行徳海苔の黎明期に日露戦争に従軍した騎兵隊との秘話がある。
明治34年(1901)10月4日、国府台に騎兵第十連隊の付属分隊(本隊は習志野)が駐屯していた。当時、国府台には陸軍野砲兵第十六連隊本部、第一第隊本部があり、六中隊が駐屯していた。だから、騎兵隊は居候だったと言える。それでも、国府台の騎兵隊は砲を数門もっていた。騎砲という。小さな砲を馬に引かせた騎兵がこれを操作して迅速に行動する。それにくらべて、陸軍野砲連隊というのは、銃砲という重い砲を何頭もの馬に引かせて行軍し、兵隊は歩兵であり、徒歩で行動する。
(要約)