大正12年(1923)9月の関東大震災で、山本周五郎(本名・清水三十六)は、東京・木挽町(こびきちょう)で焼け出された。13歳から7年間、徒弟奉公をした質屋の店主は酒落斎(しゃらくさい)と自称した山本周五郎だった。

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