2005年江戸川のハゼ釣り日誌 

2005年4月9日(土)〜2005年9月23日(金)ハゼミャク釣り日誌

2005年9月23日(金)
9月23日(金) ミャク釣りのハゼ釣りの集計。船宿、伊藤遊船25回、伊藤遊船以外から1回の合計26回、合計26065尾、1002尾/回。次回からはリール釣りに変更。
(1)  5月28日(土)    282尾 夏ハゼ釣り開幕試し釣り
(2) 6月 4日(土)   517尾
(3) 6月 8日(水)   761尾
(4) 6月11日(土) 963尾
(5) 6月13日(月)   645尾
(6) 6月20日(月)  1021尾 千尾超1回目
(7) 6月24日(金)  1313尾
(8) 6月27日(月)  1124尾
(9) 7月3日 (日) 1148尾
(10) 7月9日 (土)  1448尾
(11) 7月14日(木)  1364尾
(12) 7月21日(木)  1364尾
(13) 7月29日(金) 1086尾
(14) 8月2日 (火)  1220尾
(15) 8月7日 (日) 289尾 ハゼテンプラ会、この日のみO船宿から出船、大型ボートに2人乗りで3時間の釣り
(16) 8月10日(水)  1111尾
(17) 8月16日(火)  1044尾
(18) 8月19日(金) 1274尾
(19) 8月22日(月)  1243尾
(20) 8月29日(月)  1212尾
(21) 9月3日 (土)   1310尾 千尾超15回連続釣り、O船宿出船分を除く
(22) 9月7日 (水)   606尾
(23) 9月9日 (金)  1176尾
(24) 9月13日(火)  1170尾
(25) 9月14日(水) 271尾 マルキュー、アミエビエサ釣り協力、大型ボートに3人乗りで5時 間の釣り
(26) 9月20日(火) 1103尾 千尾超釣り18回、過去17年間で2番目の記録。
ミャク釣り26回 合計26065尾  1回平均 1002尾
            伊藤遊船のみ1回平均 1031尾(25回、合計25776尾)
 千尾超釣り狙いの釣行は伊藤遊船からのみの釣行であり1回平均 1062尾(ハゼテンプラ会とマルキュー協力を除き24回合計25505尾)
 過去の記録(伊藤遊船以外の船宿含む) 2003年1086尾/回、1996年1002尾/回
2005年9月20日(火)
9月20日(火) 秋ハゼのミャク釣り。彼岸ハゼ。6〜14cmを1103尾。千尾超釣り18回目。17年間で千尾超釣り回数歴代2位の記録。1996年22回、2003年17回、1998年15回、1995年10回などがある。年によって他魚の釣りをしたりしていて釣行回数、釣果などはムラがある。
 6時〜15時30分まで9時間30分の釣り。116尾/1時間。曇り、北のち東の風。爽やかだが寒いくらい。襟首に乾燥タオルを巻く。大潮、満潮6時02分と18時11分、干潮12時15分。東西線車庫前の川中の瀬は露出しなかった。
 本日から気温は平年並みになるという天気情報。厚手の釣り服を引っ張り出して着ていく。正解。週間予報でも最低気温が21℃ちょいほどで最高気温も25℃前後になっている。ということは、今後日ごとに水温が下がりいよいよ少しずつ深場へ移動する時季になった。
 千尾超釣りの確率が低くなってきたのだが本日も大釣り狙い。昨日までの日中の暖かさに期待をかけた。したがって、1時間で120尾前後が釣れるポイントを探してチャレンジする事になる。大型だろうが小型だろうがその場所で釣れるハゼを釣る作戦になる。大型ばかり欲しいなどとない物ねだりはしない。それをしていると数が揃わない。手返しの関係で終日1.8m竿を使った。したがって満潮時間も干潮時間も竿を替えなかった。大潮では約2mほど水位が下がるので干潮時間は満潮時間に3m以上の竿で釣る場所が1.8m竿で狙える。だから干潮時間に良型を揃えられるチャンスがある。
 6時、東西線車庫前のゴロタの下手30m、波除け杭から10mほど沖目にアンカーを入れる。水深1mほど。今は満潮時間だ。アオイソメを2pほどにハリにつける。竿を2本投入する。6〜8p級はすぐにハリまで食いつけない長さだから置ザオをバタバタと揺らせてハゼが仕掛けを引きずり回している。そのままにしておく。ハゼを寄せるため。そのうちに静かになった。竿を上げてみるとハゼが疲れきった様子でぐったりとしてハリに掛かっている。本当にご苦労さん。次は5mm〜1pほどに小さくつける。エサの長さは移動するたびに最初は少し長くつける。そんなこんなで釣れ始めたら入れ食い。ボートを四隅に分けて四ヶ所を順繰りに釣る。本日は一ヶ所で50尾釣ったら移動するつもりだった。だから15尾ずつボートの四隅で釣れば60尾になるから移動になる。マメに動く。ちなみに10ヶ所動けば600尾になる。30尾とか20尾とかしか釣れない場所もあるから移動回数はもっと多い。だからマメに移動する人ほど数は釣る。
 10時で500尾を数えた。水位が下がったので沈船の上手、右岸のミオ跡筋の外側に竹棒がある近くへ出る。1.8m竿で10pあまりほどの深さ。しかしそこはアタリが渋かったのでハゼは比較的浅い場所にいるのではないかと考えてミオなどの深場は敬遠することにして(こんなことはしょっちゅうで臨機応変にハゼの着き場を探すのだがそのスピードが問題)、川中の方へ斜面をオールで突いて水深の浅い場所を探しながら移動して1.3mほどの水深の場所で釣る。車庫前は川の中央が浅いから面白い。しかもその斜面で今年もいい釣りができている。海草が多いのが玉にキズ。しかし、ハゼにとっては隠れ家にもなりエサにもなる。だから、干潮時間を狙って瀬のタカに乗る。海草がよく見えるからだ。海草を避けて仕掛けを落す。良型ばかりの入れ食い。水深はどんどん浅くなる。
 本日の天候は浅場の釣りには絶好の天気。曇りで雨でも降りそうに暗い。風があってそこそこに波も強い。だからハゼの警戒心は薄いのだろう、エサを付けて落せばパクリとくる状態。ガンガン照りだったらハゼが見えていただろう。14時で1000尾になる。潮が高くなり1.8m竿で釣りにくくなったのでゴロタの上手の浅場に移動して小型を釣った。
 結局、桟橋脇へ戻って大型を30尾ほど釣ってから納竿。雨が降り出す前に上がれた。
今後は最低気温が20℃前後になり、最高気温も25℃を下回るような陽気になると満潮時間で1m前後の浅場でのハゼの数が少なくなってくる。私の千尾狙いも終わりの時季が近づいている。9月中にもう一度チャンスがあるかどうか、お天気次第というところ。
 今後の予定は10月はミャク釣りでも2.7m以上の長竿を使って良型中心で300〜600尾は狙えるのだが例年リール釣りに変更している。私の場合は今年も10月からはリール釣りになる。
例年のリール釣りの釣果目標は川の中では最低300尾、最高500尾超、行徳港付近ではジャンボ落ちハゼを最低100尾、最高200尾である。今年も同様のつもり。「江戸前のハゼ釣り上達法」に書いたハリネズミ釣法で釣る。リール釣りは、10月は江戸川放水路の中の水深2〜4mで10〜15pの良型狙いで釣り、11月は行徳港へ入る大型船の航路脇水深5〜8mの斜面を釣り15〜19pのジャンボ落ちハゼ100〜200尾を目標にしている。航路脇ではライフジャケット着用。
2005年9月18日(日)   エッセイ 
9月18日(日) 本日は釣行記ではない。うれしい記事が伊藤遊船のホームページに載ったから思いのままに書いてみた。
 18日のハゼ釣果竿頭は15歳の中学生浜田寛之君の776尾だった。これは「快挙」と言ってよい。浜田少年が釣技も心も身体も学業もすくすくと素直に成長できるよう見守りたい。
 私が浜田少年と出会ったのは今年の8月2日のことだった。以前から上手な中学生がいるということは話に聞いていた。釣果は200〜300尾ほどだったと記憶している。それでも竿頭にはなれなかったらしく調べてみても過去の実績には名が見あたらなかった。
それほどのことだったから少年のことは普段はすっかり忘れていた。それが8月2日になって釣り場で少年の顔を見たときに何故か、この子かな、というような直感が湧いた。瞳が涼しげだった。私は本能的に「ハゼを探しに行くぞ!」と声をかけていた。
そのとき少年は無言でアンカーを上げ黙ってオールを漕いでついてきた。そして終日私の周辺にいてハゼを釣った。私が移動すれば素早く自分も動いた。私の釣り様をよく見ていたに違いない。釣り上達の第一歩は自分より上手な人を真似ることである。それも実力のかけ離れた数段上の超上級者を真似るとなおさら良い。そのような人に巡り逢えるかどうかが運命の分かれ道になる。私はその運をつかんだ一人といえる。私にも超上級者の師匠がいる。
私が少年にアドバイスした事はただ一点である。少年の手を握り、竿の握り方を教えたのみである。たくさん教えるよりも教えるのはたった一つの方がよい。千尾釣り釣法の真髄の一つは竿の握りにある。手の平を開き、その中心、つまり生命線のあるすぐ下の手の平の中央に竿尻をあてる。指は軽く伸ばして人差し指と中指の間に軽く竿を挟み親指で竿を軽く押さえる。そのままの状態で右利きの人は右から左へ180度手を回転させる。そうすると手の甲が上になる。手首の動き一つで自由自在に竿を振れる。
なぜ握りにこだわるのか。私が使う仕掛けは胴突き仕掛けである。ハゼがエサをくわえた瞬間、言い換えれば、ハゼがエサを吸い込んだ瞬間の「震動」を手の平で即座に感知するためである。「震動」とは、チクッ、モゾッ、コツッと表現される微妙な感触である。竿先も道糸も変化がない。この感触を察知したら直ちに竿を立てれば良い。このアワセができるようになればハゼ釣りの満足度は極限にまで高まるだろう。
ハゼ釣りの醍醐味の一つはこの震動を察知して釣ることにある。もちろんハゼ釣りの楽しみ方は十人十色で千差万別である。千差万別であって欲しいと思っている。だから仕掛けも千差万別であってよい。ただ、千尾超釣りに適していると思って現在使っている仕掛けが胴突き仕掛けであるということだけのことである。
浜田少年をみていると17年前の自分を思い出す。ただ「上手になりたい」の一心で目標を立てた。1日で千尾、ワンシーズン累計1万尾、ミャク釣りの1回平均500尾である。幸いにそれは初年度でクリアできた。
そのときの自分を振り返ってみると、その精神状態は「無心」である。ひたすらハゼを求めて釣る。誰が何を言おうと何と思われようと関係ない、という心境。釣った結果を誇るつもりもないし、そうもしなかった。自己満足である。
このような心境をハゼの数釣りを楽しむ人たちに押し付けるつもりは毛頭ない。新聞に名前が載りたい、それもよいと思う。テレビに出たい、それも結構と思う。船宿の竿頭を取りたい、それも十分な理由になるだろう。どのような動機であれ、釣技上達の原動力になればそれはそれでよいと思っている。大事なことは、ひたすら精進できるか、ということである。
「江戸前のハゼ釣り上達法」で書かれたことを実践できれば千尾超釣りも可能である。
いや、これは言い過ぎかもしれない。そうでなくても千尾釣る人も現れるであろう。私の千尾釣法はいくつかの千尾釣り実績の一つの方法に過ぎない、という時代が訪れるかも知れない。
 仮にそうであっても、私が少年にアドバイスした竿の握りは江戸川のハゼ釣りの楽しさと奥深さをより深く味わえるものと言える。浜田少年がいつの日にか千尾を釣り、さらにワンシーズン中に十数度にわたって千尾超釣りを重ねることができるようになることを私は心から夢見ている。
 私は江戸川のハゼ釣りで1日に千尾超を目指した最初のハゼ釣り師である。人格を疑われたこともあるし、ひんしゅくもかった。そんなにガツガツ釣んなくたっていいだろう、とも言われた。しかし、そんな言葉は一切笑って無視した。言い訳すればするほど反対に誤解が深まりそうだったからである。世の中、言い訳しないほうが良い事だって随分とある。時が経てば分かるのである。
仕事や商売にする人を除けば、釣りは趣味であり道楽である。どのように楽しもうとそれは自由である。だから私自身はこれまで誰に対しても干渉めいた発言はしないよう自分を戒めている。
そんなこんながありながらも一方では他魚の釣りを楽しみながら17年間かけて今日のレベルまでに達した。私の釣技はただひたすら「一日千尾」を目指す釣法に集中し特化したものになった。そうであるから「水中遊泳と軟着陸」と名付けた釣法も「千尾超釣り」のために更なる進化をしなければならなかった。
 それらの技術の一端を「江戸前のハゼ釣り上達法」と和明サイトの「ハゼ釣り日誌」で公開している。私が釣りをすることができなくなればおのずと消滅してしまう技術だからである。江戸川を訪れる釣り人だけでなく、広くハゼ釣りを楽しむ人たちにこのような楽しみ方もあるということを知って欲しかったのである。
 私の本とサイトを見る人たちは幸せである。少なくと私が歩んだ思索と実践の日々、時間を短縮できるからである。私の歩んだ道を踏襲するにしても「先例」がすでに示されているから、「予期せぬ出来事と結果」に戸惑うことは少ないと思う。
遠慮は無用である。私の先例を十二分に活用して「釣り人の数だけの千尾釣法」をぜひ編み出して欲しいと思う。17年前も今もハゼは元気で無数にいるのだから。
2005年9月14日(水)
9月14日(水) 秋ハゼのミャク釣り。5〜14cmを271尾。晴れ。南風強く波高い。若潮、干潮7時49分、満潮15時47分。6時30分から正午まで5.5時間の釣り。49尾/1時間。伊藤遊船。釣り餌メーカーのマルキューさんの「船宿専用アミエビ」によるハゼ釣りテストに協力。マルキューの社員、サンスポAPCの豊田氏、私の3名で5人乗りのデカボーに同乗、私はアオイソメ専用、他の二人はアミエビ等の餌で釣った。アミエビで釣った二人は合計で106尾を釣った。
 6時30分釣り開始、昨日私が釣った範囲を釣る。他の船宿が私たちの下流に集ってくる。朝は潮止まりで小型が多い。航路ブイに近づいて水深2mのラインも釣ったが小型。小型を釣るにはアミエビの一匹付けは大きい。ジグザグに上流へ釣りあがって型がよくなってきたころにどうしようもない強風になった。これからというところで残念だった。アンカーが効かずに流されたので船宿の桟橋際に移動して釣った。釣れれば良型ばかり。良型にはアミエビでいいアタリが出ていた。
 本日までミャク釣り25回、合計24862尾、994尾/回、千尾超釣り17回。あとの8回は271尾(マルキュー協力)、282尾(開幕試し釣り)、289尾(テンプラ会)、517尾、606尾、645尾、761尾、963尾。アベレージ1000尾を維持するのはとても難しい。
2005年9月13日(火)
9月13日(火) 秋ハゼのミャク釣り5〜13pを1170尾。千尾超釣り17回目。晴れ、酷暑、朝無風のち南の風。オシボリ2本使用、頭から水を被る。水温6時半の時点で上下ともに22℃。これでは下がり過ぎ。午前中いっぱいは「見釣り」ができた。長潮、干潮6時17分、満潮15時19分。本日は上げを釣る。伊藤遊船。6時から15時30分まで9時間30分の釣り、123尾/1時間。
朝一番で船宿の下流の水道管から200mほど下流へ行く。本日の狙い場所で私としては新場所。M船宿の桟橋の正面付近、川の中央の瀬の左端、左に航路ブイの右側の物が浮かんでいる。いまは干潮時間で、ブイ脇で1.8m竿いっぱいほどの深さ。航路内へ落ちていくダラダラの斜面を釣る。川底は固い砂地。1.5m以上の深さがあるのに川底がはっきりと見える。急に水温が下がったため。仕掛けを投入するとハゼが寄ってきてエサを取り合うのが見える。見釣り。今の時季には珍しいこと。寄ってくるのは小型ばかり。本日のコンディションでは仕方がないこと。上げ潮が効いてくるまで根気よく小型を釣る覚悟を決める。5pクラスはさすがに少ないのでエサは1〜1.5pほどの長さにしてタラシを少し出す。この方がハゼの寄りが良い。やってみればわかること。太くて固い部分は5〜8mmほどに千切って小さくつける。ハゼがエサとにらめっこをしてそっぽを向く事もある。忍耐、忍耐といいきかせる。
一ヶ所で30〜40尾釣るとほんの少し移動する。徐々に右岸の方へ寄る。川中に竹棒が一本立っている。それを目安にして航路ブイとの間を行ったり来たりしながらジグザグに下流のほうへ移動してみる。ハゼはたくさんいるのだがやや食い渋り。水温と水質のせいか?どっちにしてもこんなときは食い気のあるハゼだけを手っ取り早く釣って移動するのが最も効果的な釣りになる。にらめっこしていても仕方がない。だからこんな日は一ヶ所で70〜100尾も釣ろうなどとは思わない。30尾も釣れば十分である。ちょこちょこと20回移動すれば600尾になるとノー天気な計算をする。でも実際にやってみればそのようになるのだから本当に不思議だと思う。あとは技術上の問題であって30〜40尾を何分で釣るかということだけである。本日は4時間半釣って10時半で530尾になった。117尾/1時間のまずまずのペース。これならば千尾が見える。
同宿のボートが航路ブイを目安にしてその右側一帯に点々と浮かぶようになった。折角あとから来た人の邪魔をしては悪いと思って150mほど一気に下流へ下ってみんなから離れる。でも釣るラインは同じ。瀬の一番高い場所に乗っている。他の宿の船頭さんが来たので情報交換。風が南になり上げ潮も効いてきたので釣り上がる形になる。竹棒から70mほど下流。1.8m竿で10pあまり程度の深さになってきた。突然良型が釣れてきた。潮が効いた。こうなればしめたもの。いままでどこに隠れていたのだろうかと思うほどの良型の食い。見釣りしていても全然見えなかったのに入れ食い。これだからハゼ釣りはやめられない。ヤッタと思ってエサは2〜3pと長くつける。タラシをたっぷり出す。ギューウンと穂先をひったくるように持っていく。膝上に置ザオにした竿がボートの外へ持っていかれてしまう。12cm級が釣れている。すっごくいい感じになってきた。
当初の予定では干潟が隠れたら右岸の浅場へ行く予定だったが瀬の上でやれるだけやってみようと方針変更した。気が変わった。何故なら、こんなに面白い釣りはないからだ。それで2.1m竿を出す。1.9mの場所から良型を抜き上げる。しかも入れ食い。14時で1000尾になる。深くなったのでさらに2.4m竿に替える。そして2.4m竿で釣れる範囲の場所だけをグルグル回る。2.7m竿を出すのが面倒だったからである。長ザオを振るのは体力がいる。
最後に一つ。本日のポイントはこれまで誰も釣っていなかったラインである。航路ブイを左に見て川中の瀬のタカから航路へ落ちていくダラダラの斜面を釣った。航路脇は長さにして250m以上はあるだろうか。幅は約50mちょいほどである。根掛かりナシ、海草ナシ、適当なアップダウンありの好場所。この場所は9月後半からのリール釣りの好場所で航路内へ投げるとよい。早い時期のリール釣りポイントでもある。それがわかっていて本日はミャク釣りでチャレンジしてみた。なお、ここは竹棒から東西線車庫がある右岸へ寄るにしたがって海草が多くなるから要注意。ここでのミャク釣りは満潮時間よりも干潮時間の方が釣りやすく上げ潮を釣ると良い結果が出る。本日まで釣らないでいたのはちょうど良い潮回りに恵まれなかったからである。本日はまさにピッタリ。ただ一つの誤算は水温が極端に下がっていて午前中は小型中心の釣りを余儀なくされた事だけである。だから久しぶりに一生懸命になって小型を釣った。小型ばかりだからヤダといって外へ行った人もいる。それは早計にすぎるというもの。本日のような日は上げ潮が効いてくるまではどこへいっても小型中心なのだから。大型が釣れたとしても例外でごくわずかである。したがって目星をつけていた場所で潮待ちをしながら小型を釣っていた。大成功。
2005年9月9日(金)
9月9日(金) 秋ハゼのミャク釣り6〜15cmを1176尾。千尾超釣り16回目。連続記録は15回ですでに途切れている。本日はほぼ8割が10p超でボリュームがすごい。大中型が揃った。伊藤遊船。曇り一時時雨た。涼しいのを通り越して寒い。カッパ上下を着て首に乾いたタオルを巻く。中潮、満潮8時00分、干潮13時41分。水が冷たく透き通っている。6時から16時まで10時間の釣り。117尾/1時間。
帰宅途中に行きつけの釣具店へ寄った。立ち込み釣り専門の地元の常連客が来ていて、湾岸道路下で釣っていたH船宿は小型ばかりだった、下へ行くほどそうだった、アオシオ気味だったのではないか、という会話があった。また、O船宿から出船した知り合いの釣り人が昼頃上がってきて沈船よりも下流で釣っていたらしく、俺たちは大型はいらないんだ、小型を狙って釣った、と話していた。ビクを見せてくれたが相当数のハゼが入っていた。エサ2パックを使い切ったから止めたといっていた。そのとき私たちはゴロタの約70mほど上流で釣っていた。また、伊藤遊船のお客さんは大半が私たちよりも上流で釣っていて大半の人が良型をゲットして納竿していた。本日来た人たちはアタリの日だったと思う。以上の事から本日は下流へ行くほど大型が釣れなかったことが分かる。水質に若干問題があったようだ。大型ハゼが上・中流域へ逃げてきたのかもしれない。ということはこれから先何日かはそのハゼが釣れ盛るということである。私の経験則
そのような事情があるということを知らずに出船。当然のこと。桟橋を離れたが少し下流へ行って気が変わって桟橋へ戻る。上手の船溜まりへ回り込んで桟橋下で釣る。大型が釣れるのが分かっていたが本格的に竿を出したことがない場所。千尾超釣りに挑戦しているとなかなか釣りにくい場所。千尾に届かないようなペースのポイントということ。心境の変化というか、大型の引きを存分に楽しみたい、というような衝動に突然駆られた。それは千尾超を放棄してもよいと思わせるほどの強いもの。したがって、心のままに行動する。精神衛生上それが一番よい。千尾に届くかどうかはやってみなければ分からないことであって、やる前からできないと自分で結論を出してしまわなかっただけのこと。アンカーを入れた場所は乗合船の発着所近くでもあり水深の変化も激しいので2.1m竿を出す。始めは1本竿で釣る。エサはタラシを出して長さ2〜3pにする。前方へ振り込んでオモリの着底を待つ。水面からの穂先の高さを固定して待っているから仕掛けは放物線を描いて前方から手前へ落ちてくる。スッと川底へ着地した感触と同時に穂先がグッと絞め込まれる。エサを長く付けた場合の大型のハゼの典型的なアタリ。川底でハゼはエサをよく見ている。すかさず竿を立てると15cm級が竿を絞った。入れ食い。以上の釣法を水中遊泳と軟着陸という。胴突き仕掛けだからこそ出せるアタリ。エサが短かめだとチクッという微妙なアタリが手の平に感じられるだけでサオ先に変化は出ないから桟橋上から見ている人にはアタリが全く見えない。途中アタリの少ない範囲もあったので2本竿にする。探る範囲が2倍になる。2本竿でも振り込みは軟着陸の技術を使う。取り込み中に他の1本は置ザオにして食わせておく。結局3時間釣って318尾。小型が1尾もいないからボリュームがすごい。14〜15cm級が多いからその釣りペースは相当なものといってよい。千尾超釣りの希望がかすかによぎる。ビクごと宿へ上げてから下流へ向う。
満水状態なので東西線の操車場前の建物がない前の干潟が出るポイントで釣る。コンクリート護岸と波除けの蛇籠の杭がある境目辺りの前。水深70cmほど。1.8m竿を2本出す。私にとっての今シーズンの新場所。本格的に腰を据えて釣ったことがないポイント。日頃からお客さんのボートの位置とか船頭さんの話題とかを見たり聞いたりしていて「空白域」になっていると思っていた範囲である。竿を出してみると中型と大型中心で5〜6cmの小型が極端に少ない。こんなことはこのラインの釣りでは本当に珍しいこと。だから逆に釣り味はとってもよい。浅場で良型のアタリと引きを存分に味わうことができた。こんなに楽しい釣りはない。通っていればこの様なことにも遭遇できる。良型の入れ食いでしかも1時間に130尾以上のペースである。水位が下がる。少し沖へ出る。ミオ中は小型ばかり。川中の瀬へ駆け上がる斜面に乗ってみる。海草が所々にビッシリとある。水深1.5mほど。水の透明度が高い。水温が低い証拠。軟着陸を試みる。海草の上へ仕掛けを落す。この様な場合は決して引きづったり小突いたりはしない。誘うときはそっと持ち上げて30cmほど移動してそっと落す。そうすれば海草が針先にからまない。しかし本日は海草が針先に少しくらいついていても関係なくハゼが釣れた。海草とハリを一緒にくわえている。だからビクの中は海草だらけ。それほどの魚影と活発なアタリ。気がついたら16時直前なので納竿。
2005年9月7日(水)
9月7日(水) 秋ハゼのミャク釣り。6〜15cmを606尾伊藤遊船。本日のボート出船は4隻のみだった。他の船宿はボートのお客さんがいなかった。6時から14時まで8時間の釣り、75尾/1時間。曇りのち大雨。台風14号による南風の強風と大雨のため早上がり千尾超釣りはできなかった。大潮、満潮6時37分、干潮12時50分。南風が暴風となったので大潮のわりには潮の引きが少なかった。
朝一番で東西線車庫前のゴロタの下手付近へ行く。水深1m。1.8m竿を2本出す。青イソメエサ。波があるがこのくらいは平気。70尾釣ったところで対岸の高圧線の上手下へ行く。ウネリが出たため。南東の風なので左岸から右岸へぶっつけになっているし風が強くなった。左岸は少しはマシ。波除けの杭から3〜6mほど離れたラインで6〜8pの入れ食い。良型を釣りたいと思っても竿いっぱいの場所へ出られない。だんだんと風向きが真南に変わってきて今度は左岸にも波が出る。ロープを伸ばす。ボートが左右に振れる。左右の正面は向けないので後ろを向いて右と左を釣る。3時間釣って9時で395尾のハイペース。何か頭がモヤモヤしてくる。ボートで船酔いみたい。ほんとに久しぶりの感じだが情けない気もする。ちょうどよく船宿の船外機が来たので上流の桟橋群へ連れて行ってもらう。
上流域は本当に久しぶりの釣行。このような場合でないとなかなか本格的に竿が出せない。今の時季にどのような釣りになるのか試してみるのもいいと思っていた。ダメで元々。水道管をくぐって桟橋の間へ入る。水深70cmほど。波は少ない。桟橋の外側はドボンドボンと波がある。ボートがヒューッと風を切っている。アタリが渋いのでハゼを探して歩くなぜか小型が少ない。風下になっている対岸へ移動したのだろうか。釣れれば10p以上で15cm級もかなりいる。だから釣り味はよい。でも1時間に30〜40尾のペース。これではとても千尾には届かないので本日は型狙いと調査に切り替える。千尾超釣りを放棄。こんなことになるのは本日のコンディションを考えれば始めから予想できたこと。
千尾超釣りの連続記録を続けたいのであれば本日は釣りをせず後日ということにすれば無難である。でもそんな小手先のやりくりをするなど始めから考えていない。何事も始まりがあって終わりがあるもの。今シーズンもいつかは千尾超釣りがおしまいになる。それが本日であるだけのことである。これから先9月中の千尾超釣りの確率は日ごとに低くなる。気温と水温が下がって徐々に深場へハゼが落ちることとデキの小型の絶対数が減るためである。孵化する数がシーズン当初よりも少ないのだろう。だから、記録更新よりも台風の余波の大風のときにどのような釣りになるのかを体験しておくためにチャレンジした。こちらの方が貴重な経験。その結果、良型ばかりが釣れて205尾をゲット。船宿の桟橋へ戻ってから遊びでちょいと竿を出して良型6尾を釣って納竿。ご愛嬌。なお、本日も千尾超を狙っていたことは確か。それが果たせなかっただけのことである。
最後に一つ。上流域での本日の水深30cm〜1m前後での良型のミャク釣りで1.8m竿を使った。30pというのは水が少なくなってボートの底が擦るようになっても暴風のためにほかへ行きたくても行く場所がなかったからそのまま辛抱して釣っていたということ。風が強かったが前方へ振り込んでオモリが着水してから着底するまでの2〜3秒間に神経を集中した。つまりオモリの軟着陸である。アタリが出なければ再度同様の振込みをした。面倒に思えるがどれほど浅い場所であっても良型を釣るにはこれが一番良い。ハゼはしっかりとエサを見ている。3pの胴突き仕掛けだから良型はグッとサオ先を絞め込む。ヒネなどは食い上げることもある。エサはタラシをたっぷり出して大きくアピールした。そのほうがいいアタリが出る。なお、以上の指摘は小型が少なくて大中を中心に釣る場合のエサ付けで小型が多くいる場所ではタラシを出さないで釣る。ただし、小型が多いのを承知でエサを大きく長く2〜3pほどに付けて釣る方法もある大型が多い場所を見つけることができない場合などで小型を無視する作戦である。その場合は小型のアタリと良型のアタリとを見分ける必要がある。力強くグッとサオ先を絞めこむアタリだけをとればよい。ジョジョジョンと仕掛けを引きずり回す小型のアタリを見逃すのは根気と勇気がいる(このアタリの表現は胴突き仕掛けを使用した場合の説明である)。手が動いてしまうからだ。この方法は型狙いに徹する人にお勧めと思う。
2005年9月3日(土)
9月3日(土) 秋ハゼのミャク釣り。いよいよ秋になった。気温と水温が下がり状況が変わる。夏は終わり。伊藤遊船、047-358-5774。千尾超狙いの釣行15回連続の千尾超釣り、5〜14cmを1310尾。2003年に作った自己記録とタイ記録。2年前の方が今年よりもずっと苦労して釣った記録のような気がしている。自分自身に技術的進歩というか新境地が拓かれたのかも知れない。6時10分から15時40分まで9時間30分の釣り、137尾/1時間。中潮、満潮4時23分と17時26分、干潮10時58分。潮見表によっては大潮としているものもある。江戸川放水路では、11時から正午直前までの大潮まわりの干潮時間はミャク釣りで釣る場合の8〜12cm級のデキの良型ハゼの大釣りの狙い目の潮である。水がなくなっちゃうからヤダ、といって敬遠する人もいるが反対で、干潮時間はチャンスである。潮が高いと良型ハゼは就餌のために「仮の住まいの溜まり場」から出払って干潟になるような高へ散っているので、長ザオを出して、過去にいい思いをした場所を攻めても小型ばかりということが結構ある。そんなときは良型の大釣りというわけにはいかない。私も長年の経験から満水のときに2.7〜3.3mの長ザオを振らなければ届かないようになっている場所は1.8〜2.1m竿で釣れるようになるまで時間待ちをするようになった。長ザオを振るとさすがに疲れが激しいのとそれにみあった大釣りがないのでやらないことにしている。ただし、13年前など若いときは馬力に任せて釣っていたこともある。干潟が出るような水位の低下があると出払っていた良型ハゼがネグラヘ戻ってくる、と私はいつも思っている。そう考えれば種々の状況が納得できるからだ。
本日は嬉しいことがあった
。幾組かの人たちが私のことを知っていてとても好意的だった。カヌーのような自前のボートで釣りにきた二人連れの人は、私のホームページの釣り日誌の読者だそうで、とても参考になり川の様子がわかるので読み始めてからは釣果がよくなったとおっしゃっていた。年配の3人連れのお客さんは湾岸道路の下までボートを漕いで日陰の涼しいところでジャンボを釣ったと話していた。書いてあったとおりですよ、と笑っていた。また、本日釣行した人たちはアタリだった。良型が結構たくさん釣れたからである。南東、南、南西などの風は江戸川のハゼにとってはよい風向きである。このところ南からの風が続いていたので本日の釣行は密かに期するものがあった。
朝一番で東西線車庫前の高に行く。ゴロタの上手の干潟になるところ。もっと下流や上流域にもよい場所があって今シーズンも何回か釣っているのだが、このところ他の船宿のボートが集るので遠慮して行かないようにしている。ということは満水時の釣りポイントは広範囲にあるということ。本日は下げが早く1時間半釣ったところで沖に出る。ちょうど200尾になったところ。沖の高はアオサなどの海草がビッシリとあってハゼのためにはよいが釣りにならないのでまた右岸の水際に戻る。アタリなし。仕方なく少しずつミオを横断するように竿を出す。本日はミオの中で良型の入れ食い。1.8m竿で10pあまり程度の深さ。続いて川中へ駆け上がる斜面を海草の群落手前まで釣り上がってみた。ここも入れ食い。ということは本日の干潮時の良型ハゼの着き場はこの範囲だな、と思ってもう一度ミオまで下がって釣った。目前の斜面下のミオは約250mほどはあるので斜面もそれ相当の長さになる。釣り場は広い。正午で850尾、13時で1000尾になった。上げ潮が効いてきて斜面の中ほどでも1.8m竿で穂先が10pほどしか水面から出ていない。前後左右どこへ投入しても穂先の真下へ着底するから穂先の位置を変えるだけで着底ポイントを按配できる。その穂先がググッと水面へ突っ込む。全部のアタリがそうである。こんな気持ちの良いことはない。いよいよ竿が立たなくなったが長い竿を出すのが面倒だったので干潟になっていた浅場へ移動する。今度は5〜8p中心である。餌を小さくつける。時々12〜13cmが横走りする。上げ潮に乗って船宿方向へ釣りあがって納竿。
最後に一つ。本日は私の周囲のお客さんは移動回数が少なかったということ。釣れた証拠。ただし、いわゆる私たちがいう「大釣り」ということではない。大釣りというのはお客さんによって単位が異なると思う。いままでの最高が100尾だった人が150尾釣ればまさに大釣りである。500尾釣った経験のある人が300尾釣っても大釣りとはいわないと思う。アンカーを入れた場所に例えば食い気があって釣れてくるハゼが150尾いたとする。食い気のないハゼもいるから総数はもっといる。1日で最高100尾釣る人がこの150尾のハゼを釣るのに何時間かけるのだろうか。おそらくこの人は今日は入れ食いだった、一ケ所で釣れ続いた、大漁だ、とおっしゃるだろう。私の場合は食いがよければ150尾はほぼ1時間で釣ってしまう。釣る技術があるということである。だからすぐに移動する。移動先も1時間で150尾ほどが釣れる場所でなければならない。そうでなければ1000尾はまとまらない。と同時に700とか1000とかのまさに大釣りをするには1時間に最低100尾以上を釣り上げる技術が必要である。千尾超を狙うにはハゼを釣る技術とハゼの着き場を見極める技術が必要であり車の両輪である。このことは折々に書けると思う。
2005年8月29日(月)
8月29日(月) デキハゼのミャク釣り。伊藤遊船。千尾超狙いの釣行14回連続の千尾超釣り、5〜14cmを1212尾。6時から15時30分まで9時間30分の釣り。127尾/1時間。曇りのち晴れ。東よりの風のち南東の風微風、晴れたら暑かった。オシボリ使用。小潮、干潮7時00分、満潮16時07分で上げ潮を釣る。本日は水深1m以上の場所は極端な食い渋りで波打ち際の水深50p前後の浅場で入れ食いだった。中・小型。大型は口を使わなかった。型狙いの人は執着した人ほど惨敗だった。水質に問題があり、多分酸欠でアオシオ気味だったと思われる。型狙いの人の気持ちは分かるのだがその日その場所で釣れるハゼを追ったほうがよいと思うのだがどうだろうか。もう一つは状況判断のミスと作戦変更の遅れもあったと思う。つまり、人間の都合で人間に合わせて釣るのではなく、ハゼの機嫌に合わせた釣りをするということが大切だと思う。
朝一番で東西線車庫前の川の中央の赤い旗が立ててある瀬の一番高い場所へ行く。先週と同じ場所。柳の下の2匹目のドジョウを狙ったということ。水深1m。アタリなし。グルグルと周囲を回る。5pほどの小型が2尾釣れただけ。右岸の方へ川を横断するように点々と釣り歩く。深いほどアタリなし。ミオを越して右岸の干潟になっている水際までくる。水が澄んでいて川底がはっきりと見える。蟹穴が無数にある。1.8m竿で目いっぱい浅場へ投入する。ポチャンと落ちてトンとつく。とたんにビビッときてググッと仕掛けを持っていかれた。7〜8p級の入れ食い。以上の事から判明したこと。水が澄んでいるので(1)水温が極端に下がったのではないかということ(2)あるいは行徳沖がアオシオ気味でその薄まった水が夜のうちに川へ入ったのではないかということ、が考えられた。そんなことは出船前に桟橋で水色を見れば気がつくことで実際に釣ってみて確かめただけのこと。今の時季では水色はやや赤く見えてササニゴリが常態である。本日のこのような場合の対処法は(1)干潮時に干潟になるような浅場でしかも波打ち際の浅い場所で釣ること(2)潮が変わるのを待つこと(3)型狙いの人はあきらめて帰るか、潮が変わって釣れはじまるのを待つか、の三つである。したがって、本日は波打ち際で中小型中心で釣ることにした。この決断をするための調査にかけた時間はおよそ10分だけだった。昔よりは決断する時間がかなり短くなった。年をとっても進化できるものだとつくづくと思うことがある。私が場所選定を完了した頃になって同宿のボートが何艘か来る。みんなそれぞれに自分のポイントを持っていて、いい思いをしたことのある場所へアンカーを入れている。当然のように本日は釣れない。私が調べて分かっていること。それでも本人が釣ってみて釣れなければ納得することなので黙ってみている。10分もしないうちに移動の様子。そこで波打ち際へ来るように声をかけた。みんな集ってきて仲良くいっしょに釣る。中小型だが釣れるから納得。幸いに上げ潮なので徐々に干潟が隠れていくから少しずつボートを岸寄りに動かして高へ上がるハゼを追えばよい。お客さんによってはボートから川底をのぞき込んで「見釣り」を楽しんでいる人もいる。
とても面白い現象。蟹穴の中に蟹が潜り込んでいて川底に姿を出さない。普通なら浅場では蟹が釣れてくるのだが本日は全く釣れてこない。時々根掛かりしたようになり強引に引っ張ると蟹のハサミだけがとれて釣れてくる。その理由。蟹は水質に不満があって、つまり、酸欠だから、自分の蟹穴に潜っていて情況が好転するのを待っている、しかし腹が減って仕方がない、だからエサが穴のそばに来るとハサミでつかんで穴の中に引っ張り込む。釣り人はアタリがあったのであわせるけれど根掛かりしたようになる。蟹が穴の中で脚を突っ張って抵抗するから抜けない。結局、ハサミに針が刺さって取れないのでハリスが切れるか、蟹の脚がとれるかのどちらかになる。本日はその両方だった。この現象からも本日の水質がハゼなどの生物にとって喜ばしい水質ではなかったことが分かる。本日のような酸欠状態になった場合のハゼ釣りの仕方は「江戸前のハゼ釣り上達法」で書いたこと。私はそれをそのまま実践しただけのことである。
私の近くで終日釣っていた父親と小学生低学年と幼稚園の年長組の二人の女の子を乗せた三人乗りのボートが500尾超の大釣りをした。父親は女の子のエサ付けと釣れたハゼをはずすのに大忙しで自分の釣りはたいしてできなかったようである。酸欠状態の場合にはポイント選定を確かにすることができれば誰でもがこのような大釣りが可能という証明でもある。
2005年8月22日(月)
8月22日(月) デキハゼのミャク釣り。伊藤遊船、047-358-5774。千尾超狙いの釣行13回連続の千尾超釣り、5〜13pを1243尾。6時10分から15時40分まで9時間30分の釣り。130尾/1時間。中・小型の入れ食い。大型は少なかった。大潮、満潮6時09分、19時01分、干潮12時44分。曇り、11時から雨時々曇り、カッパを着る。それでも暑くなく蒸れないので本日はとても涼しい。釣るには好都合。朝から南西の風が強いのでロープを通常の2倍以上伸ばした。波が高い。雨、風、波、三拍子揃った悪条件。過去にも何度も経験があり、条件が悪いなりに釣り方がある。これも経験と工夫。風とボートの動きと潮流にハゼを釣らせる。風に向っては釣りづらいのでボートの後方を向いて左右二ヶ所をメインに釣る。置ザオに積極的に食わせなければ本日は数が伸びない。風で竿がしなり、微妙なあたりが取れないからググッとくる大きなアタリだけをとる。したがって竿の弾力が大事。こんな日は硬い竿とか長い竿では釣りにならないだろう。6時10分、東西線車庫前のゴロタの下手で釣る。満水。水深1m。土手と建物で風がさえぎられていて比較的釣りやすい。川中の瀬で1.8m竿で釣れるようになるまで潮が下がるのを待つための時間調整の釣り。そちらの方が本日の狙い目のポイント。だからここはともかく小型中心を覚悟の釣り。だからエサは米粒から5mm程度に小さくつける。アタリがあった場所へ何度も投入する。ハゼが寄る。手返し中の置ザオは膝に乗せる。アタリが響いて分かるからだ。上げずに食わせておく。置ザオで釣るようにする。このリズムができれば最高。上げるたびにハゼが釣れてくる。9時、400尾になる。まずまずのペースで乗り切った。ちょうど、ゴロタの頭が露出したので川の真中の瀬に行く。オールで突いて一番高い場所に乗る。水深1m。本日の狙い目の場所。これまで本格的に釣ったことのない場所。なぜなら昨年の10月の台風で新たに盛り上がった「高」なのだから。ところが意に反して中型中心で小型がポツポツ交じる程度。それでも数が出る。大型は移動したのかもしれない。南西の風が息を憑きながら帽子を飛ばす勢いで吹く。アオノロとアオサが転がるようにして流れていく。どこかの窪みに溜まるのだろう。乗っている瀬は下流に向って細長く露出するのでそれを考慮して上流から下流へその上を外れないようにボートを移動させて釣る。二往復しただけで800尾を追加した。本日は瀬は露出しなかった。ボートの底を擦るように浅くなったときは少し深いところを釣っていた。航路へ落ちる斜面は本日は小型ばかりだった。日並によって違うのだろうと思う。本日の天気は予報が悪いほうに外れた。3pの胴突き仕掛けの1本バリ、1.8m竿2本のミャク釣り、水中遊泳と軟着陸の技術(「江戸前のハゼ釣り上達法」参照)を駆使しての悪天候下での釣りだったが結果は上々だった。竿を手に持って釣るだけがハゼ釣りではないと思う。本日のような天候で竿を手にもってアタリを取るのが苦戦する原因であるとするならば、なまじ竿を手に持たなければよいのである。発想の転換。通常の場合と悪天候の場合と同じ釣り方ではいかがなものだろうか。本日は鵜が何羽かいて天を向いて大型のハゼを飲み込んでいた。また、カモメも群れをなして浅場でハゼを追いかけて食べていた。台風11号と12号、東北から南下する前線の影響の天候不順。今週末までに台風がくるかも知れない。
2005年8月19日(金)
8月19日(金) デキハゼのミャク釣り。伊藤遊船、047-358-5774。千尾超狙いの釣行12回連続の千尾超釣り、5〜16cmを1274尾。6時06分から15時36分まで9時間30分の釣り。134尾/1時間。良型の入れ食い。中潮、満潮3時48分と17時41分、干潮10時46分。晴れ、南西の風やや強くなり波が立つ。暑いけど爽やか。オシボリ使用。正午までに811尾、13時30分1000尾。本日は周到な作戦を立てた。その理由。8月14日の日曜日の朝、アオシオだった。カレイ、アカエイ、ハゼなどが浮いた。魚が行徳沖がアオシオで川の中に逃げてきた。逃げてきたのはハゼも同じ。沖のハゼが川へ入ってきてハゼの絶対数が増えた(と私は思っている)。海のハゼは体色が濃い飴色で全体に黒ずんで見える。また表情がきつい(と私は思っている)。川のハゼは全体に色が白っぽくておとなしい感じがする。だから、釣ってみれば見分けがつく。ただ、気にしない人はそれがあたりまえのハゼだと思って全然頓着しない。以上の事は経験的に言えることであって実際にハゼが逃げてきているかどうか、色の濃いきつい表情のハゼが沖のハゼである、という証拠は示す事ができない。ただ、そのように伊藤遊船の店主と私とが長年の間アオシオのたびにしてきた会話の内容である。これから先が大事。だから、アオシオが発生してハゼなどが浮いたあとの1〜3週間の間は粒のよい色の濃いハゼが大量に釣れる時期があるということ。これは経験的にそうである。私には分かっていること。今回も8月14日の日曜日以後に来たお客さんは良型のハゼを釣って帰っている。今の時期に来た人はアタリである。その情報をキャッチしていたから急遽本日の釣行となった。前回8月16日の私の釣行もその意味があったのだがポイントが違っていた。豪雨のためにやむなくそうなってしまった。では、本日の千尾釣れるようなポイントはどこかといえばそれは東西線車庫前の川の中央の瀬である。過去に数度実績がある。私以外には知られていないことであって本邦初公開。伊藤遊船さんの船頭さんすら知らないこと。したがって本日の作戦は朝一番は潮の引けるのを待つためにゴロタ近くの干潟になる浅瀬で釣って川中へ出る時間調整をする。1.8mサオで釣りやすい水深になったころあいを見て沖へ出るというものだった。これは賭けである。だが、勝算十分の賭けであって勝って当たり前の賭けである。ということは自信と目算があったということ。そしてその通りになった。ハゼさえいれば釣れたも同然である。6時06分から7時30分まで浅瀬で釣り200尾、その後沖へ出て納竿まで釣り続けて1274尾となった。干潮の潮止まりは関係なく釣れた。最後に一言、千尾とか700尾とか、大釣りをする場合は1.8m竿をメインにすること、せいぜい使っても2.1m竿までである。使ってみれば分かる。手返しが全然違う。大釣りを狙う人は参考にしていただきたい。本日はラスト1時間だけは2.1m竿を出した。水位が高くなったこと、すでに千尾は超過していたこと、良型が釣れ盛っていたので未練があったこと、などの理由である。千尾に達していなかったら別の場所へ移動して1.8m竿で攻めただろう。経験に拠れば、これから先10〜15日ほどは濃い飴色の良型ハゼがたくさん釣れるはずである。ただし、水深は干潮時間で1〜1.5mのラインがいいと思う。干潮時間はチャンスと考えてよい。
2005年8月16日(火)
8月16日(火) デキハゼのミャク釣り。伊藤遊船。千尾超狙いの釣行11回連続の千尾超釣り、5〜16cmを1044尾。6時30分から16時まで9時間30分の釣り。110尾/1時間。千尾釣るための平均ペースとしてはギリギリのペース。若潮、干潮7時55分、満潮16時02分。10時まで大雨。のち曇り時々雨、のち晴れ、酷暑。北東の風のち南の風、のち東の風やや強い。朝一から上げ潮にかかるまでが食いが悪かった。3時間で200尾だった。その後11時半までの2時間で300尾を追加して500尾になったが本来ならば700尾になっていたいところ。一時は目標に届かないと悲観的になったがダメモトで猛チャージした。6時30分、大雨が降る中を右岸の湾岸道路下へ行く。前回と同じ場所。左岸は他の宿のボートがいる。雨がひどいからとりあえずここしかない。曳船をしてくれた。すごい雨。露出した干潟を豪雨が叩き水面に濁りが入る。これではヘチは酸欠になってしまう。悪条件下で食いが悪い。浅場から1.5mまでの深さを探る。結局ハゼは1〜1.5mの斜面についていた。しかも1〜3番子の良型ばかり。徐々に沖に出る。上げ潮にかかる。2.1mサオに替える。エサはタラシを出して長くしてある。引き味はとてもよい。水面近くでハゼが横走りする。オモリの着底前に仕掛けが横走りしてヒネなどが釣れてくる。11時30分、ビクがはちきれそうなボリュームなので宿へ電話して500尾を上げる。千尾に届くかどうか微妙な時間。ついでだからと30分を調査のために投資する。橋下周辺の数ヶ所を釣り歩く。後日のため。正午過ぎ、左岸のやや上流、市川市クリーンセンターの建物の下流、湾岸道路近くの浅場に行く。水深50p〜1m。あと4時間弱あるから500尾は可能、と思って気合を入れて小型中心で釣る。波除の棒杭から沖へ斜面を釣ってみる。本日は杭から離れた斜面にハゼがいる。中型交じり。潮が高くなってきたので棒杭周りも攻める。良型の入れ食い。ここではタラシは出さなかった。千尾にするには小型も釣る必要があるからだ。大型を減らして数を追う。結局、16時まで粘って500尾をしっかりキープする。やればできるものである。やってできないことはない。今日できなくても明日はきっとできる。17年間、この繰り返し。チャレンジしないであきらめてしまうのは下の下で闘争心を失った証拠。釣り師に必要な資質とは「熱き情熱」である。
2005年8月10日(水)
8月10日(水) デキハゼのミャク釣り。伊藤遊船。千尾超狙いの釣行10回連続の千尾超釣り、5〜14cmのハゼを1111尾(5〜10pを1050尾で3400g、11〜14cmのヒネを61尾で480g)だった。6時20分から15時50分まで9時間30分の釣り、117尾/1時間。中潮、満潮7時26分、干潮13時45分。曇りのち雷雨のち曇り時々晴れのち雷雨のち晴れのち雷雨のち晴れ時々曇り。風は朝は南西の風のち南東の風のち風はぐるぐる回る。雨はスコールのようなじゃじゃ降りだった。本日も私にとっての新場所を釣る。朝一番で左岸、市川市クリーンセンター建物前に行く(釣り場については「江戸前のハゼ釣り上達法」に図面を載せてある)。ケタから上へ波除の棒杭に向けて釣る。結局、棒杭の内外が最も釣れて型もよい。デキの一番大きいクラスとヒネの入れ食い。棒杭にボートを当てるようにして少しずつ移動しては杭周辺を釣る。水深30〜70pほど。10時30分で500尾になる。立ち込みの人が4人降りてきて私のボートよりも数m沖で腰まで水に入って長竿を振っている。熱心さには頭が下がる。立ち込み釣りはどうしても前へ前へと沖に出る習性がるようだ。背中側の浅場で良型が釣れるのに深いところに仕掛けを投入して引いている。だから邪魔してはと考えて対岸の右岸に移動した。水深1mほどで小型がポツポツ釣れる。上流へ釣り上がるつもりでいたら突然ドカンと雷がなった。天気情報は大ハズレ。マズイと思ったがここからでは船宿まで30分はかかる。だからすぐ近くの湾岸道路下へ逃げ込んだ。右岸の東京方面の橋脚で2本目と3本目の間の水深50p〜1.5mのラインをハゼを探しながら釣る。砂泥地。航路は3本目と4本目の間。雨が本降りになる。雨がかからない場所を選びながらサオを出す。なんと入れ食い。それも良型ばかり。こうなったら雷サマサマだ。何が幸いするか知れない。怪我の功名。雷がならなかったら本日はサオを出さなかったかも知れない場所。立ち込みの人が橋下に右と左に一人ずついる。やはり雨を避けている。右岸のボートは私一人のみ。要するに釣りたい放題ということ。正午で650尾。15時で1000尾。1110尾まで数えて納竿。釣り場選定について一言。今シーズンは釣行ごとに釣りポイントを変えている昨年までとはやり方が違う。昨年までは釣れた場所で何回でも釣れなくなるまで攻めた。今年は自分にプレッシャーをかけるつもりで毎回異なるポイントで釣っている。これはかなり難しいし冒険でもあるが自分の勘を磨くためには絶好の課題。千尾超釣りはすべてその方法で達成。本日の場所はここ10年ほどは本格的に釣っていなかった場所。その理由はここで釣らなくてもほかでさんざん釣れたから。川底の様子は大体分かっていたからまず本日のハゼのいるラインを探した。あとは徹底して攻めるだけ。湾岸道路下も同様で10年ぶりに腰を据えて釣った。クリーンセンター前も湾岸道路下も単独では千尾超に届かないポイントである。それはどうも変わっていない様だった。釣ってみれば分かる。だから500と600に釣り分けたことになる。本日の釣行前にワンツースリーとポイントを用意した。そのうちの二つを釣った。本日のタックル、1.8mサオ2本、袖バリ3号の胴突き仕掛け、ハリス3センチ。青イソメはタラシを出して小型は無視した。良型ばかりだったため。ジョジョンとあたるのは小型で、ググッと絞め込むかチクッと触るのが良型のアタリ。サオを立てるだけでハゼが走る。強くアワセル必要はない。クリーンセンター前の棒杭周りは付着した貝などでハリを15本以上とられたが大型がたくさんいた。ハゼはとても素直な感じだったからまだまだ攻められていない処女地だと思える。クリーンセンターまで伊藤遊船から約28分、湾岸道路下まで35分である。運動のつもりでボートを漕ぐのもなかなかにいいものである。
2005年8月7日(日)
8月7日(日) デキハゼのミャク釣り。船宿、大沢遊船。本日は師匠の塙実氏が主宰する塙塾のハゼテンプラ会。土手上でテントを張ってテンプラを揚げて懇親を深めた。6時集合、7時15分釣り開始、会員は3〜10人乗りの大型ボートに2〜8人ずつ分乗して釣った。納竿11時30分、3時間15分の釣り、私の釣果6〜13cmを289尾、88尾/1時間。サオ頭。晴れ、南西の風が徐々に強まる。したがって水位が下がってからの波打ち際は風波と航行する船の波で濁りが出た。休日の干潮時は潮干狩りのマイボートが遠慮なくかっこよく走るのでボートはいい迷惑。マイボートの人たちは大抵が自分たちはかっこいいと思っているのだろう。ハゼ釣りのボートの人たちが、もっと静かに走れ、と毒づいていることを知らないのだ。知らないから平気。大潮、満潮5時37分、干潮12時23分、本日は下げを釣る。東西線車庫前の水深2m前後の場所へ行く。同乗者が型を釣りたいというので釣ってみる。2週間続けて攻められているので危惧していたとおりで小型ばかり。水位が高いと釣りにくいしペースが遅い。どうせ小型が余計に釣れてくるのであれば2.4mサオで釣るより1.8mサオで浅場で釣ろうということで干潮時に干潟になる高へ移動。入れ食い。二人で合計30〜70尾釣っては移動を繰り返す。波打ち際がにごってしまったので2.4mサオで最初に始めたラインに戻る。1.8mサオでちょうどよい深さになっていた。良型交じりで入れ食い。この場所は干潮時の水位が低いほうが食いがよい。沖に竹棒が2本見える。船外機が浅くて航路からこちらへ入ってこられない浅瀬になった。沖まで漕いででる。引き舟で戻る間に自分でハゼを数えた。陸へ上がっても本日は誰も数えてくれるような余裕はないと判断。また頼んでもなにか自分の釣果を誇っているようで見え見えになって誤解されそうなので自分で数えた。このような気遣いをしなくてはならないことが煩わしい。したがって立会人がいたが形だけで自己申告に近い状態。こんなことがあっても仕方がないか、と思う。舟の中でスノコの下に逃げたハゼは数に入れなかった。本日の釣りは「遊び」。次回の釣りの下見の意味もある。私の釣りは自分でいうのもおかしいがかなりマニアックな釣りだと思う。数釣りを追っているからだ。しかも釣果は厳密に現認を受けている。それはそれで個人の好みで楽しみ方の一つだからいいと思っている。「釣る」ことにだけ快感を覚えるタイプ。あとのことは全部付録であり結果。私にとっては結果なのに、始めから目的のように誤解もされる。数釣りを追及していくと以上のような副産物も生ずる。この日誌を読む方々も経験済みのことでもあると思う。こんな人間もいるということ。いろいろあるがただ自己満足のためだけでひたすら釣る。ともかく本日までで今シーズンの江戸川のハゼ釣果累計15705尾、釣行24回(リール釣り含む)、653尾/回。そのうちでミャク釣りは15回、累計14445尾、963尾/回。ミャク釣りは前回までは1018尾/回だったが本日のような釣りがあるとアベレージはいっぺんに下がってしまう。断腸の思いだがこれも仕方がないこと。千尾釣りに挑戦した釣りではないので累計に含めなくてもいいか、とも思ったのだが一応は含めておいた。
2005年8月2日(火)
8月2日(火) デキハゼのミャク釣り。船宿、伊藤遊船。本日は15歳の少年が私にピタリとついて終日2本ザオのミャク釣りをしていた。彼は2.1mサオ、船宿のミャク釣り仕掛けで530尾だった。これは私以外では船宿の今シーズンのトップの釣果。釣技も心もすくすくと成長するよう見守りたい。本日の私は釣行9回連続の千尾超釣り、6〜14.5pを1220尾(ヒネ17尾含む)。6時10分から15時40分まで9時間30分の釣り、128尾/1時間。結果は前回と同ペース。朝曇りでスコールのような雨が降った。日中は晴れ間、オシボリを頭に乗せる。南西の風やや強い。中潮、干潮9時17分、満潮16時53分。東西線鉄橋の下流にある水道管の下流100mほどの右岸、岸から30mほどのところで釣る。水深50〜70cm。中型がポツポツ釣れて1時間で100尾。沖目へ出てみる。三回移動。ハゼはいるがアオノロがまた繁殖してしまった。見込み違い。そのままゴロタの手前まで下って干潟になる部分とミオを釣る。ミオの中のほうがよい。8時になっても200尾にならない。まったくの見込み違い。これでは千尾にとても届かないペースなので大きく場所を変えてハゼを探すことにする。近くに少年がいて私を見ているので場所探しをするぞ声をかけると黙ってついてくる。納竿まで一緒。根気がよい。根気がよいことは釣技上達の必須の条件。もう一つは自分より上手な人を真似ること。試しに沈船とゴロタの中間にある赤い旗の棒周辺を釣ってみる。アタリの頻度がとても多い。入れ食い。まだまだ場荒れしてないようだ。他の宿の船頭さんがボートを連れてくる。情報交換。川中が瀬になっていて浅くなる。私は右岸側のその斜面を釣る。上げ潮が効いてきて2.1mサオを出した。正午で800尾。これはかなりのペースで挽回できた証拠。千尾は間違いなく釣れそう。潮が高くなったので浅場へ上がる。1.8mサオに替える。アタリがあった場所へ集中して仕掛けを投入する。ハゼを寄せるためと散さないため。こうすれば一つの方向で20尾は小型が釣れる。アタリの具合でハゼが集ってきたのが感覚として感じられてくる。うれしいものである。だから釣れた場所へ必ず投入する。アタリが少なくなったら体の向きを変えて別の方角を釣ればよい。ボートの周辺を4〜6に区切って釣る気持ちでよい。4つに区切ったとして20尾ずつ釣れればアンカーを入れたその場所で80尾は釣れることになる。10ケ所移動すれば800尾になる。これはノー天気な希望的観測だが、そう考えていればそのようになるものだから面白い。そんなこんなで14時で1000尾になった。あとはどれだけ釣り増しできるかだけ。少年は小型を釣るのに苦戦しているようだ。8〜10pクラスは一番釣りやすいサイズだがそのサイズばかりだけ狙っても絶対に千尾という数は揃わない。良型ほど単位面積あたりの個体数が少なくなるためだ。宿へあがってから少年にサオの握りをアドバイスした。短ザオのハゼ釣りは必ずサオ尻を手の平に包み込むようにやわらかく握ること。特に胴突き仕掛けの場合は絶対条件である。手の平に伝わる微妙な感触でアワセればよい。少年に私の著書「江戸前のハゼ釣り上達法」で書いた水中遊泳と軟着陸の技術を教えてあげることができるのはいつになるのだろうか。
2005年7月29日(金)
7月29日(金) デキハゼのミャク釣り。釣行8回連続の千尾超釣り、5〜15cmを1086尾(ヒネ18尾含む)。暑さと南東の風が昼から強まって風波とうねりのため釣りづらくなり千尾になったところで早上がりした。船宿、伊藤遊船。6時〜14時30分まで8時間30分の釣り、127尾/1時間。晴れ、朝無風、午後南東の風強まる。小潮、干潮4時56分、15時54分、満潮11時21分。本日は朝早い時間がチャンスと考えて釣行、勝負をかけた。朝は干潟がかなり出ていたのに午後の潮ではいくらも引かなかった。昨日はアオシオぎみという情報があったが本日は実に良くつれた。6時、沈船の外側へアンカーを入れる。水深1m前後。21日に下見をしておいた場所。そのときは大潮でボートの底が川底に触るほど浅くなった場所。昨年の10月の2度の台風による洪水でこんなに浅くなってしまった。川底にはやや小さな穴が無数に空いていて地は砂泥地。小型のハゼがたくさんいた。とても感じがよかったので本日はきっと釣れると思って1.8mサオを2本出す。ちょうどよい深さ。3号バリにタラシを出してエサをつけて放り込む。2本目を用意している間にガタガタッとサオを持っていかれる。10p級のデキの一番大きいクラス。だから2本目も大きくエサをつけてみた。入れ食い。それも良型ばかり。こうなるとエサをつけて入れているだけという時間が続く。直径30〜40mの範囲をグルリと一回りしただけ。一ヶ所で30〜40尾釣るとボートの長さ分だけ移動した。食い気のあるハゼだけ釣ればよいと思っているため。2.1mサオに替える。深くなったため。ペースが少し落ちるが朝の貯金があるからまあいいか、と良型の引きを楽しみながら釣る。4時間釣って午前10時で541尾。これほど粒揃いになるとは予想外だった。骨をとらないとから揚げしても骨が歯にあたるサイズばかり。マゴチ釣りのエサにするようなハゼが500尾もビクに入っている。すごい。小さなビクしか出さなかったので船宿に電話して一度ハゼを上げる。ハゼが痛まないようにするため。小潮なのに満潮間際の1時間はガンガン流れで1号オモリが糸ふけをする。潮が高くなって干潟部分が水深50cmから70cmほどになる。千尾目標なので小型を釣ることにして浅場へ移動。長ザオで良型を釣っていると800〜900尾で終わりになりそうと考えた。これは経験がものをいう。妙典排水門から上流の沈船までの干潟になるところを釣った。5〜7pの小型中心でヒネ1尾が交じり545尾を追加した。本日は干潮時間帯の水位の低いときを良型狙いで満潮時間に比較的水深が深くなる場所を短ザオで攻め、満潮時間帯は岸寄りの浅場で5〜7pの小型を積極的に釣って数を揃えた。なお、良型だからといってそのたびごとにエサを大きくつける必要はない。小型を釣るときは米粒くらいに小さくつける。小型は空振りが多いから最初と2回目のアタリくらいは見逃す。瞬間的にアワセてしまうから待つのは辛抱が要る。1尾釣れるとエサをかじられているので次は1回目か2回目のアタリで釣れる。3尾目は1回目のアタリで釣れる。したがって1回つけたエサで3〜5尾は釣れる。ベロベロになったエサはそのままにしておいて小さなエサを追い足しする。アタリがあって空振りばかりするのは、エサが長いとか太いとかでともかくエサが小型のハゼに比較して大きいこと、もう一点は小さくついていてもエサが固いとか、ということがある。指でつぶしたりもんだり千切ったりといろいろやっても結局はハゼがかみついたものが一番いいということになる。経験的にそれが一番よいと思っている。だからハゼが釣れてきたエサはもったいなくてめったに捨てることができない。多少白っぽく痛んでいても食いがたっているときは関係がない。教科書どおりの典型的なアタリで釣ろうとしてもそうはいかないことも多い。釣り人は趣味であってもハゼは命がけなのだから。だから、悩みが深くなるばかり。私のアドバイスも捨てたものではない。試してみたらいかがたろうか。
2005年7月21日(木)
7月21日(木) デキハゼのミャク釣り。釣行7回連続の千尾超釣り、5〜15cmを1364尾(ヒネ15尾含む)。奇しくも前回と同数。船宿の検量の結果に驚いた。6時から16時まで10時間の釣り、136尾/1時間。本日は前回と釣果は同じでも内容は異なる。3〜4番子と思われる5〜6cmの小型は350尾ほど、8〜10pが残りのほとんどだった。粒が良かった。10pクラスが千尾も釣れるほどの大きな群ができてきたということである。季節の移ろいが感じられる。晴れ、南の風、爽やかで涼しすぎるほど。日中太陽が照ったときはオシボリを使用。大潮、満潮3時41分、18時05分、干潮10時53分。潮が大きくて川中の洲が大きく露出した。6時、右岸、東西線車庫の端にある沈船と水門の中間へいく(釣り場の図面は「江戸前のハゼ釣り上達法」に2枚収録してある)。目印の旗が立っている。満潮からすでに2時間経過している。堤防から50mほど沖で釣る。水深50cmと浅い。潮がみるみる低くなる。小型ばかり。掻き揚げにするには最適の大きさ。小型を釣るには1.8mサオが最適。根気よく拾う。エサを小さくしたのでチクッという微妙な食いアタリがとれる。取り込んでいる間にもう一本のサオにアタリがありグイグイと引っ張られる。小型でも引きは強い。ハリを飲んでいる。この繰り返し。両手にサオを持ってアタリを待つという時間が少ない。2時間で300尾。ハリス0.6号、袖バリ3号は100尾ほど釣るとハリ先がナマクラになり青イソメの刺さりも悪くなる。ハリスもちぢれてくる。即交換。交換すると釣れ具合が一段と良くなる。刺さりがいいからだ。千尾以上のときは10本以上交換していることになる。水位が低くなり釣っていた場所が干潟になったので川中の瀬にのる。見込み違いで小型ばかり。20尾釣って移動。ゴロタの下手の水際に戻る。アタリが少ない。少しずつ水際から離れて沖目へ移りながらハゼの群れているラインを探す。川を横断する感じ。すると何と前回までそれほど数が釣れなかったミオ筋跡のラインで良型の入れ食い。一通り見て回ってからそこへ戻ってミオ筋を釣る。場所選定の判断が釣果を左右する。時間をかけても損はない。釣り技はあってもポイント選定ができなければ釣果は伸びないだろう。エサは1〜1.5pと長くして青イソメの頭の下の太い部分もつぶさないでそのまま1cmほどに付ける。尻尾の細い部分はタラシをたっぷりとだして付けた。ググッときたアタリは100%かかっている。サオを手に持っているヒマがない。手返し中の置ザオに全部ハゼがついてくる。超入れ食い。しかもヒネ交じりで糸鳴りがする。ハゼが走ってピョンと飛び出してきてボートの縁にドンとあたることもある。幸い今日はハリス切れはなかった。上げ潮が効いてきたころは一段と食いが活発になった。正午、800尾になる。14時、1.8mサオがいっぱいになり穂先が水面につくほどになったので2.1mサオに替える。オモリの着底までに少し時間が長くかかる。その分手返しに余裕ができるが釣果のペースは落ちる。1尺長いだけで感じがぜんぜん違う。良型を底から抜き上げるいい思いを楽しんだ。2.1mサオがいっぱいになったころに納竿。2時間弱を長ザオで釣り、250尾を追加した。しかも8〜10p級ばかりだった。このクラスのほうが小型を釣るよりも技術的にはずっと釣りやすい。
2005年7月13日(水)
7月13日(水) デキハゼのミャク釣り。釣行6回連続の千尾超釣り、5〜13cmを1364尾(ヒネ6尾含む)。6時10分から15時40分まで9時間30分の釣り、143尾/1時間。曇り、東の風、朝のうち寒い、カッパを着てタオルを首に巻く。このような陽気のほうが釣りをするには好都合。梅雨が明けるとハゼも釣り人も暑さとの戦いになる。タックルは前回と同じ。小潮、満潮8時27分、干潮14時51分、日並も潮時も潮回りもよい条件に恵まれた。本日は釣り時間の間に潮どまりが上げと下げの2回あったが関係なくコンスタントに釣ることができた。潮どまりは小型を釣ればよいのだしマメに移動して食い気のあるハゼだけを釣ればよいのだから苦にならない。小型の合間に中型と大型が時おり交じる。糸鳴りがすることもある。朝一番でゴロタの下流、沈船との中間あたりに行く。私としては新場所のところ。本日のほうが前回よりも粒がよい。釣りやすい。東風なのでボートが右岸に向く。そのため斜面の沖目にアンカーを入れて50〜100尾釣っては右岸に向けてボートの長さ分だけ移動して釣る。杭に近づくと沖へ出てラインを替える。この方法で50mほどの区間をひと通り移動しただけで730尾になる。このとき、伊藤遊船の船頭さんが12チャンネルの「釣りロマン」の取材スタッフを乗せて私の側に来る。撮影は今日知ったこと。全然知らなかった。ビクを上げてハゼを見せる。喋りながら釣っているとそれを撮影している。納竿後に振り返ってみるとその時間帯が一番食いが渋かった時間だった。いまさら取り返しはつかないし、それだけの縁だからしかたがない、まあ、いいかっ、と思う。スタッフが去った後、川中の瀬に出る。水位が大分下がっている。竹棒に赤い旗が結んである。旗の上流と下流で釣ってみる。下流のほうが粒がよい。ならばと旗の下流域を釣り歩く。袖バリ4号でもいいような大きさだ。でも小型も交じるから3号バリのままで釣る。他の釣りは知らないが江戸川放水路のハゼ釣りに関してのハリの大きさは「小は大を兼ねる」といいたい。決して「大は小を兼ねる」とはいえない。型を釣る場所であればハリを替えずにエサの大小で対応すればよい。エサを小さく付ければ小型にも対応できる。ハリそのものが大きければそれは不可能である。ハリを替えなければならないだろう。3号バリで頑張るのは大釣りを追及する釣り師の切ない「性(さが)」なのかもしれない。本日の取材の放映日は2005年7月30日(土)18時〜18時30分と聞いた。どのように編集されるのか皆目見当がつかないが手帳とカレンダーに書いて楽しみをとっておく事にした。私は主役ではないしアシスタントでもないから念のため。刺身のツマ。
2005年7月9日(土)
7月9日(土) デキハゼのミャク釣り。釣行5回連続の千尾超釣り、5〜13cmを1448尾(ヒネ15尾含む)。6時から16時まで10時間の釣り、144尾/1時間。曇り、東の風、寒い、水温、上22℃、下21℃。カッパを着てタオルを首に巻く。大潮、満潮5時41分、干潮12時43分。サオ1.8m2本使用、オモリ1号、袖バリ3号の胴突き1本バリ仕掛け、ハリス3p。青イソメエサ。本日も目をつけていた新場所を釣る。大アタリ。思いのままにハゼ釣りが出来るとは本日のようなことをいうのだろうか。やることなすことがピタリピタリとつぼにはまって全く無駄がない。心の底から満足感が湧きあがってきて満たされた納竿だった。千尾超釣りができても本日のような気持ちになれることは1年にそう何回もあるものではない。6時、ボートを漕いで一人で東西線車庫前の右岸水深1mのポイントへ行く。波除の乱杭から5mほど離れた場所。ゴロタの少し下流、今シーズン初めてサオを出す場所。この場所は3番子中心で2番子の7〜8p交じりは覚悟の上。小型を釣る。だからエサは5ミリ前後の大きさで1cm以上の大きさには絶対につけない。おかげで小型を釣ることがわれながら上手になったものだと思える。他のボート屋さんが1艘置いていく。そのボートの人が午後になっていうには、数を釣りたかったら名人から離れないで釣ること、とその宿の船頭さんにいわれてきたらしい。終日近くにいる。500尾になったところで川中の瀬にでてみたが感じがおかしいのですぐに戻る。水位が下がったので波打ち際から水深1mのミオへ落ちていく斜面を釣る。予定の行動。入れ食い。正午で830尾。干潮時間が過ぎてからはミオの反対側の斜面にボートを乗せて釣る。川中の瀬からミオへ向ってダラダラと続く斜面の端を釣る。こちらはデキの9〜10pの両型揃い。そのためエサを1cm前後と大きめに付ける。アタリでハリ掛かりのハズレがない。上げ潮が効いてきての入れ食いだからエサは付いてさえいればいいのであってエサの大きさは関係がなく釣れてくる。だからハリ掛かりを考えてそれほど大きくは付けない。ボートの移動回数は40回ほどになるだろうか。ボート操作の様子でその釣り人の腕前と釣果が判断できる。本日は立ち込み釣りの人が3人きた。一人は5mほどの長ザオを両手で振り回す。ビューッと音がする。シモリ仕掛け。かけ上がりで釣っている私のボートよりも先へ仕掛けが落ちている。ちょっと気になる釣り方だ。私が釣られてしまいそうで怖い。釣れないからだろうか、すぐに移動して忙しい。サオを担いでいる。もう一人の人は振り込むとボッチャンと派手な水音がする。シモリだが仕掛け全体が重いため。ひっきりなしに音がするから背中を向けていても振り込んだのがわかる。場所を空けてあげる。空振りが多い。小型は全部捨てている。ここで25pのハゼを釣ったという。そんなこんなで私の方が遠慮して二人の仕掛けが届かないミオの外側に私が移ったということ。宿へあがるとおかみさんが何でみんなは釣れないんだろうか、という。答えは難しい。永遠の難題であろう。ただいえることは、デキハゼはウジャウジャとたくさんいる、ということである。本日でミャク釣り10回目、累計9222尾(ヒネ93尾含む)、922尾/回、千尾超釣り5回。
2005年7月3日(日)
7月3日(日) デキハゼのミャク釣り。釣行4回連続の千尾超釣り、5〜13cmを1148尾(ヒネ6尾含む)。6時10分から15時35分まで9時間25分の釣り、120尾/1時間。曇り、東の風、寒い、カッパを着て首にタオルを巻く。水温23℃、生温かく感じる。若潮、干潮8時47分、満潮16時16分。サオ1.8m2本使用、オモリ1号、袖バリ3号の胴突き1本バリ仕掛け、ハリス3p。青イソメエサ。本日も新場所を釣る。3週間前に下見をしておいた場所。アオノロの量が少なくなってアタリの1日だった。東西線鉄橋の下流400mほどの川の中央部分の瀬にボートを乗せる。竹の棒に赤い旗を結んだものが三ヶ所に立っている。その一番上手の旗の下から下流に向って釣り下る。本日の始まりの時間で水深1mちょいある。このときから干潮時間まで2時間半ある。本日は潮がそれほど下がらないから昼過ぎまではここでやれると思って釣る。入れ食い。5pクラスと7〜9cmクラスの交じり。1番子、2番子、3番子の交じりと考えた。2番子中心で1番子は少ない。3番子がかなり交じる。本日は数釣りに徹するつもりだったから、そうであれば小型を積極的に釣らなければならない。ターゲットを絞らないと不完全燃焼になる。デキを釣る、といってもデキの大きさは様々で大きさによって群れている場所が少しずつ違う。だからハリの大きさ、エサ付けの大きさ・硬さ・長さなどが微妙に違う。したがって釣り場によって最初に釣れてくるハゼのサイズを見て臨機応変にハリとエサを工夫する必要がある。近くにいた知り合いの相当の腕の釣り人が「入れアタリ」だという。「入れ食い」といわないところが意味深のところ。その人の連れに聞いてみるとハリは3.5号だという。本日の場合は完全なミスマッチ。ハリの大きさを決めた根拠は「季節」だと思うが本当はその日その場で釣れるハゼの大きさを根拠にハリを替える必要がある。しかし、3号バリの用意がないという。こんなことは、もう7月だから3.5号でいいのだ、という先入観の成せるわざである。なお、3.5号のハリに掛からない小さなハゼは釣らない、という考え方の釣りもあるということをお断りしておく。釣りは趣味であり、釣り方は好みであるから、それはそれでいいと思う。釣り始めて30分後、別の宿のボートが行き過ぎようとして戻ってきて一緒に釣る。顔見知りの人。二人で釣る。10時ころになってその宿の船頭さんが様子を見にきてその宿のボートを続々と引いてくる。ここが一番釣れているからという。全部集めてその数18艘。私の周りがすっかり囲まれてしまった。正午、800尾になる。6時間だから133尾/1時間のペース。潮が高くなって1.8mサオがいっぱいになるような場所でしかやれなくなって、つまり、ボートで囲まれて行きたい所へ移動が自由にできないので、それに長いサオを出すのも面倒なので無理してここにいなくてもと思って、右岸の東西線車庫前の干潟だったところへ移動する。6月27日に1124尾釣った場所だ。今現在で水深50cm前後の浅場。入れ食い。川中よりもさらに小型が多い。エサを米粒くらいにつける。1時間100尾のペース。それでも納竿までに340尾をゲットした。川中も右岸も釣れることが分かった一日だった。周囲を見渡して、いろいろな事をあれこれと思いながら釣りをしているとそれはそれで結構楽しいものである。
2005年6月27日(月)
6月27日(月) デキハゼのミャク釣り。3回目の千尾超釣り、5〜11cmを1124尾(ヒネ8尾含む)。6時20分から15時50分まで9時間30分の釣り、118尾/1時間。終日同じようなペースで釣れた。本日の千尾釣りは今シーズンの新場所だった。6月13日に調査しておいた場所。時期尚早ということで2週間釣らずに置いた場所。ようやく大きくなった。それでも上流域と比べるとふたまわりほど小粒。日に日に大きくなるからこれからはこちらのポイントがメインになる。朝一番で右岸、東西線車庫前にいく。満水状態。波除の蛇籠の杭が並んでいる側へアンカーを入れる。目の前がゴロタで目印の旗が3本立っている。ゴロタの上は釣らなかった。ボート周辺の川底は砂泥地でやや硬い。水深1m。干潮時間には干潟になる。2本ザオで始める。アタリが出るまでに二呼吸くらい間がある。そのため、釣らずに仕掛けを引きまわさせておく。しばらくして上げるとハゼが疲れきって無抵抗の状態でぶら下がってハリについてくる。2本とも同じ。周辺のハゼを寄せる気持ちとハゼの活性化のためにそうする。次にエサをつけ替えて入れる。すぐにアタリが出る。右手と左手のサオの間隔が1.5mくらい、両方とも入れアタリになる。それでもボートの右側で二ヶ所、左側で二ヶ所、前と後に分けてサオを出して周囲を4ケ所に分けて釣る。魚影の濃いときは100尾、まあまあで50尾、少ないときで30尾は釣れる。それが私の移動の目安。移動はボートの長さ分だけか、サオの届く範囲外へか、どちらかにする。本日も少しずつ移動して正午までに650尾で12時半に700尾になる。正味6時間ほど。これならば8時間で1000尾のペース。気を良くして釣る。干潟が出て朝の場所が干上がっている。ということは、あれほど活発だったハゼが水際の私のボートの周辺に群がっているということだ。ハゼだって行くところがない。川の真中へ行ってしまうわけじゃない。水際にいる。だから干潮時間はチャンスなのだといつも私は言っている。干潮になったからもうダメだとあきらめる人は結構多い。干潮時間にハイペースを維持できれば1000尾は釣れる。本日の場所も上流域と同じで干潮の水際から4〜5mほど先でミオになる急斜面。本日もミオの泥地ではアタリが少ない。したがって水際からの斜面にボートを乗せて水深30〜70cmの超浅場を攻めた。入れ食い。風が強くなったがニゴリは出なかった。中潮、満潮7時54分、干潮14時50分。晴れ時々曇り、暑い、オシボリを頭に乗せる。南東の微風、昼前から南西の風が強くなって波が立ち少々釣りづらいこともあったが爽やかで涼しくなった。15時ころ雲がわきにわか雨あり。今後日に日に有望。川の中央の瀬の部分は調査しかしていないが本日も鵜が繰り返し潜って就餌していたのでハゼはかなりいるものと推測される。アオノロの様子を見ながら次回以降サオを出す予定。本日もいろいろと書いたが道楽者の独り言と読み捨てていただきたい。
2005年6月24日(金)
6月24日(金) デキハゼのミャク釣り。2回目の千尾超釣り、5〜13cmを1313尾(ヒネ3尾含む)、小型カレイ4尾(放流)、小型マルタ3尾(放流)。6時15分から15時45分まで9時間30分の釣り。138尾/1時間。曇り時々晴れ、気温31℃、南東の風、のち南西の風。桟橋での水温6時10分、表面、川底ともに23℃。大潮、満潮5時19分、干潮12時34分。伊藤遊船から出船。1.8mサオ2本使用、ナス型1号オモリ、袖バリ3号の1本バリの胴突き仕掛け、ハリス3p。光化学スモック注意報発令される。前日の11時ころに船宿に顔を出したら川の水がない。満水時からみて2m以上低く、エビが酸欠らしくヨタヨタと泳いでいる。ハゼが浮き上がることはなかった。この分だと明日はきっと入れ食いになると思った。経験がものをいう。しかも午前中が勝負で昼までに800尾に達するかどうかということ。そのようなことが前日にあって本日の釣行となった。密かに期するものがあった。朝一番で上流域の水道管上手右岸モーターボートなどが係留されている桟橋内側へ行く。大潮の満水時から1時間たっている。水深1.5mのところでサオを出す。6月20日の上げ潮時に良型の入れ食いになった場所。大ハズレ。3ヶ所移動してアタリなし。思い切って土手下の水深50cmの葭際に移動、川底は砂地で貝殻が白く見える場所。大当たり。見釣りができる。2時間で400尾。これはハイペース。エサをつけて放り込むだけ。ハゼがかってに食いついてくる。ただ上げているだけ。手返し勝負。水位の低下が早いのでボートの底が川底に触る。座礁しないように徐々に川中へ移動する。釣れないから動くのではなく、釣れているのに座礁してしまうから動く。なんとも後ろ髪をひかれる思い。しかし干潟になればハゼも落ちてくるから同じことと思い直して動く。岸から60mほど干潟が出る。水際から水深1.5mまで幅4mもない急斜面で釣る。サオいっぱいの深場はアタリが弱い。したがって水際からの斜面を徹底的にマークして釣る。入れ食い。ぐぐっときたアタリは100%釣れてくる。ハズレなし。こんな楽しい釣りは滅多にない。干潮時間までに1000尾になった。6時間で1000尾は1時間167尾のハイペース。上げ潮になってから南西風がそよそよと吹いてきてボートが川中を向いてしまう。30尾ほど釣っては1.5mほどずつ移動して釣って歩いた。私はデキハゼを狙ったので1.8mサオで釣れるラインを釣った。それでもサオいっぱいの深さではアタリが少なかった。本日は50cmから1.5mの深さにハゼが多かったように思う。また、4日前と同場所周辺にもかかわらずヒネの数がとても少なかった。ヒネが口を使わなかったということである。前日の水質のせいであろう。ご機嫌斜めのときは仕方がない。本日のヒネ狙いはハズレだったという。
2005年6月20日(月)
6月20日(月) デキハゼのミャク釣り、今季初の千尾釣り、5〜15cmを1021尾(ヒネ24尾含む)。伊藤遊船から出船。6時から16時まで10時間の釣り。1.8mサオ2本使用、ナス型オモリ1号、袖バリ3号の1本バリ(仕掛けなど「江戸前のハゼ釣り上達法」を参照されたい)。青イソメエサ。小型が多かったので1cm前後の長さにつけた。南よりの風、爽やか、桟橋の影に入ると風がなく暑かった。おしぼりを頭に載せる。釣り日和。中潮、干潮9時26分、満潮16時36分。本日は下げが食い渋りで上げが効いてきた午後になって入れ食いになった。正午まで6時間で500尾、13時までで600尾だった。本来ならばこのペースだと1000尾に届かないのだが上げ潮に期待して一時間85尾のペースを何とか維持してきた。朝一番で左岸の上流域の水道管下流200m付近へ行く。柳の木が河川敷にある辺り。見込み違いでチリチリというアタリのみ。数箇所サオを出して早々にあきらめて対岸の桟橋群へ向う。時間のロス。こんなことはいつもある。桟橋の内側へは浅くて入れない。仕方なくモーターボートの外側の水深50cm〜1mの斜面を釣る。50mほどの距離を一往復して500尾。5〜7pで小型が多い。食いの渋いときはどうしても小型中心になる。だから根気よく小型を釣る。本日は調査のための遠征はしないつもりでこの付近の場所を上げ潮時にどのくらい釣れてくるか腰を据えて釣ってみるつもりでいた。どうせ他の場所へ行っても1週間前と同様であればたいしたことはないと考えたため。係留してあるボートの空いている場所へボートを突っ込んで数ヶ所を釣りまわる。13時で600尾になる。やぶさき遊船の桟橋の上流部分の先端を回って川底をオールで突く。硬い砂地。所々に貝殻が白く見える。2週間前にはたいして釣れなかったところ。どうせほかにいくところがないのだからと試しにサオを出す。大当たり。7〜10pの一番子の最も大きいクラスの超入れ食い。エサを長くつけてタラシを出す。こうなったらしめたもの。16時まで3時間あるからあと400尾は可能という希望がわく。とたんに動作が機敏になるから人間なんて本当に気分次第でどうにでも変わるものだつくづくと思う。潮が桟橋の内側に回って水深が深くなってきたので釣りながら2mくらいずつ移動しては30〜50尾ほどずつ釣る。食い気のあるハゼだけを釣ればよいから一箇所に決して粘らない。しばらくして戻ってくればまた食いが立つ。いつものことだが本日もラスト30尾を釣るのに本当に苦労した。精神的なものと本日は上げ止まり時間のために食いが落ちたため。それにしても今季初の千尾釣りが出来た。なお、午前中は川の水がウーロン茶のような茶色い水だった。水温が高くなってくると毎年のように行徳沖から入ってくる。午前中は食い渋り、午後入れ食いという一日だった。念のために記しておくが、私の釣果は船宿がすべて数えてくれた現認の数字である。
2005年6月13日(月)
6月13日(月) デキハゼのミャク釣り、5〜14cmを645尾(ヒネ15尾含む)、小型カレイ2尾。伊藤遊船より。6時30分から15時30分まで9時間の釣り。タックルと仕掛け、エサは前回と同じ。本日は1000尾釣る気持ちではりきって釣行したが釣れなかった。東北東の風強くとても釣りづらい。寒い。中潮、満潮7時37分、干潮14時52分。1000尾釣りのシナリオは心のうちにあるのだが役者の機嫌が悪かったようだ。やる気だけが空回りした。上流域の水道管上手、右岸、桟橋内側に入る。水深1m。風をよけて釣る。一投目を投入、アタリがない。じっと待つ。モジモジと触る。それだけ。小突いて誘う。ビビッビビッで終わり。最悪のアタリ。二日前と大違い。エサを米粒ほどに小さくする。そして手をいっぱいに出して先へ振り込んで少しずつ手前に引く。ハゼの動きが鈍いのだったらこちらで探すしかない。チクッとさわる。アワセルとくわえている。「軟着陸」でアタリが出ないものはすべて前後左右に引く。時々コヅキを入れる。10〜20尾釣るとボートを2mほど移動させて新場所で繰り返す。食いの悪いときは仕方がないから食い気のあるハゼだけを釣るしかない。一ケ所でたくさん釣ろうと思ってもダメ。したがって人間のほうは忙しい。同一場所周辺を正午までいったり来たりして5時間半で500尾になる。この時点で1000尾釣りはあきらめた。水位が下がってボートの底が川底に着いてしまうし、桟橋の外側は波がドボンドボンである。正午で600尾オーバーでないと1000尾はいかない。そこで方針を変えて本日までサオを出していない場所を回ることにした。今後の逃げ場所確保のため。この辺の見切りと臨機応変さは必要。だからハゼの数釣りで自己記録を更新しようと思ったら回数を通って川の様子を知るしかない。中流域の右岸東西線車庫前に行く。東よりの風ではブッツケでニゴリがある。水位がすごく低い。川中までオールで突いていくと水深1m以内になっている。サオを出す。川の中央でもデキがいる。よい兆候。但し、アオノロが随所にある。これではリール釣りはもちろんミャク釣りの見釣りでないと釣りにならない。ハゼにとっては絶好の隠れ場所。こういう状態では満水時の干潟上のほうが釣りやすい。対岸の林遊船の桟橋下流へ行く。東よりの風であれば波はない。ポツポツ釣れる。その上手の高常遊船の桟橋上手は良型交じりで50尾釣る。水道管をくぐって大沢遊船の桟橋際を釣ってから東西線鉄橋下へ行くが干潮でアタリが渋い。次に川を横断して伊藤遊船の桟橋前で釣る。なんとアオノロがある。今年は異常繁殖しているのだろうか。桟橋を回りこんで係留してある屋形船などの周辺でサオを出すがここもアオノロ。やむなく上流域へ釣り上がる。干潮時に川底が露出しない深さのところはアオノロで覆われているようだ。うまく砂地などに仕掛けが落ちればハゼは釣れるが人間のほうの忍耐が切れる。このような釣り場調査の遠征釣りで113尾を釣った。情報も集められたし、まずまずと思う。なお、アオノロはそのうちに枯れて流れてなくなるからそれを待てばよい。1000尾釣りはお預けだった。
2005年6月11日(土)
6月11日(土) 曇り一時晴れ。南東の風少々。伊藤遊船より。6時30分から〜15時30分まで9時間の釣り5〜11cmのハゼを963尾(ヒネ2尾含む)、小型カレイ5尾。1.8mサオ2本使用、袖バリ3号の1本バリ。胴突き仕掛けのミャク釣り。水深0.5〜1.5mを釣る。中潮、満潮6時17分、干潮13時33分。青イソメエサは最初だけ大きく付けてあとは米粒くらいに小さく付けて始めのアタリであわせた。その理由はハゼが育ったこと。振り込む場所を大きく変える時だけエサを始めに大きくつけた。数釣りのコツの一つはエサつけとハリの大きさのバランスにある。朝一番の潮いっぱいのとき伊藤遊船の桟橋上手の水深1mのラインを釣る。駐車場で仕度している人が私に声をかけてくれる。隣りのたかはし遊船さんとの間の砂地を釣って2時間で100尾。飽きない程度に釣れる。大きさはあと10日もすれば釣り良くなるだろう。その後、伊藤遊船の桟橋から上流に向って数ヶ所を釣りながら上流域の水道管下まで行く。6月8日に数をまとめた場所。この辺は潮が高いときはとても釣りやすい。この場所は下げ潮のほうが釣果がよい。上げ潮になるまでが勝負と考えて腰を据えて釣る。水深50〜70cmの浅場。見釣りもできる。この辺のハゼは東西線鉄橋付近と比べて粒がよい。また魚影も濃い。たぶん上流域のほうが孵化が早かったのだろう。2本ザオなので1本は時々置ザオになるがビンビンとアタリがあり手返し勝負になった。一時間130尾のペースが連続したがわずかに1000尾に届かなかった。このようなとき(800〜900尾)が毎年何回かはある。本日でミャク釣り4回、累計2523尾、630尾/回。リール釣りを含めると釣行13回、累計3683尾、283尾/回。アベレージ500尾を維持するのが一番むずかしい。
2005年6月8日(水)
6月8日(水) 本日はサンスポの取材に協力。5〜11cmのハゼを761尾(ヒネ12尾交じる)、小型カレイ10尾。掲載日は6月17日(金)発売号。デキハゼのミャク釣り。1.8mサオ2本使用、袖バリ3号の1本バリ、オモリ、ナス型1号。曇り一時晴れ、無風のち南東の風少し強くなる。7時から15時30分まで8時間30分の釣り。一時間90尾のペース。1000尾に達するには一時間120尾のペースが必要。大潮、満潮4時39分、干潮11時44分。朝の水温22℃。6月4日の釣り場へ行く。続けて何回か通えばそのポイントのハゼの成長具合その他の流れがつかめる。来年のためのデータが取れる。ハゼは順調に育っているようだ。水深0.5〜1.5mの範囲を探る。3号バリでかからないものは無視する。あと10日もすれば3.5号バリを使うようになる。エサは5〜10_と大きめにつけた。小型を無視するため。したがって最初のアタリで空振りも多い。二度目、三度目のアタリをとる。そのうちにエサが食いちぎられて徐々に小さくなって一回目のアタリで続けて何匹かハリ掛かりする。最初から小さなエサをつけるのと結果は同じ。但しこの方がハゼを寄せる効果があり、また、ハゼの散り方が少ないと思う。本日は直線距離で30mほどの場所を行ったり来たりして釣っただけ。次回は中流域の東西線車庫前を釣ってみる。サンスポのAPC
の人はリール竿3本でヒネを釣り100尾ほど。対岸の航路脇水深3mにて。今年はヒネが多い。
2005年6月4日(土)
6月4日(土) デキハゼのミャク釣り。1.8mサオ2本使用、袖バリ3号の1本バリ、青イソメ。前夜、過去の記録を読む。明日の日付け前後は400〜1000尾の記録が書いてある。それを読むだけで明日は1000尾釣れるという錯覚に陥るから人間の心理は面白い。昨年は10月に二度の行徳水門の解扉と洪水に襲われた。過去16年でこんなひどい事はなかった。したがって今季は釣って見なければわからないというところが実態。
6時から15時まで9時間の釣り。5〜13cmのハゼを517尾(ヒネ5尾交じる)、小型カレイ6尾。中潮、干潮9時14分、満潮16時03分。曇り、朝のうちはすごく寒くて合羽を重ね着する。北東の風のち南東の風、午後晴れ間が出て暖かくなったがすぐに曇る。午後2時半、西の方が真っ黒い雲に覆われてこちらに近づいてきたので3時に納竿。
朝一番で前回の試し釣りで釣果のよかった場所へ行く。上流域の送水管下右岸水深0.5〜1.5mのところ。潮位によって水深は同じでもポイントは変わる。桟橋群の前に出たり中に入ったりして釣る。透きとおっていて見釣りができる。水温が低い証拠だ。バケツに水を汲むと冷たい。1本竿では間がありハゼをさがすために2本ザオにする。釣れ具合が鈍いときは竿数を出すとよい。5〜6cmの小型でも油断するとハリを飲んでいる。350尾になったところで対岸に渡る。不満足で戻ってまだ見ていない水道管の下流を2〜3ケ所回るがまたもとの場所に戻る。正午に450尾になる。そのあとボートを漕いで東西線鉄橋下左岸まで下ってその上下を釣る。渋い。しかたなくアンカーを上げて風と潮のまにまにボートを流して釣ってみる。つれる場所と釣れない場所がわかる。鉄橋から150mほどをジグザグにボートを流してから鉄橋下流の左岸の桟橋付近に行く。ここは川底が砂地。ハゼがわりと多い。530まで数えたつもりで納竿した。
毎年ハゼの着き場の変化がある。本日は1000尾釣れるペースでなかったから諸所を回ったということ。次回に1000尾釣れそうなペースであれば釣り場の調査は1000尾釣ったあとになる。本日の釣果は6月5日のサンスポの見出しになっていた。
2005年5月28日(土)
5月28日(土) 本日からはデキハゼのミャク釣りをする。本日のタックル、サオ、渓流サオ1.8m1本、道糸ナイロン1号、オモリ、ナス型1号、ハリ、袖バリ1号1本、エサ、青イソメ、詳しくは拙書「江戸前のハゼ釣り上達法」を参照されたい。ミャク釣りの釣果目標、1万尾、1日平均500尾、1日に1000尾。
晴れ、南東の風、さわやか。船宿、伊藤遊船。中潮、満潮6時44分、干潮14時13分。7時から15時30分まで8時間30分の釣り、水深1m前後までの浅場を釣ってハゼ5〜12cmを282尾、ヒネ3尾と小型カレイ4尾交じる。本日は今季のデキハゼの初釣りなので上流域の全域をグルリと一回りしてハゼの釣れ具合を調べた。場所によって魚影の濃淡がある。これは例年と同じ。ハリ掛かりするような大きさになった5〜7cmクラスのハゼのいこごちがよい場所というのがあるようだ。目安としては川底が砂地の場所ということ。朝一番で船宿の対岸の東西線鉄橋下へ行く。次に最上流域に架かる水道管下へ行き右岸の各船宿の桟橋群の内側を釣る。満潮時間帯はどうしても外側は深くてデキハゼはみんな浅い場所に突っかけている。水道管周辺を釣って左岸に渡りやはり水道管下周辺の砂地が広がった辺りを釣る。この辺は立ち込み釣りの多い場所。そのまま左岸側を点々と釣り下る。葦ぎわは砂地だが3mも沖へ出ると泥地になる。沖目に貝の群落があるが干潮時間になれば浅くなる。デキの小型はここにはあまりいない。東西線下まで戻ってきてから伊藤遊船の桟橋まで戻りその周辺を釣ってみる。この時点で105尾になった。一ケ所平均2〜10尾ほどずつ釣ったことになる。宿に上がって一息ついてから宿の桟橋より上流へ釣りあがって水道管下まで行って納竿した。5〜7cmのデキハゼを釣るにはエサ付けを慎重にすること。青イソメの尻尾の部分を5ミリほどに千切ってハリに付ける。次に指に挟んでつぶしてやわらかくする。しゃぶられてグジュグジュになるほどハリ掛かりはよくなる。アワセは空振りが多いことも特長。それは数尾のハゼが群がってエサの取り合いをするからでエサの先っぽをくわえて逃げ回るため。浅場で見釣りをすれば見える。だから、最初のアタリを見逃してタイミングをずらせて次のアタリでアワセるくらいの方がハリ掛かりがよい。時季によってアワセのタイミングは変化する。一発目のアタリでハリ掛かりするようにトレーニングするのもよし、タイミングをずらせるのもよし、と思う。

2005年越冬ハゼのリール釣り釣果
4月9日 9尾
4月17日   42尾
4月29日 120尾
5月4日   204尾
5月9日   171尾
5月12日 254尾
5月14日   189尾
5月15日   115尾
5月18日   56尾
合計 9回  1160尾
昨年同様に1000尾の大台に達した。
 
2005年5月18日(水)
5月18日(水) 晴れ、南東の風の強風、長潮、干潮7時47分、満潮12時54分。11時ごろから激しい突風が吹く。ボートのミヨシに当たる波から飛沫が飛んで後頭部にかかる。ボート上に並べたリール竿が後部のほうに吹き寄せられて固まってしまうので釣りにならなくなって11時30分納竿。7時から4時間30分の釣りで6〜14cmのハゼを56尾。デキハゼが10尾ほど交じる。デキもいよいよハリ掛かりするような大きさになってきた。一番子の最も大きいクラスだと思う。上流域の水道管上流左岸側、水深2mの斜面のところで釣る。南よりの風が強いときの逃げ場。強風で川面にシロウサギが立っていてニゴリがでている。コンディションはよろしくない。300〜400羽とも思える鵜の大群が飛来して高圧線付近から点々と就餌しては上流へ上がってくる。いっせいに潜って小魚を追っている様子。たびたびこれをやられるとヒネハゼは食べられてしまう。これを鵜の食害という。ハゼの天敵の王様である。釣り人が釣り上げるハゼの数と比較にならないくらい大量に食べてしまう。今日の場合も1羽が3尾ずつハゼを食べた(これはかなり控え目な数)としても1000尾のヒネハゼが一瞬にして食べられたことになる。鵜は大食漢だから1羽が10尾というのが目安らしい。とすると2〜3日続けられると江戸川のヒネは全滅?と心配するほどである。行徳沖が強風による波浪のため江戸川へ逃げ込むことがあるのだという。幸いに最上流にまでは来なかった。鵜とアオシオだけは船宿の企業努力では如何ともし難いこと。毎年のように同じことが繰り返されて、それでもハゼはしぶとく生き残って大量に繁殖する。自然というのはうまくできている。船宿、伊藤遊船047-358-5774。
本日、カレイ大物ダービー2位の賞品をいただいた。 
2005年5月15日(日)
5月15日(日) 曇り、北東の風、寒い、正午から南東の風、雨ぱらつく、雲行きが怪しげなので早上り。防寒服着用。朝用事を済ませて船宿へ行き、釣り始めは8時過ぎになる。12時まで4時間釣って10〜16cmの越冬ハゼを115尾。越冬ハゼのリール釣りは今シーズン8回目、釣果累計1104尾、138尾/回。目標の一つは達成した。釣りポイントと釣り方は5月12日と同じ。ハゼは餌をよく食べているらしく丸々と太ってきた。このままアオシオや鵜の食害などがなければ夏休み頃には15〜17cmに成長してデキハゼ釣りの人たちをビックリさせることだろう。本日の水温、表面15℃、川底16℃、ハゼも下がった水温に慣れたのだろう、昨日よりはずっと食いが良かった。伊藤遊船。
2005年5月14日(土)
5月14日(土) 曇り、東のち北東の風、午後南東の風、防寒服着用、終日寒い。タオルを首に巻く。朝の気温10℃。水温、表面15℃、川底16℃。5月9日は18℃あったのに3℃の水温低下はすごい。このところアオシオが発生してもおかしくない陽気だ。中潮、満潮6時53分、干潮14時31分。越冬したハゼをリールで釣る。7時から15時まで8時間の釣り。10〜18cmを189尾。コッパカレイ4尾放流。一時間平均23.5尾。本日は200尾を目標に釣行、11尾足りなかった。越冬ハゼのリール釣り累計989尾になる。朝一番で高圧線下へ行く。50尾釣ったところで急に食い止まる。9時半。下げが効いているときだ。水温の低い上流の真水が落ちてきたせいかもしれない。その機会を利用して対岸の左岸クリンセンター側へ移動して、航路、航路の内側を三ヶ所釣り歩く。本日は5尾のみだった。後日もう一度釣ってみるつもり。10時半過ぎ、また右岸へ戻る。遠投して引いて置ザオにして広範囲に探った。食いの悪いときは餌を大きくつけてやや時間を長く置いて誘いを時々掛ける。1尾釣れたら集中して攻める。この方法で一箇所で10〜15尾釣っては少しずつ移動して釣った。午前中で94尾、午後95尾だった。上げ潮が時間より早く始まったみたいな気がしたが14時ごろから入れ食いになった。潮流がややゆるいと考えて5号オモリを使用、その他のタックルは前回と同じ。ハリネズミ釣法。伊藤遊船。
2005年5月12日(木)
江戸川放水路で
26pのマコガレイ
が釣れた
5月12日(木) 曇り、北東の風、午後東の風、それぞれやや強く寒い。首にタオルを巻き防寒服を着用した。一日中冬のよう。朝の気温11℃。中潮、満潮5時55分、干潮13時10分。船宿、伊藤遊船、047-358-5774。越冬したハゼをリールで釣る。7時から14時30分まで7時間30分の釣り。8〜14cmを254尾。一時間平均33尾。竿1本あたり37尾。26pのマコガレイを1尾、コッパガレイを4尾。雷がなる予報だったので真っ黒い雲が西から来るのを見て早上りした。朝一番で下流の高圧線下へ行く。中ほどでアンカーを入れる。やや沖目。流心近くの瀬に乗っている。下げ潮で北東の風がやや強いのでボートは下流へ向ってやや斜めに行ったり来たりする。湾岸道路を眺めながら左右と後方に竿7本を投げ分ける。こうすればハゼの釣れるラインが短時間でわかる。やはり瀬の高ではエサがとられない。ここは流心が瀬で浅くて岸までの間が垂れこみで深くなっている。そちらのほうで釣れる。20尾釣って良型が釣れた場所へボートを進めてアンカーを入れて左右と後方に投げる。垂れこみの中央付近にいて左右の斜面を釣る形だ。入れ食い。正午までに150尾。その後は釣れた場所を目標にしてボートを三回移動して周辺を釣った。流れも強くて潮止まりは関係なく良く釣れた。竿7本使用、オモリ6号、中型弓型テンビン、袖バリ5号、ハリス0.8号、幹糸1.5号、全長1mの三本バリ自製仕掛け。ハリネズミ釣法(鈴木和明著「江戸前のハゼ釣り上達法」参照されたい)。6号オモリでは糸フケでオモリが流れたがかまわずに釣った。竿を手に持って誘う手間が省ける。ハゼはエサを食って太ってきたし寸法も長くなってきた。要するに粒がよくなってきたということ。越冬ハゼのリール釣りでちょうど累計800尾、あと200尾で1000尾になる。
2005年5月9日(月)
5月9日(月) 曇りのち晴れ、南東のち南西の風、午前中涼しく、午後暑くなった。大潮、満潮4時41分、18時07分、干潮11時27分。越冬したハゼをリールで釣る。7時から15時30分まで8時間30分の釣り。10〜15cmを171尾。前回よりも大きくなって太って粒がよくなった。来年の越冬ハゼ釣りのための情報収集を目論んで、7時、下流の高圧線下へ行く。二本目の下。水深3m。岸から70mほどにアンカーを入れた。ボートの両側へ投げたが岸寄りはエサをしゃぶられてハリだけになってしまう。たぶん、デキハゼが群がっていると考えられる。そうであれば夏ハゼ釣りが楽しみだ。したがって、沖目へ竿を集中した。正午までに細かく3ヶ所移動して120尾。パッタリと食いが悪くなったので上流へ移動、東西線とその下流の水道管の間で釣ったがエサがしっかりと残ってくる。そこでさらに上流域の水道管上手へボートをこぐ。12時45分。大潮の干潮で前回の場所は浅くてしかもニゴリがある。竿を出すがアタリが遠い。持久戦を覚悟して右左に投げると深いほうでもポツポツと釣れる。四ヶ所移動しながら拾って51尾を追加して納竿。午前中の釣れ具合の半分以下のペース。このようなこともある。それでも食い気のあるハゼを拾うだけでも釣り技は上達する。高圧線下周辺は、航路の中は竿を出せなかったので次回の課題。ハリネズミ釣法。竿7本。前回と同じ仕掛け。本日まで試し釣りを含めて越冬ハゼ釣り5回、累計546尾、109尾/回。5月中に累計1000尾目標、残り454尾。
2005年5月4日(水)
5月4日(水) 晴れ、南西の風が強い。ただし、さわやかだ。越冬したハゼをリールで釣る。7時〜15時30分まで8時間30分の釣りで7〜13.5pを204尾。一時間当り24尾。今の時季としては上々の釣果。竿7本使用。竿1本当り29尾で一時間あたりにして竿1本で3.4尾になる。大体想定の範囲内だった。出船前に現況をきくと様子が大分よくなって桟橋前でも良型が交じって釣れるという。大変結構な事で今後が大いに楽しみになった。本日は釣れるだけ釣ってみようと思って記録狙いの釣行。朝一番で上流域の水道管と高津遊船の桟橋の間の左岸側の泥地で水深2〜3mの付近にアンカーを入れる。念のため流心と岸寄りとに投げ分けてハゼの釣れ具合を探ってみると流心は全く釣れずエサもしっかりついている。岸側はいきなりダブル。したがって流心に投げた竿を全部岸側へ投げ替えて釣る。江戸川のハゼのリール釣りで釣果を伸ばすにはハゼの釣れるポイントを一刻も早く知る事が大切で私の著書「江戸前のハゼ釣り上達法」でも指摘した通り。この釣法を「ハリネズミ釣法」と名付けた。エサは3〜4pと長く付けた。ダブルに付けることもある。これはハゼを散さないための作戦と同時にハゼを寄せるための手でもある。したがって早合わせはせずにじっくりと喰わせる。誘って、置ザオ、聞きアワセの手順だ。このような釣り方はしたくないという人は別の方法を考えればいいと思う。ともかくこのようにすれば大体が間違いなく釣れる。親子連れの釣り人が元気の良い男の子を連れてボートで来たので場所を譲って三ヶ所を移動して釣る。午後そのボートが帰ったのでもとの場所へ戻って納竿までそこで釣る。納竿間際に試しに流心へ投げてみたら良型が釣れてきた。これにはビックリ。いよいよ水温も高くなってきたようだ。オモリ6号、袖バリ5号、ハリス0.8号、幹糸1.5号、全長1mの自製3本バリ仕掛。蛍光玉などは一切つけなかった。船宿伊藤遊船。本日のような強風下でのリール釣りでは風とボートの動きを最大限に活用するのがコツ。ボートが左右に振れるからと嫌がっていたのでは釣りにならない。
2005年4月29日(金)
4月29日(金) 晴れ、南西の風強く暑い。越冬したハゼのリール釣り。試し釣り。伊藤遊船。9時30分から15時まで5時間30分の釣り。6〜14cmを120尾。10p級が中心サイズ。中潮、満潮6時44分、干潮14時08分。上流域へ行く。他のボート店の船が2はい出ている。聞いてみると良型が釣れているというので、まず、同じラインの深場を釣るが3尾のみ。ポイントが限られて範囲も極端に限られる。2週間まえと同様の状態。釣れている、という言葉の意味を改めて考えさせられる。様子をみているとあまり釣れていない。その人たちは早々と上がってしまった。この状態では大勢の人たちが釣れる状態とはいえない。試し釣りなので場所を探す。私はハゼは浅場にいると考えて水道管下の上下の左岸、高津遊船の桟橋下流のワンドになっている泥地を釣ってみた。水深2〜3m。大アタリ。干潟が出るほどに水位が下がっても釣れてくる。ここ数日の暖かさで浅場の方が水温が高いのではないだろうか。扇型に180度竿を6本出す。投げて誘って置ザオ、2〜3分ほどで聞きアワセ、ボート下は小突いてアタリを取った。時々、川中に投げてみるが釣れない。浅場で4回移動して納竿。オモリ6号、袖バリ5号の3本バリ自製仕掛、全長1m。正味5時間で120尾は一時間24尾のペースで今の時季にこれだけ釣るには2尾掛け、3尾掛けが交じらないと数は揃わない。アタリが出てもダブルを狙ってすぐにはリールを巻かなかった。昨年同時季と比べて15cm以上の大型が極端に少ない。
2005年4月17日(日
4月17日(日) 晴れ、南の風、暖かい。伊藤遊船047-358-5774、小潮、満潮7時49分、干潮17時50分。越冬したハゼを釣る。本日は目当てのポイントで全く釣れなかった。水温が低いためだろうか。船宿の桟橋で表面、川底ともに17℃。朝一番で上流域の水道管上手にいく。竿6本、袖バリ5号、全長1mの自製3本バリ仕掛、オモリ5号、水深2〜4m。ここで1尾のみ。他のお客さんが水道管下で5尾釣ってあとはパッタリと釣れないという。11時近くなって電話してボート3バイとも妙典排水樋門前に曳船してもらう。散らばって釣る。私は南風の波に逆らって高圧線下の中間までボートをこいで行って釣る。右岸から70mほど沖合い。泥地の場所を選ぶ。沖目と岸よりに投げる。浅いほうが釣れる。確かめてからさらに下流へ行く。ボートがなかなか進まないくらい風と波がある。湾岸道路の上手と橋下の左右ともに釣ってみるがアタリなし。再び高圧線下へ戻って腰を据えて釣る。それが2時過ぎ。それから1時間半でビクの中が42尾になった。釣れ具合としては飽きない程度の釣れ具合。本日の模様としては上々の釣果。ハゼは痩せていてまだエサを食べていない様子。型は7〜11cmと小型ばかり。15cm以上の大型は釣れなかった。青イソメエサ。宿はこの様子を見て4月29日から再開としてボート釣りの出船を延期した。妥当な判断であろう。
2005年4月9日(土)
4月9日(土) 今季初のハゼ釣り日誌。晴れ、南の風、暖かい、防寒服を脱いだ。船宿、伊藤遊船047-358-5774。大潮、満潮5時05分、干潮11時19分。春は日中の潮の下がり方が著しい。伊藤遊船では、12時出船のリレー船が川底を突いてしまうので行徳沖へ出しておいてお客さんを送り迎えしている。ボートはそんなことはない。座礁さえしないように気をつければよい。
今シーズンのハゼ初釣りの試し釣り。昨年よりも三週間早い釣りなのでハゼの様子がわからない。また、この時季に江戸川でハゼ釣りを誰もしたことがないからその意味でも全くの未知の釣りになる。私としては、やらないよりはやったほうがよい、という気持ち。考えているだけよりも試してみたほうがずっとよい。例え釣れなくても、今の時季に釣れないということが実際にわかっただけでも大いに収穫があったとすべきと考えて釣行した。釣果は11〜17cmの越冬ハゼを9尾。いいアタリがあった。上流域の水道管上流ですべてゲット。釣れたことを喜ぶべきであろう。中流域、下流域、行徳港内など他の地域では全く魚信がなかった。昨年は4月29日に全域を釣り回ったがそれぞれの場所で型を見ていた。昨年より三週間早いので時期尚早ということだろうか。リール釣り、竿6本、袖バリ5号、全長1mの自製3本バリ仕掛、オモリナス型6号、中型の弓型テンビン、自称ハリネズミ釣法、青イソメエサ。
今後の見通しとしては一週間毎に、あるいは雨の降るたび毎にハゼが越冬場所を離れ、浅場へ移動すると考えられる。なお、昨年10月の二度の台風による洪水のために上流域の川底の状態が変化したと思われる。水門に近いから放水された濁流の直撃を受けて川底表面の泥土が流されたのではないかと懸念される。昨年4月の試し釣りでは上流域の川底は泥地が多くてオモリが川底にめり込んだ様子がわかったのだが、今年はコツコツと硬い。アンカーに着いてくる川底の土がネタ泥ではなく上部は固い砂である。この変化がハゼの越冬状況、産卵に及ぼした影響があるのかも知れないし、なかったのかも知れない。それは今後のハゼの釣れ具合によって判断できると考える。いずれにしても4月、5月の越冬ハゼ釣りは上流域の水道管上流の区域がもっとも手堅いポイントになると思われる。なお、リール釣りはどうしても嫌だという釣り人は、竿を長短揃えてミャク釣りで浅場と深場を点々と釣り歩いてみるのも良い。ただし、根気が要る。デキハゼ釣りは6月解禁である。デキハゼと木っ端カレイが釣れたら放流するようお願いする。
本日付のサンケイスポーツ新聞紙上に私の著書「江戸前のハゼ釣り上達法」の新刊紹介と読者プレゼントの記事が掲載された。お骨折りいただいた関係者の方々と新聞社には感謝している。有難うございました。