行徳沖の海岸は遠浅で、昭和30年代(1955〜)でも8キロメートル程先まで干潟になった。大潮の満潮では、1.5メートル〜2メートル程海面が上昇した。しかも、行徳の浜は東京湾のオンドマリであり、南に向かって面している。イナサ(南東風)はおっかねえ風だと浦安の漁師さえも恐れた。イナサは木更津方面から吹いて来た。3月頃のイナサは暖かい空気を運んできたが、大波が打ちつけた。夏のミナミ(南風)は、吹き始めると風向きが変わらず、黒い雲が出て、急に突風が吹く。それをショウテとかシオテという。
以下つづく・・・
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