには届かないと思う。但し、これはその釣り人の好み、人生観、哲学、美学の問題だから一概に私の釣りをお勧めするわけにもいかない。
 数多い釣り人の中には、数釣りを楽しむ釣り人を「品がない」釣り師と揶揄する向きも無きにしも非ず、である。揶揄する人の方がおかしいと思う。「漁師」みたいだという人もある。あえて言うが漁師は私のような釣りはしない。それもこれも釣り人の数だけの人生観があるのだから気にすることではないのだが、数釣りに挑戦してみようと思った人の中には、そのようなことで気後れしてしまう方もおられるかもしれないのであえて記した。
 釣りの技術というものは日進月歩であり、ハゼ釣りについてみても1日にミャク釣りで1000尾超、リール釣りで500尾超の釣果を出せる釣法が存在するのである。
 拙書「江戸前のハゼ釣り上達法」で書いた千尾釣法とハリネズミ釣法がその一つである。本日の470尾もハリネズミ釣法で釣った。この日誌を読む方にもぜひ一読をお勧めする。ハゼ釣りに限らず必ず得るものがあるものと思う。そういう本を書いたつもりである。
2005年10月21日(金)
10月21日(金) 秋ハゼのリール釣り。9〜15pを520尾。10〜12cmが中心。ジャンボは釣れなかった。本日の釣り場では仕方がない。これまでとは一味違った釣りになった。一ヶ所で100尾も150尾も釣れる様相ではなかったということ。だから、これまでとは釣り方をチェンジした。たった一つの釣法でマンネリして釣っていては融通が利かないといわれても仕方がない。臨機応変が身上である。本日もハリネズミ釣法で釣る。どのように釣ったかは本文を読んで欲しい。
 曇り、14時過ぎに陽がさす。北のち北東の風、やや強い。6時15分の釣り場の水深2mほどの場所の水温19℃。あらかたの釣り人は水温も計らずに釣っている。水はまだ幾分か生ぬるい。これでは深場へはまだ落ちないだろう。
 大潮、満潮7時20分と18時06分、干潮12時44分。潮周りはいいと思う。昨日は上げ潮で食いがたったという船宿情報があった。本日はどうか?
6時15分から15時00分まで8時間45分の釣り。59尾/1時間のハイペース
磯竿1号と2号2.7mを5本使用。ハリネズミ釣法で釣る。仕掛けは、袖バリ5号、ハリス0.8号、枝ス5〜7p、幹糸1.5号全長1m、35,30,35p間隔で結んだ自製3本バリ仕掛け。オモリ、ナス型6号。伊藤遊船には2本バリの船宿仕掛けが置いてある。
 本日の釣り場。私にとっての新場所。湾岸道路よりも下流、左岸、検潮器よりも150m以上下流。左岸の工場地帯の堤防際に駐車場があり、大型クレーンがあった。その場所の沖目、ケタから落ちた付近へアンカーを入れる。釣った範囲はそこから下流、左岸、工場の建物が緑色に塗られている辺りまでの間の川中の瀬周辺の斜面。
 朝一番、ボートが下流を向くので左の浅場と右のミオ筋へ投げる。右側のほうがよい。ただし、@ハゼの唇の薄皮1枚にかろうじてハリ掛かりしていること、したがってリールを巻いていて落ちるハゼがあることAエサがしゃぶられていることB3本バリに1尾だけ釣れてしかも中型以下であること、などがあり、このような場合は経験によれば大体が食い渋りのときの状況である。このような場合の釣り方がある。決して一ヶ所で粘ってはいけない。それでは数が揃わない。
私が釣った方法。考え方。食い渋りであってもアオシオでない限り必ず釣れるハゼがあること、だから、食いがたっている(つまり、ガッツイテいる)ハゼだけを20〜30尾釣ったら即座に移動する。釣れるペースが突然ガクンと落ちるから直ちに移動する。
本日は下流に向って右側、つまり流心方向で釣れているから動くときはオモリの着水地点までボートを沖目へ出す。そこからまた沖目を釣る。
このようにして@沖目へ出るA次に下流へ動くBまた沖目へ出る、の繰り返しでジグザグに動いて釣った。
この方法のメリット。食い気のあるハゼだけを釣るから移動回数を増やせば結果として一ヶ所で入れ食いをやったのと同じだけ釣れるということである。本日の食い渋りの中で午前中は1時間50尾のペースを維持できた。工場の正午の時報でちょうど300尾だった。上出来だった。
朝一番でアンカーを入れた場所がミオ筋の中で比較的深い場所。沖目へ出るにしたがって浅くなり、川の中央部分が最も浅くなり、下流へ向って50mほどの幅で長さ200m以上の瀬があり、その両脇がダラダラの斜面になっている。本日はとうとう、その一番高い場所まで来てしまった。つまり、釣れているから前へ前へと出てそうなってしまったということ。面白いことに干潮時間で1〜1.5mほどしかない川中の瀬の高い場所で入れ食いになった。
それでも50尾ほど釣るとアタリが遠のく。したがって移動のペースは落さなかった。エサをしゃぶるだけのハゼは釣らずに残しておく。ハゼとにらめっこしていても仕方がない。400〜500尾をリールで釣るにはそんな暇はない。潮が替わればまた食いが立つからそれらの場所に戻ってくればよい。実際に本日は午後の上げ潮で午前中釣った場所を上流に向って釣りあがって納竿した。とてもよく釣れた。
台風20号のために水温が2℃も下がった。だから食い渋りは仕方がない。ただし、水温が低いなりに安定すれば荒食いする。ただ、本日も水は冷たくは感じないので特別生ぬるいとはいえなくてもそれほどに極端に冷たいとは言えない。
ということは、まだまだ、川中の斜面や瀬、ミオ筋の駆け上がりなどに大量のハゼがついていると思える。本日の釣果はそのことを示していると思う。いつまでこの状態が続くか不明だが少なくとも今月中はマメに移動してハゼの着き場を探せば束釣りは可能と思える。
次回の釣行での私の釣り場の青写真が頭に浮かんでいるのだがそれは内緒ということにしておく。深場ではなく川中の水深2〜4mのラインとだけ述べておく。6〜10mの深場へ行くのは少なくとも10月末頃からになる。
ハゼの数を揃えたかったらリール竿数本を出しての置ザオの釣りをお勧めする。ミャク釣りファンも多いのだが希望の数字と釣法がマッチしないから落胆する人も多い。ただし、その釣り方にこだわって楽しんでいる人も多いのでリール釣りがよいとは一概にお勧めもできないのだが!!
2005年10月12日(水)
10月12日(水) 秋ハゼのリール釣り8〜15pを604尾。10〜12cmが中心で10月7日よりも型は一回り以上小さかった。ポイントが異なるのでやむを得ないと思う。目星をつけたポイントで釣れてくるハゼを釣ればよい。
 晴れ、北東の風やや強い。爽やか。水はまだ生温い。
 小潮、干潮6時04分、満潮14時35分。本日は上げを釣る。
 6時30分から15時15分まで8時間45分の釣り。69尾/1時間のハイペース。
 磯竿1号と2号2.7mを5本使用。ハリネズミ釣法で釣る。仕掛けは、袖バリ5号、ハリス0.8号、枝ス5〜7p、幹糸1.5号全長1m、35,30,35p間隔で結んだ自製3本バリ仕掛け。オモリ、ナス型6号。
 本日も下流域で釣る。伊藤遊船のボートが本格的に下流へくるまでの調査のつもり。誰に頼まれたわけでもない。私のお節介。データがまた一つ増えた。
 朝一番の引き船で湾岸道路とJR京葉線鉄橋のすぐ下流、左岸側、干潮時間で水深2〜3mにアンカーを入れる。満潮時間には水深4mほどになる場所。下流の検潮器を見通してその右側、タカからケタで落ちたやや深い場所を狙う。三連休の寒さと雨を考慮して、ハゼは干潟になる場所から一段下へ落ちたのではないか、と考えた。大アタリ。
 上げ潮だが北東の風がありボートが下流へ向って流心へ斜めに向くように行ったり来たりする。ハリネズミ釣法にとっては絶好の動きである。大潮では干潟になる浅場へ2本投げ、右側の流心方向へ2本、後方へ1本の合計5本投入する。タカにはあまりいないようだ。ケタから落ちた場所だけが入れ食い。本日は川の中央とケタとの間で活発に食ってくる。それさえわかればそのラインを釣ればよい。
 ボートが風でググッと振れる。置ザオが弓のようにしなっている。このしなりが大事。竿先が耐え切れずにズルッと30cmほど仕掛けを引きずる。アタリが出ている。全部の竿がググッググッときているがローテーションを組んでいるので順繰りに取り込んでいく。食い逃げされたらそれはそれでよい。その辺りへまた投げればよいのだから。2尾掛け、3尾掛けの連続なので取り込んでいても気持ちが良い。
 他宿のボートが浅場へ入っては出て行く。釣れないようだ。それは確かめて分かっている事。ケタから沖へ50mほどの幅で京葉線鉄橋から検潮器までの間300mほどをジグザグに釣る。時々、他宿のボートが割り込んでくる。それも仕方がないこと。釣れているのが見えているのだから、私が釣り下って行く先へ回り込んで入りたくなるのも仕方がないこと。それは人情というもの。ハゼを釣りにきた以上は何が何でも釣って帰りたいのは誰でも同じ。中には私のオモリの着水地点にアンカーを入れる人だっている。外から私の釣れている様子を見ているとその辺りで釣れるように見えるものだからどうしてもそのようにしたくなる。ところが大体が挨拶なし。でも、私の独占釣り場ではないのだし、釣り人の気持もよく分かるのでその行為を「容認」してとがめだてなどせずに立ち退くのをひたすら待つ。
なぜ待てるのか?それはその釣り人のタックルと釣り方を見て、この人は短時間で移動するな、と見極めるからである。大体がリール釣りにしても竿を手に持ってアワセをくれているようではそれほどは数は釣れないものである。それはその人の好みの釣り方だから私がどうのこうの言えることではないから黙って見ている。また、ミャク釣りの人だっている。結構な人数がそうしている。これも好みだから仕方がない。でも、今の時季、2〜3m以上の場所でミャク釣りをしてもそうそうはアタリは出せないしアタリがあっても釣れる数は少ない。ハゼがバラケているからだ。だから、そのうちにどこかへ移動するさ、と思いながら釣っていると大体がそのようになる。場所が空くとその辺りへ移る。この繰り返し。
長年江戸川で釣りをしていると無用の摩擦は避けるようになるし、釣りたい人には「どうぞ釣って下さい」という気持ちで黙って場所さえも譲れるようになった。これだけは「自分を褒めてあげたい」と今でも時々思うことがある。
 15時15分、迎えの船がきたので納竿。私と一緒に朝一番で下流へきた常連さんはノリヒビの先で釣って良型を470尾の大釣りだった。10月7日に私が739尾釣った場所。ポイントにはまって大釣り。その人は本日の二番手なった。私がいなければダントツのトップだったはず。その人もリール竿5本使用。
 ハゼも今後は徐々に深場へ移動するがケタから下や沖目の斜面、垂れ込みなどを見つけて釣ればしばらくの間は2〜4mの水深で数がまとまると思っている。水面へ指先を突っ込んで指を切るような水の冷たさになるまで江戸川放水路の川中で十分に釣れるはず。釣り場が湾岸道路から下流へ移っていくのは仕方がない。ただし、中流域の高圧線下付近にだってハゼはたくさんいる。暖かい日並が二、三日続けばリール竿数本を出して数が揃うだろう。
2005年10月7日(金)
10月7日(金) 秋ハゼのリール釣り。10〜16.5pを739尾。12cm前後が中心。過去17年間の江戸川でのハゼのリール釣りで最高釣果。2003年10月17日リール釣り623尾、1995年9月23日リール釣り614尾がある。リール釣りの739尾はミャク釣りの2000尾に匹敵する。こんなことは初めで最後かもしれない。終日最高の気分で釣り続けた。
 6時30分から15時15分まで8時間45分の釣り。87尾/1時間のハイペース。
 曇り、東のち南東の風、風は弱く波もなく気温は高くて釣り日和。10月、11月のこんな日は釣れる。
 中潮、満潮7時11分と18時22分、干潮12時52分。
 磯竿1号と2号2.7m5本だけ使用。釣り方は典型的なハリネズミ釣法。仕掛けは前回と同様。入れ食いのため5本でも忙しかった。大台に乗せるのに竿7本を使うようでは不成功になる。
 朝一番の引き船で湾岸道路の下流右岸ノリヒビが立ててある干潟の先端へ行く。この場所を選んだ理由。本日、先着の他の船宿のボートがここでは誰も釣っていなかったから。これは賭けである。既に前日までに、釣られてしまったか、または釣ったけど釣れないから誰もいないのか、それともこれまでに誰もが竿を出したことのない場所なのか、どれかである。私は他の船宿のボートの位置などを勘案してこの秋はまだ一度も攻められていない新場所と判断した。それならば本日はハゼはワンサといるはず。それに賭けた。
 満潮時間まであと40分ほどで水深は3m弱ほどと推定。ということは本日の中潮の干潮時間には1〜1.5mになる場所ということ。大潮の場合は船外機のスクリューが川底につくくらいに浅くなる。つまり湾岸道路下流としては比較的浅い場所ということ。他の宿のボートは皆本流筋の深い場所にいる。浅くなるということで敬遠しているのかもしれない。それがこちらのつけ目。今の時季、本日のように暖かい日に浅場で釣れれば大釣りができるはずと踏んだ。
 いつものように竿を7本用意しようとした。ところが2本投入した時点で竿先がグングンとひかれた。3本目を投入してからあげてみると2本とも3尾掛け。3本目も投入した直後だが試しに上げてみた。これも3尾掛け。それも10pオーバーばかりの良型揃い。このサイズが一番釣りやすいのだが、これではとても7本は扱いきれない状態なので5本で釣ることにする。この時点で本日は600尾は可能と希望が湧く。ハゼの釣れる方角を探るまでもない。エサをつけてポンポンとちょい投げをしているだけ。手返し勝負。ポイント選定の勝利といえる。
 2時間釣って200尾、これは物凄いペース。10月の私のリール釣りは希望的目標が1時間50尾平均である。一日やって400尾超になる。本日の朝はその倍の釣果。問題は何時間このペースが続くかだけ。いや続かせることができるか、という自分の腕に賭けるだけ。  
 正午までで5.5時間釣って500尾になった。これではミャク釣りのペースと対して変わらない。しかしここでミャク釣りをしてもこれだけの数は揃わないだろう。リール釣りだからこそである。そういう季節ということである。勘違いしている釣り人もいる。
 干潮時間はさすがに浅くなった。オモリが水面へポチャンと落ちるとすぐにトンと底に着く。底が見える。それでも投げては引く。オモリが着底した直後の誘いである。私が手で竿を持って誘うのはこのときだけ。これで十分でハゼがいればまず食いつく。あとはボートの振れに引かせて誘う。
 結局、納竿したのは15時15分で迎えの引き船で戻った。自己新記録という本日の成功はポイント選定にあったと思う。日並と季節を組み合わせてハゼの着き場を推定する。川面に浮かんでいる多勢のボートの見方が「正解」であるかどうか、私はいつも試してみるつもりで自分の判断を優先する。大方の釣り人と同じ土俵で相撲を取っていては大釣りはとても望めない。そういうものだと思う。
 本日は曇りで暖かい、昨夜も本日も冷たい風も吹かず雨も降らなかった。朝満潮で午後は上げ潮になる。天候も潮時も申し分がない。もしかしたらまだ誰も釣っていない場所かもしれないという期待感。それに近くにノリヒビがある。ノリヒビの中に入ってはいけないがノリヒビの中とその周辺は砂地の浅場で大潮では干潟が出る。そのような場所は本日のような日並ではハゼの絶好の着き場となる。私の長年の経験がそのようにささやいているし、そこで釣れと私をそそのかしてもいる。そのような感触を私はいつも大事にしてきた。
 移動回数は10回ほどだったろうか。ノリヒビから河口に離れるにしたがって釣れるペースが落ちたような気がする。だからあまり沖には出なかった。ノリヒビと石油タンクのある岸壁の間を行ったり来たりしながら釣った。長年通っているとこのような良い思いをすることだってときにはある。私の自己記録がまた一つ増えた。
2005年10月5日(水)
10月4日(火) 秋ハゼのリール釣り6〜17.5cmを550尾。10〜12p前後の中型主体。大型と小型はわずか。本日は2尾掛け、3尾掛けがとても多かった。リール釣りで500尾超の釣果は大釣り中の大釣りと言ってよい。目標の一つはクリアした。
 6時30分から15時30分まで9時間の釣り、61尾/1時間。
 大潮、満潮5時19分と17時18分、干潮11時28分。
 朝一時小雨、のち曇り、北東の風、昼頃は無風で暖かくなったがまた北東の風が吹いて冷え込んできた。上がる時間に靄がかかってきた。寒くてカッパその他を重ね着した。首にタオルを巻く。朝の気温17℃、日中24℃。
 タックル、1号と2号の磯竿2.7m7本使用、道糸ナイロン2号、スピニングリール、中型弓型テンビン、オモリナス型6号、仕掛けは幹糸1.5号、袖バリ5号、ハリス0.8号、枝ハリスの長さ5〜7p、仕掛け全長1m、35,30,35p間隔に結んだ3本バリ自製仕掛け。なお船宿2本バリ仕掛けは伊藤遊船に常備。釣り方は「江戸前のハゼ釣り上達法」に紹介した『ハリネズミ釣法』。
 竿7本は探りの効率化のため。また良く釣れるのだが食いがいま一つ渋いときは7本のままで釣る。活発な食いの場合は手返しを重視して6本とか5本とかに本数を減らす。つまり増やすのではなくて減らす。目安としては600尾オーバーできるかどうかという食いのときである。本日はその判断のギリギリのペース。最後の1時間は5本ザオにして釣った。そのようなすごいペースの食い方の時間があったから550尾になったのである。経験の裏打ちがある。
朝一番で曳船があり妙典排水門前の水深2.5mへ行く。ボートが下流へ向くのでケタになっている落ち込みの上にアンカーを入れて干潟になる浅場と沖目へ投げる。浅場は小型ばかりなので15尾釣ってから50mほど沖目へ出る。沖の方が粒が良かったため。
 7本の竿を360度に展開する。ハゼの着き場をいち早く見つけるため。投げたときに必ずオモリの着水から着底までの時間を数える。周囲の川底の起伏の様子がイメージできる。ハゼが釣れてくる川底が理解できるからそこを攻めればよい。イメージが湧けば釣れたも同然。川面をみてその場所の「三次元映像」が脳裏にイメージできるようになれば釣果は格段に伸びる。投げる距離を変えればいっそう緻密な起伏がつかめる。
 本日は中型主体。釣り始めて30分もすれば分かる。大型を求めると本日は江戸川を放浪しそうなのでここで釣れてくる大きさのハゼを釣ることにする。これは勘。勘は技術である。技術であれば磨く事ができる。私が現役のハゼ釣り師に徹しているのはこの勘を鈍らせないためである。
 11時頃、鵜が一羽70mほど下流に潜ったり首を出したりしているのが見えた。これは吉兆である。鵜が追いかけるほどのハゼがいる、ということだから。俄然やる気が強まる。鵜が潜っていた方角へボートを寄せる。鵜が逃げていく。追い散らしてご免ね。
釣ってみると8〜10pのハゼが5号のハリを呑んでいる。食いのいい証拠。型は今ひとつ不満があるがともかく入れ食い。エサの青イソメは2〜3pと長くつけてじっくりと食わせる。
風と潮の流れで結構糸フケがある。6号オモリでも流される時間があった。自分が誘わなくても済む。横着する。ボートの振れに誘わせれば良いのであって私が竿を手に持って一本ずつ誘う必要もない。そんなことは『ハリネズミ釣法』にあってはナンセンス。ボートに誘わせるために弾力のあるやわらかい穂先の磯竿を使っている。竿は2本だろうが7本だろうが誘いを掛けた方がずっと良いに決まっている。要はどのように効率的にするか、だけである。ハリネズミ釣法は江戸川のハゼのリール釣りで最高500尾超を狙うための釣法である。命名した私がそう思っている。
 4度目に移動して探ったとき期せずして沖目に竿が7本向いてしかも投入距離が大体同じような距離になった場所があった。水門の正面100mほど沖で下流へ向って70mほど下がった場所。上流部分の高圧線の真下あたり。見事に一直線のラインになった。こうしてみるとこのポイントのハゼにとってのいこごちの良い場所の形がよくわかる。ただし、本日釣れたから明日も必ずここで釣れるとは限らないから念のため。確率としてはいいと思うのだが。本日はここで食い気のあるハゼ90尾を釣って移動。魚を残しておく。
 午後からは上流へ向って上げ潮に乗って釣りあがった。水門の真正面の航路ブイの近くまで出てブイへ向って投げた。やはりここにもハゼはたくさんいたが中型主体でたまに大型が釣れる。
 本日はビクがかなり斜めに流れるほどの強い流れで潮通しはよかった。また、満潮時に浅場で釣っていたカップルが入れ食いだったと言っていた。ということは1〜3mのラインで中型が満遍なくつれたということである。中流域で大型狙いをした人にとっては不満のある一日だったと思う。
 大型ハゼが河口の水深6〜12mへ落ちてしまうには早すぎる時季なので河内のどこかの中継地点に溜まっているに違いないと思っている。日によって急に釣れだすことがある。
 秋のリール釣りは今回で3回目だがそのたびに別々のポイントで釣った。それぞれに良く釣れた。魚影はたいへんに濃いといえる。また5pに満たない小型のハゼがたくさん見える、という船宿情報もある。昨年と良く似ている。そうであれば来年の5月には越冬した良型ハゼのリール釣りが存分に楽しめるはずである。今年の5月、私はヒネを1160尾釣った。楽しみは夢を見ながらとっておくのが一番良いのだろう。
2005年9月29日(木)
9月29日(木) 秋ハゼのリール釣り6〜17.5cmを486尾。8〜12cmの中型が大半で大型が交じり。6〜7pの小型少々。小型には本日の袖バリ5号では大きい。ダブルと三尾掛けがもう少し回数多ければ500尾は超せた。空振り少ないが1尾掛けの比率が高かった。6時35分から15時35分まで9時間の釣り。54尾/1時間。
 若潮、干潮8時36分、満潮15時52分。晴れ、北東の風のち東の風やや強く防寒代わりの厚手のヤッケを着たがそれでも肌寒かった。首にタオルを巻く。
 今週の月・火・水の三日間は行徳沖がアオシオだった。台風の後遺症。そのため沖のハゼが逃げ込んだらしく三日間は左岸の1m前後の浅場で13〜16cmの大型ハゼの入れ食いだった。このときに釣行した人は大アタリだった。私も月曜日に良型ばかりを428尾釣っている。過去の経験ではアオシオも四日間は続かないもの。本日は多分潮が直っているだろうとの推測で釣行した。推測には根拠もあるし事前調査もした。確信があった。そしてアオシオで全く釣りにならなかった場所で挑戦するつもりだった。
 6時15分、高圧線下右岸側にアンカーを入れる。この三日間釣れなかった場所。左岸は釣れた。釣り始めは6時35分。竿7本をすべて投入する。仕掛けその他すべて前回と同様のタックル。ミャク釣りと違って始めと終わりの段取り時間が長いので実質釣り時間が短い。本日は9時間である。干潟から70mほど沖、航路ブイから100m以上離れている。
 若潮の干潮時間まであと2時間だが今の水深は2mほど。まだ浅くなる。本日の満潮では3m以上の深さになるはず。鍋の底のような垂れ込みになった場所で泥地、所々に落下物があり根掛かりが少しある。今の時季のハゼにとってはいこごちがいいはずの場所。
 釣り始めの私の周囲には誰もいない。ともかく単独行で釣りたい放題の状況。右岸に注目する宿と釣り人はほとんどいない。下流の湾岸道路近くに少しボートがいるだけでほとんどは対岸の左岸水深50pから1mのラインにいる。こちらから眺めて数えるのがいやになるくらいボートがいる。
 投入した竿を聞きアワセしてみる。磯竿2号のやわらかい穂先がグッとしなる。リールを巻きながら方角と距離を頭に刻む。ダブル。エサを点検して追い足ししてから釣れた方角へ投げる。この繰り返し。
 本日ここで釣れてくるハゼは特別に痩せてはいないが太ってもいない。三日間食餌してない様子。魚体がすっきりしていてお腹は膨らんでいない。本来ならばコロコロと太っているはず。このポイントのハゼは居着きのハゼでアオシオのためエサを食べていない証拠。だからこそ本日はガツガツとハリに食いつく。それを期待してこの場所を選んでいる。沖から逃げてきたハゼは太っていてお腹がボッテリと膨らんでいる。それは全部左岸側にいる。それも水が直れば深場へ移動してしまう。右岸側で釣れなかったのは今回のアオシオの流れが右岸側を流れたためである。
 リール釣りでは私は普通は50〜60尾釣れれば場所替えをするのだが本日は釣れ続いて200尾、80尾、70尾、80尾などと6ケ所ほどを移動しただけ。リール釣りで400尾以上釣れるような釣りはまさに「仕事」と言ってよい。ただひたすらエサをつけて投げては取り込む。「無我夢中」とは良く言ったもの。
 本日の型は中型主体でこのような場合はエサの消費量が多くなる。エサをしゃぶられてハリ掛かりしないハゼが多いからだ。大型が多い場合は釣れていないハリはエサがちゃんと残っている。その場合はすごく楽な釣りになる。本日はひたすら仕事みたいな釣り。
 釣り場選定について。アオシオの場合は潮の流れと風向を見て浅場を選ぶ。次にアオシオがなくなった頃合を見てその直後の釣行を計画する。ハゼが腹をすかせていて入れ食い間違いないからである。今の時季であれば1.5〜3mのラインである。もちろんリール釣りに軍配が挙がる。
晩秋になろうという時季にミャク釣りで深場を攻めるには数は期待できない。ハゼを探しきれないからだ。夏場のつもりでいたら大間違いである。その結果、今日は食い渋りだとか、深場に落ちたんだろうとか言う。釣り人の好みにもよるが今の時季に適した釣り方をしたほうがよいと思うがどうだろうか。釣り場選定についてはまた書く機会があると思う。どんなベテランでもポイント選びを失敗すれば釣果は散々になる。
 最後に出船前には船宿の情報を聞くべし。ボートへ乗る直前の最新情報である。ときには釣り場まで案内してくれることもある。それをどのように咀嚼するか、それは釣り人一人一人の腕といえよう。
2005年9月26日(月)
9月26日(月) 秋ハゼのリール釣り。10月からは晩秋となる。8〜16pを428尾。リール釣りとしては超大釣りといってよい。ミャク釣りの千尾に匹敵する。この日2番手は80尾だった。検量の際のバケツに九分目くらいになるボリューム。良型揃い。本日思い切って釣行してアタリだった。
 小潮、干潮4時40分、満潮20時07分、本日は終日上げを釣る。晴れ、北東のち東の風、のち南東の風。爽やかで涼しい。気温、朝19℃、日中24℃。水温、朝17℃で低い。
 台風17号が24日、25日と来襲し房総沖を北東に進んだ。行徳は北東の風の強風が吹き荒れ雨も強く降った。懸念されたのはアオシオの発生だったが本日までのところ被害はない。
 午前6時、伊藤遊船の桟橋前方、大型船が係留してある場所でリール釣りをする。30分で15尾釣っただけで移動。見切りをつけて300mほど下流、左岸寄り、M船宿桟橋のすぐ下手、干潮時間を2時間経過した時点で水深3mほどの深場にアンカーを入れる。満潮時には水深4m以上になる場所。
なぜこのような素早い行動ができたのか?それは駐車場に来たとき川の浅場にコサギが1羽いてさかんにハゼをついばもうと物色しているのを見た。ところが一向に嘴を水中に突っ込まない。幼鳥なのかそれともハゼがいないのか、どちらかだ。私はハゼがいない方に解釈した。コサギが歩き回って探している様子がありありとわかるからだ。もしそうであるとすれば本日の水質はアオシオではないことになる。アオシオであればハゼは酸素を求めて浅場に群がっているはずだからである。その前提があって桟橋前の比較的深いが特別深場ではない場所で念のため竿をだした。どの程度の深さの場所に大量のハゼがいるか確かめた事になる。その結果、1時間で50尾釣れるペースはとても望めないのでもっと深い場所に移動した。アオシオではないし、水温が低いのでもっと深い場所にハゼがいる、と判断したのである。
タックル、磯竿2号と1号2.7mを7本使用。スピニングリール、道糸ナイロン2号、中型弓型テンビン、ナス型オモリ6号、自製仕掛けを使用し、幹糸1.5号、ハリス0.8号の袖バリ5号、全長1mの3本バリ仕掛け、蛍光玉などは付けなかった。
 竿数を出すから釣れるという意見は的外れではない。ただし、竿数を出したから釣れる、ということも真実でない。やってみればわかる。大切なことはハゼの着き場を的確にすばやく探り当てることができるか、ということにすべてがかかっている。三つ目は数本の竿を操る事ができる技術があるか、ということがある。この三つの条件がクリアされたときリール釣りで300〜500尾の大釣りが可能となる。「江戸前のハゼ釣り上達法」で書いたハリネズミ釣法で釣る。
 アンカーロープに1m毎に結び目を三つ作り水深が人目で分かるようにする。干潮時間から2時間経過で水深3m。ボート尻は航路際にある。左右とアンカー方面は駆け下った斜面だ。それが分かる。竿7本をボートの周囲360度に投げ分ける。こうすれば釣れる方向がすぐに分かる。釣れる方角に竿を集めればよい。2本竿の場合と比較して欲しい。ただし、これは釣りの楽しみ方とスタイル、哲学、美学に関係する問題だから一概にどれが良いとは断言できない。私は私流の楽しみ方をしているということ。それが数釣りということだけである。
 深場で入れ食いだったのは午前中で、潮が効いてきた午後になって突然食いが悪くなった。この時点で300尾。1時間50尾のペース。そこで航路際へ寄って航路内へ投げてみる。中流域の航路内は比較的に浅い斜面になっている。ダブルダブルで釣れるがまた食い止まる。水質に問題あり、と判断する。念のため午前中に釣れた場所周辺で竿を出すがアタリがない。
ところが、波除け杭の上から釣っている人たちがウキ釣りで釣れている。ということは水質がアオシオ気味で浅場へ寄ったな、と思って投げ釣りの人たちの了解を得てから岸近くへアンカーを入れる。岸からもボートからもそれぞれにオモリが届く距離。その中間を釣る。干潟が出るカチンカチンの砂地を目指して投げる。水深1mちょいしかないはず。オモリが着水と同時にトンと着く。私は岸からケタまでの斜面を釣る。ケタから下はアタリがない。陸っぱりの人のオモリは私のボート近くに着水する。これでは釣れないのにと思いながら釣る。私はともかく入れ食い。陸っぱりの人があきれて見ている。
 結局、15時45分納竿。本日はリール釣り初日としては十二分に堪能できた一日だった。
暖かい陽気の日が数日続けば伊藤遊船の桟橋前の水深2m前後のやや深い場所でも良型の入れ食いが楽しめるはず。ハゼのご機嫌も陽気次第である。
 竿7本を出しても置きっぱなしの釣りではないから念のため。誘い続けなければ意味がない。もし、エサをしゃぶられてとられたら喜ぶべし。本日のエサの長さは2〜3p、タラシをたっぷり出して食わせた。飲まれてもハゼが大きいからハリスを持ってキュッと瞬間的に引けばスポッとハリは外れる。
2005年9月23日(金)
9月23日(金) ミャク釣りのハゼ釣りの集計。船宿、伊藤遊船25回、伊藤遊船以外から1回の合計26回、合計26065尾、1002尾/回。次回からはリール釣りに変更。
(1)  5月28日(土)    282尾 夏ハゼ釣り開幕試し釣り
(2) 6月 4日(土)   517尾
(3) 6月 8日(水)   761尾
(4) 6月11日(土) 963尾
(5) 6月13日(月)   645尾
(6) 6月20日(月)  1021尾 千尾超1回目
(7) 6月24日(金)  1313尾
(8) 6月27日(月)  1124尾
(9) 7月3日 (日) 1148尾
(10) 7月9日 (土)  1448尾
(11) 7月14日(木)  1364尾
(12) 7月21日(木)  1364尾
(13) 7月29日(金) 1086尾
(14) 8月2日 (火)  1220尾
(15) 8月7日 (日) 289尾 ハゼテンプラ会、この日のみO船宿から出船、大型ボートに2人乗りで3時間の釣り
(16) 8月10日(水)  1111尾
(17) 8月16日(火)  1044尾
(18) 8月19日(金) 1274尾
(19) 8月22日(月)  1243尾
(20) 8月29日(月)  1212尾
(21) 9月3日 (土)   1310尾 千尾超15回連続釣り、O船宿出船分を除く
(22) 9月7日 (水)   606尾
(23) 9月9日 (金)  1176尾
(24) 9月13日(火)  1170尾
(25) 9月14日(水) 271尾 マルキュー、アミエビエサ釣り協力、大型ボートに3人乗りで5時 間の釣り
(26) 9月20日(火) 1103尾 千尾超釣り18回、過去17年間で2番目の記録。
ミャク釣り26回 合計26065尾  1回平均 1002尾
            伊藤遊船のみ1回平均 1031尾(25回、合計25776尾)
 千尾超釣り狙いの釣行は伊藤遊船からのみの釣行であり1回平均 1062尾(ハゼテンプラ会とマルキュー協力を除き24回合計25505尾)
 過去の記録(伊藤遊船以外の船宿含む) 2003年1086尾/回、1996年1002尾/回