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2006年江戸川のハゼ釣り日誌

2006年12月15日(金)
2006年江戸川のハゼ釣りのまとめ

12月15日(金) 2006年江戸川のハゼ釣りのまとめ
釣行日数32日、総釣果14793尾、一回平均462尾、1000尾超釣り3回、リール釣りで500尾超1回。

釣果
 0、106、58、443、720、734、780、1176、1215、1149、963、901、411、720、518、458、857、617、430、501、104、317、268、231、146、150、206、206、105、163、118、22 以上32回
1. 越冬したハゼのリール釣り
  4/17 0尾、5/25 106尾、5/29 58尾  合計164尾 一回平均54尾
2. 夏ハゼのミャク釣り
  6/5 443尾、6/12 720尾、6/19 734尾、6/29 780尾、7/7 1176尾、
  7/13 1215尾、7/26 1149尾、7/31 963尾、8/7 901尾、8/16 411尾、
  8/21 720尾、9/4 518尾、9/15 458尾、9/20 857尾、9/25 617尾
  合計11662尾 一回平均777尾
3. 秋ハゼのリール釣り
  9/29 430尾、10/4 501尾、10/8 104尾、10/11 317尾、10/16 268尾、
  10/21 231尾、10/26 146尾  合計1997尾 一回平均285尾
4. ジャンボ落ちハゼのリール釣り
  10/31 150尾、11/4 206尾、11/10 206尾、11/16 105尾、
  11/26 163尾、12/3 118尾  合計948尾 一回平均158尾
5. 来年のための調査釣り、リール釣り
  12/10 22尾 一回のみ

コメント
1. 越冬したハゼのリール釣りについて

  4月17日に試し釣りをしてゼロ、その後5月中旬まで釣行せず。理由は水温が低かったために釣果が望めなかったため。ようやく型を見たとの情報で5月25日に釣りをして106尾を釣った。冬の寒さがひとしお厳しかったせいと判断した。
2. 夏ハゼのミャク釣りについて
デキハゼの数が当初それほどいないのではないかと思われたほど「ムラ」がある状況だった。孵化のペースが遅れていたという意見が多かった。ハゼの「群れ」が例年よりも小規模であり、群れの個数がやはり少なかったように思えた。
そのために、わたくしの今年のハゼ釣りは2003年、2004年、2005年と違って肩の力を抜いてきままにマイペースを更に徹底しようと思って実行した。釣行は一週間に一回のペースに設定した。
1000尾超は3回達成することができた。今年の模様では上出来だったと思える。1000尾超の回数は18年間の累計で125回となった。
8月下旬に気管支炎を患って8日間入院を余儀なくされた。退院後は静養に努めたために身体慣らし程度の釣行しかできない時期があった。
3. 秋ハゼのリール釣りについて
今年も500尾超を目指してリール釣りをした。幸いに一回だけ500尾をオーバーできた。ミャク釣りの状況からすればそれなりに順当に釣ったと思える。
4. ジャンボ落ちハゼのリール釣りについて
放水路内の釣れ具合から見て今年のジャンボ落ちハゼは悲観的な見方が多かったのだが実際にシーズンインしてみたら意外と長期間釣ることができた。
その理由は本年は規模の大きいアオシオがなかったことが上げられる。昨年は何回も大きなアオシオに見舞われて江戸川放水路内へも変色した潮が入ってきた。それも一度ならずも二度三度とあったので河口のハゼは港内のハゼを含めて棲息できない状態だったと思われた。つまり酸素がない、だからエサもいない、落ち着いて棲みつけないということだったと思える。今年はそのようなアクシデントが少なかった。だからハゼがある程度居着いたと思える。
それでも絶対数は夏ハゼ同様に通常の場合よりも少なかったようで釣った後の補給がされた様子がなかった。したがってジャンボハゼ釣りは「早い者勝ち」という状態だったと思える。
5. 来年のための調査釣りについて
  12月10日現在で東西線鉄橋の上流域で50〜70尾のハゼが釣れるということはここ数年なかったことである。これを吉兆と言っていいのだろうか。もしそうだとすれば来年の5月には越冬したハゼのリール釣りがとても楽しみだと言える。
6. 18年間の累計について
  1989年〜2006年までの18年間の累計釣果 308368尾、年平均17131尾
             18年間の1000尾超回数125回、年平均7回

2006年12月10日(日)

12月10日(日) 来年のための調査釣り。10〜16cmを22尾。伊藤遊船。
 7時20分から12時まで4時間40分の釣り。4.8尾/1時間。江戸川を放浪した
 曇りのち晴れ。晴れた後に北風が吹き込んできた。北西方向が「まくれた」から吹くと思った。そのためもあって正午に納竿。釣り日和。朝の気温7℃、朝の水温11℃。
 中潮、満潮8時50分、干潮14時04分。
 本日の目的は来年のための調査釣り。川中にどのくらいのハゼが残っているのかを自分の目で確かめるため。2007年も5月の連休からヒネハゼをリールで釣り始めるはず。本日釣れてくるサイズの小型中型が生き残る確率はどの程度なのだろうか。それが来年の5月にリール釣りで釣れる予定。これはとても楽しみだ。
 朝一番で伊藤遊船の対岸の上流域、左岸側、水深1.5〜2mの泥地の場所へ行く。航路から中へ入ったところ。航路方面へ投げると貝の群落のために根掛かりするから岸の方向へ投げる。入れ食い。1時間で17尾を釣る。10〜13pの中型主体で10p未満も交じる。ただし、ハゼは太っていない。どちらかというと痩せている。12cm程のハゼは卵を持っているものもいる。また中型ながらお腹が黒ずんでいるものもいる。痩せていてかわいそうだ。今の時季はどうにも仕方がない魚体。
 周りに他宿のボートが航路際に並んだしこの場所の釣れ具合は確かめたので川の中心部へ移動。わたくしの本日の釣りは「数釣り」ではないからその後川中を釣ってみたが結局のところ17尾、4尾、0尾、0尾、0尾だった。
 念のために河口の港内へ移動、一番奥へ行こうとしたが他宿のボートがいたし岸壁からの投げ釣りが激しい。休船中の艀の上に竿を数本並べて20号オモリくらいで投げてくる。危なくて仕方がないので途中で釣ることにして1尾を釣る。その後、点々と港内を移動した。結局1、0、0、0、0、0、0だった。
 港内の深場は産卵前の荒食いは完全に終ったようだ。一度にすべてのハゼが産卵行動に移るわけではないのだろうから日によって場所によってはある程度は釣れることがあるかも知れない。しかし日毎に多くは望めなくなると思う。
 11時45分、ビューッと北西の風が吹き渡っていって波がフワーッと起きたので納竿。
 川中の浅場はオモリ5号、袖バリ4号、ハリス0.8号、幹糸1.5号、全長1mの三本バリ自製仕掛け使用、竿8本使用。港内はオモリ12号、袖バリ6号、ハリス1号、幹糸1.5号、全長1.3mの三本バリ自製仕掛け使用。

2006年12月3日(日)

12月3日(日) ジャンボ落ちハゼのリール釣り。6回目。16〜20pを118尾。寸法は伸びないが頭がでかくて胴体もずん胴の大型ばかり。伊藤遊船。このところフッコが何本も釣れてくる。お腹が黒いハゼが少し交ざった。
 7時15分から15時15分まで8時間の釣り。14.7尾/1時間。場所探しをかなりしていたので実釣時間では入れ食い状態だったといえる。
 晴れ、北東の風、それほど寒くない。釣り日和。北西の季節風は吹かなかった。朝の気温7℃、朝の水温12℃。
 中潮、干潮9時20分、満潮14時57分。本日は釣り始めの1時間がとてもよく釣れた。上げ下げの潮止まりが前回とは逆。本日は上げを釣る。
 朝一番で前回釣り残した港内の場所へ行く。航路際の斜面を釣る。風が北東なので港内の中央側に停めて南方向へ竿を振る。1時間ちょいで20尾釣れる。そこの様子がわかったので港の出口方向へ偵察に出る。航路際沿いに5ケ所竿を出す。何だか航路ブイ方向へ行くにしたがって釣れ具合が少なくなる。ちょうど潮止まりなのでそのせいかなと考えてまた後で来て見ればよいと思ってまた港内の奥へ向う。ところが朝一番で釣ったポイントはボートでいっぱい。
 やむなく出口側へ移動。前後左右へ投入して深さを測る。どうやら深いところにボートがあるみたい。ボートの近くで釣れる。それでもわたくしとしては不満。釣れたり釣れなかったりだからだ。そこで浅いほうへボートを移す。アンカーを入れると2mほどロープが余ってしまった。「あっ、これでタカへ乗ったな」と思う(駆け上がりの見つけ方は「天狗の釣り談義」に載せる予定)。
 さっきボートがあった方向へ遠投して引く。入れ食い。やはりタカに乗って深いところから浅い方向へ斜面を引いたほうが食いが良い。ここだけで50尾を追加した。そうこうしているうちに周囲に各種のボートが寄ってきて賑やかになった。遠投がやりにくくなる。したがってここを立ち退くことにして移動。またブイの方向へ100〜150mずつ移動して釣る。上げ潮が効いてきたので今朝よりは釣れる。
 ちょうど100尾まで数えたので思い切ってまた偵察をする。航路ブイの反対側の緑色のブイの際近くに着けて鋼材運搬船の船首側と岸壁側、航路内へ投げる。方角によっては海草がある。ラスト1時間を釣って18尾を追加して納竿した。
 本日は竿8本使用。ハゼも終盤なので竿数を出して待機の時間を長く保てるように工夫したため。誘ってから聞きアワセまでの時間が長いほうが釣れてくる率が良い。4本でも5本でも十二分に時間調整できる「自分」ではないことは承知しているから竿数を出して気を紛らす。これは一石二鳥の裏技だ。たくさんの竿を扱うのも技術の内。
 タックルとエサは前回同様。
 本日は港内を遠征して釣れ具合を確かめた。本日釣れ具合が渋くても一週間後もそうだとは言い切れない。だから釣れるか釣れないかぐらいの様子はしっかりとインプットしておく。何が役に立つかわからないからである。

2006年11月26日(日)

11月26日(日) ジャンボ落ちハゼのリール釣り。5回目。14〜21cmを163尾。伊藤遊船。ジャンボ揃い。
 7時45分から14時45分まで7時間の釣り。23.2尾/1時間。よく釣れた。入れ食い。
 晴れときどき曇り。北の風のち北西の風弱い。釣り日和。朝の気温7℃、朝の水温11℃、船宿で聞いた二日前の水温よりも2.5℃低い。川中も徐々に数が厳しくなるが釣れないわけではない。
 中潮、満潮9時14分、干潮14時13分。本日は潮止まりが2回挟まっていたがそれに関係なく良く釣れた。本日は上げを釣る。
 本日の釣行の目的は港内の最奥部を釣ることにあったが果たせなかった。
 7時00分、最奥部へ行く。T船宿、H船宿のボートがいる中へ入る。仕度を始めて竿3本を出したところで出港する艀が側にいてすべてのボートが退避、それが済んでやれやれと仕度を始めたら今度は大型船が入港、着岸するという。また移動。他のボートは行き所がないのだろうかそのまま着岸を待つ態勢。わたくしの場合はこの場所を見切って捨てることにした。考えようによっては「ケチがついた」とか「アヤがついた」とかとも思える。休日だから船の出入はないと踏んでいたのに予想違い。自分の誤りを転化するわけではないが気分が悪いのであとの釣りに影響大になるといけないから気分一新のための移動をした。
 実は本日はこのような場合とか「釣れなかった」ときのためにワンツースリーフォーとポイントを用意してあった。そのうちのワンは捨てたことになる。そこでツーのポイントへ行く。前回11月16日の15回の移動の釣りで調査済みの場所の一つ。
 ツーの場所でサオを出したのが7時45分だった。45分以上のロスタイム。そこで今季初の8本竿で釣る。毎回トラブル予想のために予備のタックルを1本分用意している。これはわたくしにとっての常態。その竿を投入する。それには別のわけがある。本日は夜に欠席できない会合があって30分早上がりの予定だった。だからこのままだと1時間15分以上釣り時間が短くなる。目標は100尾だったから7本竿だと14.2尾/1本/1日で8本竿ならば12.5尾/1本/1日になる。実釣では20.3尾/1本/1日の割合になった。
 本日は休日なので平日に竿を出すことができないエリアを重点的に釣るつもりでいた。そのエリアには大量のハゼが釣られずに残っているという判断があった。それは予想通りであってまさに入れ食い状態になった。ツーのポイントを風向きを考慮しながらカニの横ばいのように50〜70mほどずつ移動しながら釣った。移動回数は5回だった。残りのスリーフォーのポイントは釣りに行くヒマがなかった。後日のためのお楽しみに残しておく。
 ハゼは小さな卵をお腹に抱え始めていた。それほどに大きくなって腹が膨らんでいるというほどでもない。尾っぽが割れているハゼが少しいた。産卵準備の行動に移っていることがわかる。
 本日は潮止まり時間も関係なく良く釣れた。つまりハゼがいさえすれば釣れたとも言える。それは産卵前の荒食いをしているのではないのかと理解できる。だから釣果の良し悪しは腕の良し悪しというよりはハゼの着き場を見つけられるかどうかという一点にかかっていると言ってもいいと思う。
 タックル、2.7〜3.3mの磯竿2〜3号8本使用、道糸ナイロン2号、仕掛け全長1.3m、幹糸1.5号、ハリス1号、袖バリ6号の3本バリ自製仕掛け、オモリ12号、腕の長さ15cmほどのテンビンを使用、青イソメエサは3〜5cmの長さに付けて細い部分は必ずダブルに付けた。
 釣り方、ボートからできる限り遠投をしオモリの着底直後に糸ふけをとり更に仕掛けの長さ分だけ誘うつもりで引いておく。わたくしのボート釣りは投げ釣りの技術を取り入れたのでこの動作がすべてといってよい。この第一投目のキャスティングで釣れる確率は高いしそれで釣りたいというのが夢である。2〜3分待ってから聞きアワセをしてもし釣れていなかったら仕掛けの長さの倍までの距離を静かに誘いをかけてから置ザオにする。この繰り返し。また、釣れない竿が必ずできるから釣れた竿の隣へ1〜2mの至近距離へ投入する。正確なキャスティングが要求される。釣れた竿の両脇へ一本ずつ投入して合計三本で引いてくればハゼさえいれば先ず間違いなく釣れてくる。だまされたと思ってお試しあれ。

2006年11月16日(木)

11月16日(木) ジャンボ落ちハゼのリール釣り。4回目。12〜18.5cmを105尾。伊藤遊船。型揃い。
 6時50分から15時まで8時間10分の釣り。12.8尾/1時間。
 晴れ、北東の風のち南西の風。風はグルグル回った。暖かい。釣り日和。朝の気温9℃、朝の水温14℃。
 若潮、干潮7時47分、満潮14時13分。本日は上げを釣る。
 本日の釣行の目的は来年のための下見。このような釣りもある。そのわけは、過去7年間については港内の一番奥のオンドマリから市川水路の出口までの間は竿を出していなかったからどのような状況であるかの試し釣り。過去のイメージだけで釣りをしてはいけないから。
 朝一番で今年はこれまで竿を出していなかった港内の場所へ行く。これまでジャンボ落ちハゼ釣りは3回釣ってきたが一度も同一場所では釣っていない。本日もそのままわたくしにとっての新場所で釣る。
 下見なので頻繁に移動を繰り返す。釣れることと「釣れないこと」を確かめながら釣る。
 15回の移動回数。一ヶ所あたり5〜10尾を釣って移動。もちろん釣れない場所もあった。最後に釣った場所は市川水路からの出口。ここは深場。京葉線橋梁から出口までは伊藤遊船、T船宿、H船宿、O船宿などのボートがひしめいている。したがって内の様子は聞けばわかるのだしそこへ割り込むのも気が引けたのでもっぱら出口の外側の開けた場所で釣った。
 魚影は出口の内側がもっとも濃かったようで伊藤遊船の二番手の人は72尾でそこで釣っていた人。竿7本を出して遠投して釣っていた。わたくしがいなければ竿頭になったはず。
 わたくしはあっちでポツポツ、こっちでチョボチョボと釣り歩いて105尾だった。
 市川水路は広大な野鳥の楽園からの排水の落とし場であり行徳の街中に降った雨水の落し口が別にある。だから雨が降った後などは降雨量にもよるが大量の水が市川水路に排水される。冷たい雨が降るたびに野鳥の楽園内と市川水路内にいたハゼが港内へ落ちてくる。
 本日はその落ち口の出口までの間で良く釣れたわけでここ何日かはいい釣りができている。雨が降るということは悪いことばかりではないのである。
 わたくしの釣行は今後はいままでできなかった休日の釣りをしたくて本日の下見になった。休日であれば船の入港もほとんどないから港内はほぼ自由に釣りができる。ハゼを探すのも心置きなくできるというものである。
 港内のジャンボハゼの釣果は今後は日毎に数が少なくなってくる。これはやむを得ない。それでも場所と日並に恵まれた人は50〜80尾は釣るのではないのだろうか。平均して10〜20尾の人が多いようだ。でもジャンボだから満足感はあると思える。

2006年11月10日(金)

11月10日(金) ジャンボ落ちハゼのリール釣り3回目。12〜19pを206尾。前回と同数。伊藤遊船。大半が15cm以上。ともかく大型が多かった。
 6時45分から15時15分まで8時間30分の釣り。24尾/1時間。正午までで120尾、22尾/1時間。正午から納竿までで86尾、26尾/1時間。
 晴れ、北の風のち南東の風。暖かい。朝の気温12℃、朝の水温17℃。こんな暖かい陽気は本日で終りだろう。あしたは雨であさっては木枯らし1号が吹くだろう。水温が一気に下がって川中での釣りは厳しさが増す。
 中潮、干潮8時37分と18時31分、満潮13時26分。本日は潮時に関係なく良く釣った。釣る場所にハゼがいれば釣れたということ。ポイント選定の重要さがよくわかる。
 本日も「ボートからの投げ釣り」に徹した。
 朝一番で東洋合成の桟橋脇へ行く。きのう竿頭が出た場所。この場所は18〜19pの大型ばかりが釣れた。ここでの作戦はタンカーが入港するまでここで釣るというもので入港後は別の場所へ移り、その後にタンカーの近くで釣るというものだった。同宿のお客さんが先に船の脇についたのでわたくしは船が着岸しない桟橋前で釣った。
 98尾になったところで対岸の丸一鋼管前に行く。二つあるクレーンの右側の場所。左側にはT船宿のボートが3隻いるからいかなかった。わたくしのボートの上手70mほどのところに鋼材船が荷役している。その近くで竿を振る。船がいなければ釣ってみたい場所。ここで正午になったが120尾を数えた。
 いいペースで釣れていたのでここを動かなかった。一度だけボートを50mほど動かしただけ。南の風に乗せて航路方面へ遠投して斜面を釣った。釣れてくる距離が大体同じラインに集中しているからその距離に扇方に投げれば全部に釣れてくる。航路筋の斜面というのがよくわかる。
 ペースが落ちたところで逆に岸壁方面へ投げる。岸壁にオモリを当てて直下へ仕掛けを落とし込む。これは根掛かり覚悟のキャスティング。ときおりゴツゴツッと根掛かりでハリが1本切られることがあるが釣れてくるハゼはすごいジャンボばかり。ヘチで釣るならばオモリを岸壁にぶつけて釣るようにすると大型が釣れる。そのへんがあいまいな釣り方をしている人も多い。
 今後の予想だがハゼは去年よりはずっと多いように見受ける。ただし釣れない所と釣れる所がはっきりとしている。だからハゼの着き場をいち早く見つけることが何よりも大切。そのための労を惜しんではいけない。ハゼの絶対数が少ない場所で何時間釣っていても釣れる数はタカが知れているからである。
 わたくしのハリネズミ釣法は投げ釣りの釣法を取り入れたものだから遠投をしてハゼを探すのには好都合。釣れた場所は徹底して攻める。ただそれだけ。
 タックル、2.7〜3.3mの磯竿2号と3号を7本使用、道糸ナイロン2号、オモリ12号、袖バリ6号、ハリス1号、幹糸1.5号、全長1.3mの3本バリ自製仕掛け。青イソメを4〜5cmの長さで付けた。細いものはダブルに付けた。細い青イソメはミミズを使う要領と同じでよいがわたくしはキジは使っていない。最低30〜50mはキャスティングする。

2006年11月4日(土)

11月4日(土) ジャンボ落ちハゼのリール釣り2回目。11〜20pを206尾。船宿、伊藤遊船。15cm以上が8割。丸々と太っていて見事だった。
 6時50分から15時20分まで8時間30分の釣り。
24尾/1時間。正午までで150尾、午後56尾。特に午前中は入れ食いだった。
 曇り時々晴れ、北東の風弱く午後に南東の風。朝の気温14℃、朝の水温16.5℃。
 中潮、満潮3時50分と15時45分、干潮9時48分。
 本日も
「ボートからの投げ釣り」ができた。満足。
 朝一番で
きのう竿頭になった人が釣っていたポイントへ曳船で行く。鋼材船の着岸する並び。同宿のボートが漕いでいく方向を見て私は逆方向で離れて釣ることにする。ここまで来る人はさすがにボート間隔も十分にとってアンカーを入れている。
 風と流れでボートが岸壁方向へ尻を向ける。だから岸から50mほど沖へ着けた。後方と左右それと舳先方向へ7本の竿を投げ分ける。おもいっきり遠投する。シュッーと飛んでいく。これがなんとも気持が良い。
 なんと7本入れ終わって聞きアワセをすると全部の竿にジャンボハゼが釣れている。幸先良しと気を良くする。それからは釣れた方角へ投げるたびに1尾ずつ釣れてくる。1尾だけれども空振りが少ないからいいペースになる。ときおり3尾掛けもある。すっごく重量感がある。
 
他宿の知り合いの人が来る。しかし釣れないという。「釣り方」が違うから仕方がない
オモリ2.5号ののべ竿のミャク釣りではここではどうしようもない。場違い。アドバイスの仕様がない。同宿のボートはそれなりに竿数をだしているからポツポツ釣れている。
 接岸していた鋼材船が離れた行ったあとはスクリュウでかき回してしまったので何としてもハゼが釣れない時間ができてしまったのでちょうど良いのでM鋼管の前まで行って様子を見たがゼロ。これはまずいと思ってそのままもとの場所に戻る。エサをたっぷりつけて投入して「待ち」の作戦にした。
大型船が出て行った後で「食い」が戻るのを待つしかない。握り飯を食べる。水を飲む。それでもチョコチョコと竿を触って少しだけ引いておいた。誘い。
 納竿前の1時間でそれでも16尾を追加した。それで2束に載った。上出来。
 タックル、2.7〜3.3mの磯竿2号と3号を7本使用、ナス型12号オモリ、腕の長さ18cmほどの比較的大きなテンビンを使用、道糸ナイロン2号、仕掛け全長1.3mの3本バリ、袖バリ6号、ハリス1号、幹糸1.5号。仕掛けが長いから竿を長くした。ハリスが1号では太いではないかとか、幹糸1.5号も太いかもということが本日では釣果に影響しないことがわかる。少しずつ太めにしたので「遠投」には誠に好都合。パーマになりにくいし絡みにくいから。要は
釣れるか釣れないかの決定的な原因はハゼがいるかいないかという一点だと私は思っている。だから常にハゼを「探す」。
 釣り方は「ハリネズミ釣法」。遠投してタイム釣り(置ザオ釣法)で引いてきて釣れた場所を集中的に食い止まるまで攻め続ける。全部の竿が釣れないというのが一番面白くない状態だから常に釣れる方角を確保しておく。

2006年10月31日(火)

10月31日(火) ジャンボ落ちハゼのリール釣り1回目。12〜17.5cmを150尾。船宿、伊藤遊船。12〜14cmは約20%で15cm以上が80%。太っていてボリュウムたっぷり。目標は100尾だった。
 6時30分から15時30分まで9時間の釣り。
16.6尾/1時間。正午までで100尾、午後から50尾。
 晴れ、朝の気温15℃、朝の水温19℃。これでは暖かすぎる。日中はぽかぽか陽気。北の風、一時北東の風、14時ごろから南東の風。
 長潮、干潮5時55分、満潮13時47分。
 朝一番で
河口の港内へ行く。使用されていない桟橋前で陸では砂利や砕石の工場になっている。北風が強いときは粉塵が飛んでくる。
 桟橋の前20mほどのところへアンカーを入れる。干潮時間で水深5〜6mほどか?ボートが沖へ向って振れてまた岸と平行に戻って来る。風を背負っているから投げやすい。本日の釣りは
「ボートからの投げ釣り」になった。この釣りは混んでいるときはできない。だから本日はストレス解消には絶好の日だった。
 タックルは磯竿2号、2.7〜3.3mを7本出す。オモリ小田原型12号、大型テンビン、袖バリ6号、ハリス1号、幹糸1.5号、
全長1.3mにした3本バリ自製仕掛け。慎重に投げた。下バリが水面に着くか着かないかすれすれ。それをエイッと投げる。シューッと飛んでいく。エサは3〜5cmと長く付けた。細いエサはダブルに付けた。
 片舷いっぱいか、360度か場合によって竿の展開を変える。大体3〜4回の聞きアワセで手元まで来る。
誘いの距離を仕掛けの長さの倍ほどに設定した。積極的な釣りだと思う。理由は陽気のせいである。そのような距離を考慮して投げるわけだ。2〜3回同一方向のラインを引けばハゼがいればだいたいが釣れてきてしまう。誘って置ザオ、誘って置ザオの繰り返しだ。落ちハゼを釣るにはハゼの着き場を探さなければならない。どのようにして効率的に探すかが釣果を左右する。だからキャスティングと誘い、置ザオの時間(1〜3分)、聞きアワセに集中する。
 本日は比較的深い場所では数が出なかった。かと言って岸壁近くの浅場でも釣れなかった。海底は起伏に富んでいるからハゼが釣れた場所にサオを集めて釣る。微妙な位置にハゼが着いていたように思える。その場所を必死になって探した。これができなかった人は貧果だったと思う。
 ハゼは
6号のハリを咽喉の奥まで飲み込んでいた。食いの良い証拠。午前中は朝一番で釣り始めた場所で釣った。100尾。正午の時報を聞いてから対岸へ行く。鋼材船の岸壁がある場所。船が着かない場所があるのでそこで釣ってみた。次回のための下見。6尾釣れたので大丈夫と思ってもとの場所へ戻る。パタパタッと釣れる。隣の桟橋から作業員が船が入るよーと声をかけてきたのでサオをしまってまた対岸へ遠征する。そのまま納竿まで対岸で釣った。
 本日の港内の様子は昨年と違って(昨年はまったくの貧果)とてもよく釣れたと思う。ただし、おととしのような魚影ではないような気がする。おととしは釣れ過ぎ。今後の水温の低下に期待か?
 なお、ライフジャケットは必需品。現場には船宿の監視船がいるので指示に従うこと。航路には絶対にボートのアンカーを入れないこと。

2006年10月26日(木)

10月26日(木) 秋ハゼのリール釣り7回目。8〜18cmを146尾。大中小の交じり。型は揃った。船宿、伊藤遊船。
 6時30分から15時まで8時間30分の釣り。
17尾/1時間。湾岸道路から下流を釣るために2時間を投資した。正午まで5時間半で80尾、午後3時間で66尾。
 曇り時々晴れ。南東の風。朝の気温15℃、
朝の水温17℃。今秋の最低水温。終日防寒服を着用。
 中潮、満潮7時26分、干潮12時50分。
 朝一番で中流域の左岸高圧線の200mほど上流でアンカーを入れる。7本ザオを投入し終わって6時30分だった。目の前に放置された船が岸にある。
下流に向って扇上に投入したので斜面の釣れる深さがわかる。投げ釣りの人がいなかったのでいつもよりは岸寄りにつけたようで右側の深いほうで釣れる。岸寄りは釣れず。したがって沖を向いて釣る。
 17尾釣って50mほど下手に移動。今度はやや沖目に着けたので岸の方向を釣る。
目いっぱい投げて徐々に手前へ寄せる。釣れてくるラインがわかる。食いが悪いので3〜5尾釣っては少しずつ下流へ移動する。まだ投げ釣りの人は現れない。
 
高圧線のやや上手左岸に青いクレーンがある。その前はいつ釣ってもそこそこに釣れる。本日もここでポツポツッと釣れて合計で38尾になった。
 船宿の船外機が来たので頼んで
湾岸道路の下流まで曳いてもらう。気が変わっての調査釣り。2時間を「投資」することにする。左岸の検潮器までの中間あたりで釣る。中型が釣れる。間があるのであきらめてそのまま湾岸道路の橋の下の航路際に出て釣る。本日一番の18cmのジャンボが釣れる。それも中型とあわせて3尾釣ったところでクリーンセンター側へ出る。橋桁のすぐ側で上手と橋下へ投げる。遠投。橋下で良型がダブルで釣れる。でも少し間がある。それでも1時間半で24尾を釣った。下流にしてはまあまあのペースか?ほとんどは橋下で釣れたもの。(感想をひとつ)本日の釣れ具合では下流域は多数のボートが釣りに来てみんなが釣れる、という様子ではないということ。これも仕方がない。
 
投資タイムオーバーになりそうなので高圧線上流に向ってボートを漕ぐ。これがとてもいい運動だ。ボート漕ぎは大好きだ。途中で伊藤遊船の船外機と行き会ったので朝一番で釣った場所へ戻ってきた。
 今度は風が南東で潮も上げ潮なので釣りやすい。高圧線方面へ釣り下って青いクレーンのある前で納竿した。ここはいつも通りよく釣れた。
 本日の竿は7本、オモリ6号、仕掛け全長1m、
袖バリ4号、ハリス0.8号、幹糸1.5号の自製3本針仕掛け。食い渋りと聞いたので小さい針を使った。小は大を兼ねると思う。青イソメは3〜4cmに付けた。置ザオの釣り。ハリネズミ釣法。本日はどこで釣るにしても最初は360度に竿を展開したが片舷しか釣れなかったので扇状に7本を並べて遠投して手前へ探ってきて釣れる距離を確認してから集中的にそこを攻めて一気に釣った
 
ハゼは全部ではないがどちらかというとあまり太っていないように思える。ことによるとアオシオなどの影響で食餌の量が不足しているのかもしれない。もしそうであれば突然入れ食ったという日がこの先あるのかもしれない。そのような自然の摂理は予測がなかなかに難しいものである。もしもその日に釣りに来た人があれば幸せといえよう。

2006年10月21日(土)

10月21日(土) 秋ハゼのリール釣り6回目。8〜15cmを231尾。中型が中心。船宿、伊藤遊船。
 6時30分から15時30分まで9時間の釣り。
25尾/1時間
 曇りのち晴れ。北東の風がやや強かった。日中東の風になる。朝の気温18℃、
朝の水温18.5℃。終日防寒服を着用。
 中潮、満潮4時29分と16時19分、干潮10時27分。
本日は上げ潮で良く釣れた。明日から大潮になる。
 
一便の曳船で高圧線の間、右岸側へ行く。下流の情報が悪いので湾岸道路から下へは行かなかった。竿7本を仕度しているうちに二便がくる。ちょこちょこと8尾釣れる。そうしているうちに3便がきた。周囲がボートでいっぺんに混んできた。また後で来ればいいと思って移動。航路ブイのきわに出る。ポツポツッと釣れる。航路の反対側へ行く。そのまま釣り下って湾岸道路方向へ移動したが貧果。また右岸側へ渡る。食いが悪い。どうも下流へ行くにしたがって釣れ具合が悪いように思える。
 H船宿が下流のノリヒビ前に置いたボートがいつのまにか左岸の工場前へ移動している。そのうちにそのボートが続々と中流域へ上がってくる。これではきっと釣れていないのかもと考えて
わたくしは高圧線をくぐって左岸側の投げ釣りをしている人たちの前に行く。一番下手の立ち込み釣りをしている人の前。投げていないからここなら岸近くまでボートを寄せられる。岸に平行になるように竿5本を投げる。こうすれば斜面のどの位置で釣れるかがわかる。釣れた深さに竿7本を寄せて釣る。入れ食い。しばらく釣ってからくるりと身体を回して反対側を同様にして釣る。
 ちょうどこのときで100尾になる。
船宿の船頭さんが来て東西線鉄橋上流でよく釣れていてすでに50尾釣った人がいるとの情報があったありがたい話だがわたくしはいかないことにする。H船宿、T船宿などが盛んにボートを上流へ戻しているので多分混みあっているとのわたくしの予測。多分当たりだと思う。
 
そこでさらに100mほど上手へ移動した。投げ釣りの人と人の間で空いている場所があったのでオモリは飛んでこないからやや岸寄りにボートを入り込ませて釣る。ここも入れ食いになった。ここだけで100尾を追加してトータルで200尾になった。
 ややペースが落ちたので上手へ行こうとしたが同宿のボートがいたのでこんどは若干下る。こんどの投げ釣りの人は遠投のできる人なのでさきほどよりはかなり沖目に停める。
ハゼのいるラインを探す。ここで231尾まで数えて納竿。
 わたくしの釣りは置ザオ釣りで誘って置ザオという釣り。
誘う時間の間隔は1〜3分以上。なるべく竿を触らないでハリを飲ませて釣る方法。誘いはわたくしが手に持って誘うかボートの振れに誘わせるかの二つ。そのため竿は磯竿2号のやわらかいものを使っている。アタリがあってもあわててあわせることはしない。飲ませてダブルを狙う。
 本日は朝のうちに北東の風が強くて釣りづらかったと思う。わたくしも
左岸側を伝うようにして蟹の横ばいのようにハゼの着き場を探しながら釣り歩いた。かなりな距離を「放浪」したと思っている。結論としては本日は高圧線よりも上流でわたくしは良く釣ったという一日だった。今年の今日までは暖かすぎる。冷え込む日が続くようになれば釣れ方も安定すると思う。下流域での朗報はまだ聞えてこない。
 タックルは前回同様。

2006年10月17日(火)

10月16日(月) 秋ハゼのリール釣り5回目。8〜18cmを268尾。18cmのジャンボが6尾いた。中型揃い。船宿、伊藤遊船。本日まで今シーズンのハゼ釣り23回目、累計釣果13446尾。584尾/回。
 6時から15時まで9時間の釣り。
29.7尾/1時間。
 晴れ、北東の風、午後東の風。朝の気温17℃、
朝の水温18.5℃。終日防寒服を着用。日中は汗をかいた。
 小潮、干潮6時40分、満潮14時50分。
本日は上げを釣る。上げ止まりで納竿。周囲に誰もいなくなったから。
 
本日は中流域でもっとも深い場所で釣ってみた。土日でかなり釣られたようで釣りやすい場所はポツポツ程度。もっとも深い場所にアンカーをいれて左岸側と航路ブイ近くを釣る。両方と釣れる。同宿のボートがきたので航路のラインは譲ってもっぱらM船宿の桟橋から下手を釣る。時速30尾のペース。これならばいいペースだ。子ども3人とじいちゃんを乗せた他宿の大船がくる。投げてる上に舟がちょうど停まる。まあ、仕方ないか?と思いながら移動する。M船宿の桟橋近くに行って釣ってみた。ポツポツと釣れた程度。60尾になったところで水深2mの浅い場所に行ってみた。根掛かりばかり。それでも中型を15尾ほど釣る。そのまま今度は下流に向って移動した。岸からは投げ釣りの人たちがジェットテンビンのオモリ20号で投げてくる。その着水地点を見ながらその10mほど沖目へアンカーを入れた。さすがに「どいてくれー」という叫びは出なかった。
 放置された船の下手50mほどの場所で釣る。
360度に竿を展開した。まずは偵察をする。7本竿。季節が深まってくると竿数の多い方が効率的な探りができる。1分でも早くハゼの着き場を探す努力。水深4mほどの場所はポツンポツン。ところが投げ釣りのオモリの着水する地点から沖目では入れ食いになった。釣れ残りがかなりあるのだろうと思った。7本の竿を全部左岸方面に集中した。
 
本日の風は北東の風なので岸からボートに向って吹いてくる。ボートは沖を向いたり下流方向へ振れたりという状態。だからボートの舳先の方向へ風上に向かって投げるという変則的な釣り。これも仕方がない。投げ釣りの人がいる限りこのような釣り方だ。ほんとうは岸近くにつけて風を背負ってボートの後方を釣るのが理想的。本日は逆。
 ボートの振れが大きいので
たっぷりと道糸をたるませてく。これが一番良い。あまりズルズルと引きずってしまわないほうがよい。
 ボートがだんだんと少なくなったので投げ釣りの人たちの了解を取りながら移動して釣り上がって15時に納竿。
 竿7本使用。オモリ6号、袖バリ5号、ハリス0.8号、幹糸1.5号、全長1mの自製3本バリ仕掛け。
 なお、
本日釣った場所付近の航路内はここ10日ほどの間にアオノロが航路半分くらいで絡まってくるようになってしまった。ハゼのエサとか隠れ場所になるからいいのだがリール釣りでは釣りにならない。そのため航路内はあきらめて投げ釣りの人たちと対面する形で釣りをした。
 本日の場合も
ハゼのいる場所といない場所がはっきりとしていた。したがって竿数を出して周囲を探って釣れないようだったら積極的に移動すること。
 わたくしが
本日釣った場所はもっとも深い場所から岸へ駆け上がっていく中間地点くらいを釣った。釣れたラインは投げ釣りのオモリが届かないちょいと先からボートまでの間のほんの10mほどの帯状の区域だった。
 川底の
起伏のイメージを作りながら釣ったほうが釣果は伸びる。深さの測定はオモリが着水した瞬間から着底したときまでを一、二、三とカウントしておけば浅い深いのイメージは出来上がる。釣れた深さを攻めればよいわけである。竿7本全部について常にカウントを繰り返す。微妙な起伏まで感じ取れるようになる。あとは正確なキャスティングができればよい。

2006年10月11日(水)
10月11日(水)秋ハゼのリール釣り4回目。6〜15cmを317尾。10p未満は少なかった。中型揃い。船宿、伊藤遊船。
 6時15分から15時45分まで9時間30分の釣り。33尾/1時間。本日は1時間を「投資」した
 曇り時々晴れ、天気予報ははずれ。雨は降らなかった。願ってもないような釣り日和。朝方北の風、日中南東の風から南の風。朝の気温18℃、朝の水温19.5℃。
 中潮、満潮7時49分、干潮13時05分。
 本日は湾岸道路から下流域のハゼの釣れ具合を調査するために1時間だけ投資することにしていた。つまり1時間分の釣果を「捨てる」ということ。なお、調査釣りで思わぬ釣果に恵まれるようであれば腰を据えて釣ってしまおうという魂胆もあったが大外れ。
 朝一番で湾岸道路下流ののりびびの先へ行く。エサはしゃぶられるが針にかからない。小型だと見切りをつけて移動。ともかく昨年より浅くなってしまったのが良くないと思える。もう少し深い場所と考えてのりひびよりも川中のほうへ出てみる。水深3m以上か?
ここで良型を1尾。しかし時速30〜50尾も釣れるような釣れ具合とはとても思えず更に移動。JR京葉線橋梁の下流50mの左岸側橋脚の内側へ入るラインで釣ってみる。良型を3尾。しかしここも数をまとめられるようなペースではなかったので湾岸道路をくぐってクリーンセンター側を上流へボートを漕ぐ。さすがに汗をかく。いい運動。1キロ以上は漕いでいる。そのまま高圧送電線をくぐって1週間前の10月4日に釣った航路脇で釣ってみる。ここもエサをしゃぶるだけ。この前の台風のときにこちら側はガンガン流れだったから仕方がないかっと思って通りかかった船宿の船外機で対岸の高圧線下まで引いてもらう。ここまでで良型を4尾、所要時間1時間で7時20分になっている。
 さっそくボートがたくさんいる間にそっと入る。宿の予備ボートを繋留してある場所周辺を釣る。なぜならだれも竿を出しにくい場所で誰もいなかったから。時速50尾のペースが2時間続く。その後は30尾のペースに落ちる。1時間に一回くらいの割で移動して自分としての新場所を釣る。誰かが釣ったあとでも仕掛けが届いていないエリアが必ずあるものだからそれを狙って釣る。けっこうハゼが残っている。そのため釣りながら他のお客さんの釣りを観察しておく。どうせ閑で(時間待ちのためということ)時間を持て余しているのだから水分補給をしながら周囲をじっくりと見渡しておく。すると面白いことに釣れているか釣れていないかがとてもよくわかる。そこにハゼがいないのか、いても釣れないのかのどちらかである。移動候補地がいくつかできる。
 本日も竿は7本出しているから、そのうちの5本はハゼを釣るためのメインの竿でだいたいが2〜3ケ所で釣れている場所があるから5本の竿はその釣れている方向へ出ている。残りの2本は捨てザオで探りのため。もしこの2本に釣れるようであればいずれはメインの5本の竿のうちの何本かは捨てザオが向いている方角を釣ることになる。だから捨てザオの投げる方角は極端に遠いか角度が右左と大きい方角になる。釣りやすい正面などは5本の竿が占領している。
 このような竿扱いの情報というものは本来は「公開」されない部類に入る秘密のテクニックだと思う。わたくしの場合はそれをあえて公開している。この考え方は総竿数が5本の場合でも応用できる。1本を捨てザオにして探っておけばよいからである。要するにアタリを途切らせないように釣りのリズムを作るための技術である。
 午後、上げ潮にかかったとき航路ブイ際まで出てブイの両脇方向を釣ってみた。これは来シーズンのための試し釣り。ここで長居をするつもりはない。釣れるハゼは8〜10cmの中型だがやや小ぶりのサイズばかり。しかもダブルとか3点掛けとかが極端に少ない。この場所は底がカチカチの砂地。やはり良型は泥地交じりの場所がよいことが確かめられたので1時間でまた右岸の高圧線の間に戻る。航路ブイと岸との中間あたりの垂れ込みになっているライン。本日はここで良型が揃った。
 徐々に釣りあがって納竿は妙典排水樋門の吐き出し口の沖だった。
 釣り方。投げて置ザオ。最低3分ほどは置いておいた。その方が釣れた。例えば仕掛けが絡んでボートの上で修理したとする。釣れてきたハゼのせいでこんがらがったのをほぐすのにけっこう時間がかかる。特別入れ食いでもないのだから本日はじっくりと直した。それをエサ付けして投げてからおもむろに他の竿を上げてみるとどの竿にも釣れてくる、ということがたびたびあった。だから竿をいじりすぎないこと、これが本日の教訓であり今後の釣り方の見本かもしれない。
 こんなことは毎年のように繰り返していながら「やっぱし」といまさらながらに思い知らされる。わたくしが7本ザオを使うのは「せっかち」で「おっちょこちょい」のためにひいたりこづいたりいじりすぎるからで竿数をたくさん出して時間つぶしをしているだけのこと。こうでもしなければ「間が持てない」からである。こう書くといいわけがましくなるのだろうか。「竿をたくさんだしてハゼをたくさん釣りたいからだろう」と誤解されてもやむを得ない。それが常識的な見方なのだから。自分のペースは自分で作るしかないのだからわたくしのいまの釣り方は自分にあっているのだろうと思っている。何もしないでボートの上でボーッと時間待ちしているのもたまにはいいものだが終日それではわたくしは飽きてしまう。飽きてしまっては楽しくはない。「江戸前のハゼつり上達法」で紹介したハリネズミ釣法は5本ザオで図面を描いている。
2006年10月8日(日)

10月8日(日) 秋ハゼのリール釣り3回目。6〜13pを104尾。10p未満はほんの数尾だった。中型揃い。船宿、伊藤遊船。
 6時45分から10時45分まで4時間の釣り。25尾/1時間。
 晴れ、北西の風の強風、川面全体が白ウサギで真っ白。ボートが流されることがあった。危険であることとボート酔いしそうだったので早上がり。天気情報以上に風が吹いた。朝の気温19℃、朝の水温18.5℃。この秋の最低水温。
 大潮、満潮5時27分、干潮11時32分。本日は異常潮位。台風17号の置き土産。船宿の駐車場が冠水。6時半になってようやく水が引いてきた。
 行徳可動堰をオーバーフローして泥にごりの洪水が江戸川放水路へ大量に流れ込んでいた。そのため川は泥色に濁っていた。水温が低いのは洪水のため
 6時45分、ようやく釣りを開始。高圧送電線の間の右岸側で岸と川の中央との中間くらいの位置。他宿のボートが数艘いる。邪魔にならないように間をあけてアンカーを入れる。
 水位が異常に高いことと引き潮の流れがものすごく速いこと。それに北西の風がビュッ―と吹いてきてこれが上流から川なりのうねりになった。
 ハゼはかなりいるようだ。時速30尾ほどのペース。本日は仕方がないか!と思う。潮が速いからオモリは6号を使う。水温が低く濁り水で冷たいからハリは袖バリ4号を結んだ仕掛けをセットした。エサは3pと長く付ける。釣り場のコンディションが悪いからいつもよりもじっくりと待つ。それにはひとつひとつの動作をゆっくりとのんびりとすればよい。
 後からの波がガツンと舳先にあたって飛沫がザザッと帽子にかかる。ボートが突風で大きく振れる。帽子を飛ばされる人がいるしビニール袋が川面をいくつも流れていく。
 誰も彼もが一生懸命にボートを操作しているのだが思うようにならずに流れてわたくしのすぐそばを「すいません」などと言いながらかすっていく。竿はなんとかかわせるが道糸がボートに持っていかれてしまう。その繰り返し。わたくしもそんなことになることもあるのだから人のすることを非難することはしない。お互い様だ。
 時間が経つにしたがって風はますます強くなるばかり。急激に水位が下がってきて食いがいまひとつ悪くなる。場所の換えようがない。ともかく移動するのがためらわれるほどの波と風。
 川中へちょっと出て偵察してみたがガンガン流れでどうしようもない。あっというまに後方へ仕掛けが流される。すぐに右岸側へ戻る。動いたのはそれだけ。100尾を数えたところで納竿した。チャンスはまた巡ってくるから本日は安全第一で早々に引上げることにした。
 今年は4月から9月いっぱいまで地元神社の仕事で土日祝祭日がすべてふさがって釣りが出来なかった。本日はようやくお役御免になって休日としては最初のハゼ釣り日。とんだ日曜日になってしまった。
 釣り方は書くまでもない。このようなコンディションの日もあるということ。リール釣りの季節ではこれからも北西の季節風が強く吹く日がときどきある。それにしても本日は特筆すべき日だと思う。自分で言うのもおかしいがわたくしが風で早上がりするなんて珍しいことである。

2006年10月5日(木)

10月4日(水) 秋ハゼのリール釣り2回目。8〜16cmを501尾。10p未満はごく少なかった。中型以上の粒揃い。15cm以上は10%もいなかったはず。船宿、伊藤遊船。釣果はいつものように船宿の現認の数字。自分で数をしていた数字は495だったので500に少し足りないと思っていた。現認との誤差は±1%以内というのがわたくしの気持なのだがきょうはまあいいかっという誤差だった。
 6時から15時45分まで9時間45分の釣り。
51尾/1時間。リール釣りで500尾という数字ははっきりと500という数字を意識して準備して臨まないと確率は限りなくゼロに近い数字だ。何かの拍子にまぐれで500が釣れたということはまずありえないと思っている。
 曇り、北東の風、午後東の風。涼しい。明け方まで行徳は雨が強く降っていた。朝の気温20℃、
朝の水温21.5℃。この水温ならば水深2mで十分に「釣れる」と思った。それとまだミャク釣りでも数を揃えられる水温だ。
 中潮、干潮8時50分、満潮、15時47分。干潮の潮止まりを時速50尾で通過できれば500尾の可能性がある潮まわりである。本日の干満差は大きい。
 タックルは前回と同じ。
 
朝一番で高圧送電線下左岸側の航路ブイ脇にアンカーを入れる。本日の作戦は航路脇から航路内の斜面を釣るというもので東西線鉄橋付近まで釣り場は長く続く。諸々の情報を検討してみた結論。そこは河口の深場へ「落ちて行く」ための「中継地点」の一つだと「わたくしは思っている」場所である。
 念のために申し上げておくが
中流域に限っては「航路内」が深いとは言い難い。東西線鉄橋下流の送水管の下流は川の中央部分が浅くて瀬になっている。沈船から下流もどちかというと中央部分が馬瀬状に湾岸道路に向って続いている。だから左岸側の航路ブイ脇にアンカーを入れると下流に向って左側の岸方面が比較的深くて航路内に向って川の中央部分が浅くなっている。だから本日はボートの方へ駆け下ってくるような斜面を釣る形になる。
 左岸側にきた理由は
本日の風が北東または東の風という予報だったから。この風であればボートは航路内へ向く確率が高いから釣りやすい。逆に北西とか西とかの風であれば本日とは反対側にアンカーを入れただろう。その場合はボートの方へ駆け上がってくる斜面になる。いずれにしても風を背にして竿を振るのが一番釣りやすい。
 まず、竿を5本出してみた。釣れ具合がよかったのは30分ほどだったので2本追加した。
送電線下は岸側がよく航路内は釣果の20%ほど。50尾釣って上流方面へ移動そのわけは他宿のボートがクリーンセンター前で釣っていたがいっせいに右岸側の送電線下流へ移動したため。それを見て本日は釣り下るのを中止したのである。予定の変更。
 
3ケ所目の場所は大当たりだった。ここだけで150尾を釣った。沈船と送電線の中間あたりの左岸側の航路ブイ脇から航路内へ遠投して釣った。それは航路の反対側ほど浅いからどの位置にハゼがついているか確かめるため。結局、遠投した方がよく釣れた。それは逆に考えれば航路ブイに近いほどすでに「釣られてしまって」いるという証拠だ。わたくしの釣れているのを見て航路内へ入り込んで釣るボートもときどきあったが船宿に注意されて引っ込む。それでもまた出て行くからどうしても釣りたい気持はよくわかる。本日のわたくしのように釣りたいのであれば@遠投することAそれが可能なタックルを用意することB遠投技術をマスターすることなどが必要である。リールザオでボート下へ落すのであればのべ竿のミャク釣りとたいしてかわらない。
 わたくしは結構せっかちだと自分では思っている。だから置ザオの3本ではとても間が持てなかった。竿をいじるペースが早過ぎるのである。次に5本にしてみた。食いがいいときは5本という数がちょうどよい。リール釣りで739尾という自己記録を作った昨年の10月7日のときが5本ザオである。だから竿数が多ければ多いほど数が釣れる、とは一概には言えない。そのかわり、食いが比較的よくないときとかハゼの絶対数がそれほどいないのではないか?と思ったときにはだんぜん7本ザオが有利である。探れる範囲が全然違う。また、もっと大事なことは一回りのローテンションで始めの竿に戻って来る時間が長いということがある。言い換えると「間が持てる」のである。つまり置ザオの時間が長くできる。これはわたくしの「性格」からきている竿数であってこの項をお読みになっている方の多くは5本でも使いきんないよとおっしゃるかもしれない。3本でも4本でも根気よく時間待ちできるのであればそれでよいのである。わたくしにはそれができないということ。つまり「せっかち」。
 ときどき聞えてくる言葉に竿数が5本だからということがある。5本とか7本とかを使うから釣れるというのは
真実のひとつを言い当てていると思う。その逆に5本使ったけれど釣れなかったという人もある。だから竿数をだせば釣れるかというとそうではないということがわかる。私の目標は竿1本あたり一日100尾であり、3本であろうと5本であろうと7本であろうと1時間あたり50尾が目標である。
 
江戸川放水路のボートのハゼのリール釣りで2本以上の竿を使う場合の「待ち時間」の問題は重要テーマである。そのことを意識していない釣り人は多い。10月は晩秋だがこの頃からのハゼのリール釣りは「アタリがあってものらない」ということが多くなる。ハゼと釣り人の駆け引きが始まる。
 だからわたくしはリール釣りで500尾という自己目標を立てた。それによってそんなに賢いハゼを釣るための「技術」をマスターしようと思ったのである。
『江戸前のハゼ釣り上達法』で書いた「ハリネズミ釣法」は「鈴木流」なのだから釣り人の数だけのハリネズミ釣法ができあがってもよいはずである。
 本日は結局、6ケ所を釣ったことになったが最後がM船宿の桟橋の下流の場所だった。場所ごとにおよそ
50、50、150、75、100、75ほどの割合だった。送電線から上流へ行くほど魚影が濃かったのだろうか。大きさとしてはM船宿桟橋下手の水深4mの深場のピンポイントで釣った人が「巨大」なハゼに恵まれたようである。そのようなポイントがそこにはいくつかあって根掛かり覚悟であれば釣れるだろう。わたくしは大釣り狙いだったのでそこは釣らなかった。
 なお、朝一番でクリーンセンター側から対岸へ移動したボートが午後になっていっせいにそこへ戻ってきた。原因は聞いていないが対岸が思ったほど釣れなかったのか、本当はクリーンセンター側でも釣れたのか、北東の風でぶっつけになって釣り辛くて逃げたのかわからない。今後のボートの集結具合でそれが判断できる。
 今後は「風」のことがある。いまは北東とか東とかの風だが近いうちに「北西」とか「西」とかの風が吹き出す。すると水温が一気に下がる。北西の風がビュッと吹き川面がピシャピシャとなるとハゼは魚体を固くする。ミャク釣りで数を揃えるのは苦労するだろう。リール釣りも待ち時間の按配がますます大切になってくる。ハゼはいくつかの中継地点を経由しながらいっせいに河口の深場へ落ちて行く。それでも10月いっぱいは川中で十二分にリールのハゼ釣りが楽しめると思っている。

2006年9月29日(金)

9月29日(金) 秋ハゼのリール釣りの1回目。8〜16cmを430尾。10p以上が8割。中型が主体。船宿、伊藤遊船。『江戸前のハゼ釣り上達法』で示した「ハリネズミ釣法」で500尾を目標に釣ってみた。上々の釣果。
 6時から15時30分まで9時間30分の釣り。45尾/1時間。わたくしの江戸川での秋ハゼのリール釣りの釣果の目安は1時間に最低30尾のペースである。1時間に60尾のペースで釣れれば500尾は釣れる。500という自己目標を立てることで@ハゼを釣る技術Aタックル等の工夫B釣り場の選定(潮まわりの利用)などが綿密に按配ができる。
 曇り午後晴れ間、朝の気温21℃、日中25℃。朝の水温21.5℃。北東の風ややあり。ボートがけっこう振れた。
 小潮、満潮9時11分、干潮13時54分。干満の差は大したことはなかった。
 タックル。2.1m〜3.0mのオモリ負荷5〜10号のリールザオ5本使用。午後2本追加して7本にした。これには理由がある。道糸ナイロン2号、オモリナス型5号、中型弓型テンビン、袖バリ5号、仕掛け全長1m、幹糸1.5号、ハリス0.8号の自製3本バリ仕掛け。青イソメエサを使用、エサは2〜3pにつけた。
 前日の28日に船宿に顔を出してみた。釣れ具合は下流へ行くほど悪いという。その日の竿頭は東西線鉄橋から上手で釣った人だという。
 そんなわけで本日は朝一番で伊藤遊船の桟橋前30mほどのところへアンカーを入れる。北東の風なのでボートの尻が桟橋方向をときどき向く。ちょうどよい具合だ。
 仕掛けをセットして竿5本を投入する。左右に2本ずつ、後方に1本。まずはどの方角のどの距離で釣れるかの調査釣り。この確認作業は絶対に欠かせない。全部の竿が釣れてくる。幸先がよい。それではと同一場所方向へ手返しよく投げる。
 仕掛けの着底直後の誘いからすぐに置ザオにして待つ。5本の竿を左回りにあげていくローテーションを決める。これはイトフケの具合を見て決めた。アタリがあってもローテーションは崩さないで守る。ハリネズミ釣法は置ザオの釣りだからである。誘いのタイミングと次ぎの誘いまでの時間の間隔の取り方に秘訣がある。食いがよければ間隔が短く、食いが悪ければ置ザオの時間を長くする。置ザオの釣りでは竿はいじりすぎてもいけない。これから先の寒くなる時期はますます注意して誘いの時間を按配する必要がある。釣れない方の多くは誘いの間隔が比較的に早いという特長があるように思える。
 わたくしの場合はチョイ投げといっても20〜25mは投げている。わたくしはリール釣りではいつも遠投する。ボートが少なければなるべく遠くへ投げる。そのわけは、他のボートが近くへ寄ってきたときに近くを釣るために近くのハゼを残しておくため。だから遠くへ投げて遠くから釣る。そのかわり特別に近くへアンカーが入らない限りクレームはつけないようにしている。場合によってはわたくし自身が動けばいいのだから。お客さんはそこへアンカーを入れたらわたくしの邪魔になるということがわかっていないのだからクレームをつけるのは気の毒だと思う。それにわたくしが釣れているのをみて、お客さんがこれなら適当だと判断したところへアンカーを入れるのだし、わたくしと距離の尺度が違うのだから仕方がない。釣れてますからどうぞ、といつもこちらで声を掛けるようにしている。それでよいと思う。
 10時で200尾になった。1時間50尾のペース。2回目の移動で沖に繋留してある乗合船の後方へ出る。
 沖目へ出たので今度は360度に竿が展開できる。ところがとたんに時速20尾にペースが落ちる。結局、ハゼのかたまっているポイントを探り当てるのに手間がかかったということ。仕方なく竿を2本追加して7本にする。そのわけは@ペースを50尾に戻すためA追加した2本は「捨てザオ」でメインで釣るのは5本の竿、つまり、増やした2本をまだ釣っていない方角へ投げておいて「偵察」するため。こうすれば一石二鳥で釣果がよくなる。
 納竿までに朝から5回移動しただけ。すべて伊藤遊船の桟橋前方の満潮時間で水深2.5〜3mの場所だった。大潮の干潮時間では水深1〜1.5mと浅くなる。
 中型主体だったのでアタリがあっても早アワセはしなかった。逆にエサをしゃぶられてグズュグズュに食い逃げされることも多かった。これは小型が多い証拠で中型でも8〜9cmがかなりいたと思える。こういう状況であればハリは袖バリ4号でもよかったのにと思った。10p以上の中型であれば置ザオにしておけば5号のハリでものんでくる。
 水温の低下とともにすぐにエサに飛びつくというハゼも少なくなる(とわたくしは思っている)ので竿数を出しての置ザオ釣法がだんだんと有利になってくる。それについては「江戸前のハゼ釣り上達法」のリール竿と釣り方、ハリネズミ釣法の項を参考にしていただきたい。

2006年9月25日(月)

9月25日(月) 秋ハゼのミャク釣り。8〜15cmを617尾(ヒネ3尾)。10〜13pが中心。伊藤遊船。
 6時10分から15時45分まで9時間35分の釣り。64尾/1時間。入れ食い時間が長続きしなかった。
 曇り、午後時々晴れ。北東の風やや強くウネリがあり肌寒かった。下着を重ね着して厚手のカッパを着てライフジャケットを着け首にタオルを巻いてちょうどよい暖かさだった。朝の気温18℃、朝の水温20.5℃。いよいよ水温が20℃を下回る季節が近づいた。19℃とか18℃になるとハゼがすぐにエサに食いつかなくなってくるのでミャク釣りはとても根気が要る釣り方になる。
 大潮、満潮6時17分と18時02分、干潮12時20分。川中の瀬は露出しなかった。
 2.7m竿をメインに使用、干潮前後から2.4m竿に替えた。本日も型狙いの釣り。ハリは袖バリ3号。本日は1000尾超は望めないものと判断して、そうであれば釣果が少ないだけに手の皮膚の損傷が最小限にできるものと思ってエサ付けが楽にできる3号バリを終日使用した。
 朝一番でゴロタの上手に行く。2.7m竿を出す。ポツポツポッっと釣れる。1.8m竿を出して干潟になる浅場でも釣ってみる。深いところと同じくらいのペース。であればより大型の多い深場に決める。釣り味がいいからだ。1.8m竿は片付ける。
 穂先まで水面から40p余り程度の水深だから2.3mほどか?ググッググッと絞め込むあたりでアワセる。これはいつもの釣り方。前回よりも全体に一回り型が小さい。それでも10〜13p級が中心。7〜8p級が数が多い感じ。
 11時で320尾、前回よりも180尾少ない。14時で436尾。どうしても前回と比較してしまうがいまどきのミャク釣りとしては上出来のペース。朝からやっていた右岸側のゴロタ前の上下流のミオ筋は釣れるのだが一つ問題ができた。三週続けてこのライン周辺を釣ったのだが「アオノロ」と言っている海草が来るたびに殖えていて本日はあっちでもこっちでもアオノロが仕掛けにからんでくる。わたくしが結構釣り辛い気持ちで釣ったのだから初心者の方などは一回で嫌になってしまうだろう。
 ということは今後はアオノロ覚悟で竿を出すベテランさん向きの場所とも言える。そのまま沈船沖へ行く。アタリが渋い。釣れるペースが遅い。どうやら下流へ行くほど渋いらしいという情報だ。脱兎のごとく移動して東西線鉄橋の下流にある水道管をくぐってすぐの場所で釣る。アタリがあるがここで釣れたハゼがもっとも小型。15尾釣って船宿の桟橋近くへ行く。水深2mほど。上げ潮が効いてきた。
 桟橋近くでは思いがけなく超入れ食いになった。エサをつけて放り込み竿を上げてハゼを取り込むだけの作業。このような状態にするには手順がある。魚影が濃いと判断することが第一に大切で大前提。それができたとして次は型狙いだからエサは3pと長く太く付ける。水中を放物線を描くような仕掛けの投入をする。力強いアタリだけを選んで竿を立てる。仕掛けの着底と同時かまたはその直後にアタリがなければ竿を上げて再度振込みをするという繰り返し。アタリが頻繁で入れ食いのときはこの方法がベスト。もちろん私の仕掛けは「江戸前のハゼ釣り上達法」で書いた胴付き仕掛けである。
 ラスト1時間15分で166尾の良型を追加できて600尾台に載った。
 本日までの川中の様子。行徳沖、船橋沖の海水はどうもアオシオの影響が残っているようだ。下流へ行くほど食いが渋い(という船宿情報)。本日も朝一番でゴロタ周りでもアカエイが群泳する様にぶちあたった。水面が赤く見えるほど数がいた。こういうときは沖の海水が悪いのでアカエイが江戸川に逃げ込んだ証拠。こういうときは川のどのあたりのラインまでハゼがよく釣れるのかその時々で違う。本日はゴロタ辺りが境目だったように思う。上流へ行くほどよかったように思う。
 潮がよくなれば釣れ具合はよくなると思えるが冷たい雨が強く降って北東の風が強く吹くようだと水温が20℃を下回るようになると思う。ハゼの動きも徐々に鈍くなる。エサとハゼがニラメッコする時季である。
 そうであればいよいよリール釣りの本格シーズンの到来である。投げて誘って置ザオという釣り方がハゼの動きにピッタリの季節になった。私もリール釣りの仕度をしようかなと思っているところである。
 本日でミャク釣り終了。ミャク釣り15回、合計11586尾、772尾/回。

2006年9月20日(水)

9月20日(水) 秋ハゼのミャク釣り。8〜15cmを857尾(ヒネ30尾)。ボリュームたっぷり。良型が多かった。本日は数も型も揃った。船宿、伊藤遊船。
 6時10分から15時40分まで9時間30分の釣り。90尾/1時間。入れ食いだった。
 晴れ、北の風、午後南東の風やや強くなった。とても涼しい。朝の気温21℃。朝の水温24℃、正午過ぎは25℃。
 中潮、干潮9時53分、満潮3時31分と16時34分。干満の差はおよそ1.5mほど。
 朝一番で右岸のゴロタ上手、干潟になる浅場にアンカーを入れる。水深60pほど。まったくの見込み違い。3分サオを出してミオ筋の斜面に移動する。サオは2.4mを出す。青イソメを3pと長くつけて振り込むとググッググッという力強いアタリで12cm級が釣れてきた。ああ、今日はここでいいんだな、と思って2本ザオにする。サオを長くするとどうしても2本のほうが効率がよい。
 干潟になる側からミオを横断して川中の斜面までを釣ってみる。タカにはあまり乗ってない様子。どうしてもミオ中とその際の斜面がよい。確かめておかないと疑心暗鬼になるからいつものようにひととおり釣ってみた。
 サイズは大中小の交じり。9〜11cmが中心。9cm未満は無視するつもりでエサは2〜3pと大きく付けてアタリを出す作戦。ひっきりなしにアタリがある。ときおり小型がハリにかかって「ぶらさがって」くる。
 ゴロタの上手から始めてゴロタの下手まで釣り11時で491尾。きのうまでに大型は釣られたようで特別に大きいのは少ない。15cmクラスが多い。それでも中型中心でハゼはかなり残っている様子だ。
 だんだんとボートが混んできて沈船前まで下がれないので思いきってゴロタの上手50mほどへ移動する。上げ潮が効いてきて2.4mサオで30cm余りほど。潮に乗って徐々に動くが上手のほうにヒネが大分残っていた。デキも12〜13pクラスがサオをしぼる。まさにヒュッヒュッと音がする。
 南東の風が強くなってウネリがひどくなったので30分早く納竿。
 江戸川のハゼ釣りは毎年のように様子が違ってくる。同じということがない。今年は今の時季で良型中心でミャク釣りが楽しめる。リール釣りに替えるのを躊躇するほどだ。
 なお、本日は湾岸道路から下流は型をみる程度だったようだ。他宿のボートが湾岸道路から上流の市川市のクリーンセンター前の水深1〜2mの場所に移動してきて釣っていた。
 良型などが群れている場所をいち早く見つけた人がいい思いをするということだと思う。
本日釣りにきた人は「当たり」だったと思う。束釣りの人が多勢いたようだ。

2006年9月15日(金)
9月15日(金) 秋ハゼのミャク釣り。10〜16cmを458尾(ヒネの数は聞き漏らした)。良型狙い。ボリュームたっぷり。船宿、伊藤遊船。
 9時から15時まで6時間の釣り。76尾/1時間。前回よりもいいペースだった。身体慣らしの釣り。ようやく微熱が引いたと思うので試しに6時間だけ釣ってみた。
 曇り時々晴れ。北東の風がやや強く釣りづらい。左岸から右岸へ風波が結構きた。朝の気温19℃、9時の水温22℃。本日はかなり寒い。厚手の服を着用、厚いカッパを着てその上にライフジャケットを借りて着ける。防寒服一枚分暖かいから楽だ。首にタオルを2枚巻いて冷たい風を防ぐ。
 小潮、干潮4時13分、満潮20時15分。本日はダラダラ上げの潮を釣る。大きな水位の変化がないからかえって釣りやすい。
 本日のタックル、2.4mサオ2本を終日使用、水深2m前後を釣る。浅場は無視した。型狙いのため。袖バリ1号、オモリナス型1号、胴付き仕掛け。道糸ナイロン1号、先糸ナイロン1.2号。
 降り続いた秋雨と北東の風の強風で行徳沖はアオシオだとの情報。
 もしそうであれば下流へ行くほど食いが悪いはずと判断して本日の釣りは「沈船」沖からと決める。もし食いが悪ければ脱兎のごとく東西線鉄橋付近へ逃げるつもりだった。
 幸いに入れ食い。朝一番で沈船前まで曳船してもらう。2.4mサオを出す。本日の潮では急激な水位の上昇はないから終日このサオで釣ることにして水深2m前後の場所を釣り歩く。
 範囲は沈船沖やや下手の沖目にある竹棒から沈船上流の竹棒までの場所。航路から右岸側。移動するたびに釣れてくるサイズが大きくなったり小さくなったり。
 私は型狙いの釣りなので青イソメエサは2〜3pと長くあるいは太く付ける。細い部分はダブルに付ける。こうするとあたりはものすごく活発に出る。ただし、空振りが多くなる。これはアワセのタイミングをずらせてしっかりと食わせておく。早アワセをしない。
 本日のこの場所は前回と違って10p未満の中小型も結構いるらしく空振りがある。だからアタリの力強さを見ながら上げる。軽い感じのアタリは小型。だから引っぱらせておく。このアタリの「軽い感じ」ということが分かるようになれば型狙いの釣り分けができる。
 最初は一人で釣っていたのだがだんだんとボートが集ってきて集団になった。皆さんもそれぞれ釣れている様子。本日釣りに来た人たちは「大正解」だったと思える。釣れたから。
 私の仕掛けは振込みで食わせることに特長がある。だからエサを点検して目いっぱい振り込む。サオ先を水面上10pほどの高さに固定して着底を待つ。ハゼがいればそこで大概はググッとくる。来ても来なくても置ザオにしてもう一本を上げる。アタリがあっても上げないでおいたため。2本ともアタリがなければ両手に持って誘って待つ。エサが大きいからアピールが効きすぎてひっきりなしにアタリがある。キタキタキタと思いながらサオ先がググーッと絞め込まれるまで待っている。ハゼだって釣られてしまえば食べられてしまうのだからエサをくわえているときは存分に食べさせてやってもいいのかな、と思ったりする。だからじっと待つ。水面へ穂先が突っ込む。このような釣り方は今の時季ならではの釣りである。ハゼが大きければこの釣りが楽しめる。前回に続いて今回もそのような釣りを楽しんだ。つまり、そのような状況を作り出せたということに満足感がある。
 いよいよ秋も深まって良型のハゼを釣る時季になった。本日は良型の入れ食いを堪能した。
 本日まで釣行16回、合計10352尾、647尾/回。ミャク釣り13回、合計10112尾、777尾/回。1000尾超3回。ワンシーズン1万尾、一日1000尾、アベレージ500尾の目標はクリアできた。
2006年9月4日(月)

9月4日(月) 秋ハゼのミャク釣り。10〜15.5cmを518尾(ヒネが半分)。今年の1000尾釣りの場合よりもボリュームは3倍位あった。10p級はほんの数尾ほどで放流したくなるくらい小型に見えた。12〜13pのデキの一番大きいクラスが半分、14〜15cmクラスが半分ほどだった。ただし私が実際に仕分けしたわけではない。本日はシーズン中に一度あるかないかの大型ばかりの大釣り。
 6時30分から14時まで7時間30分の釣り。69尾/1時間。
長ザオを使用したのでこのペースは入れ食いペース。病み上がりなので早上がりした。家族にもたまにはしおらしいところを見せておかなければならない。船宿、伊藤遊船。
 晴れ、北東の風で爽やか。京葉線
橋梁の日陰になる部分を伝うようにして日陰で釣った。直射日光は避けるようにとの医者の忠告を守った。
 中潮、干潮8時14分、満潮16時04分。本日は
干潮時間前後にどれだけ釣れるかがポイントと思って釣行した。
 朝一番で湾岸道路の下流200mの右岸ノリヒビが途切れたあたりに行く。昨年より浅くなっている。次いで左岸工場前を釣る。そして左岸を上流へボートを漕いで点々と釣ってみる。JR京葉線鉄橋のすぐ下流の馬瀬も釣る。ここまでで40分ほど経過。アタリはあるが腰を据えてミャク釣りで釣るほどではないと判断。リールザオ数本の置ザオで広範囲を探る釣りの方がいいかなと思った。
 そこで
京葉線橋梁をくぐって湾岸道路との間に出た。右岸側。貝殻底の場所は干潮まで1時間弱の時点で水深70cmほどだが根掛かりがする上にハゼがそれほどついていない様子。この時点で1000尾釣りをあきらめる。そのような状況ではない。
 
本日は型狙いに変更した。今の時季この場所は大型が釣れる場所だ。過去の実績がある。
 それではもしかしてと思って岸寄りに移動して右岸側のミオ筋で釣ってみた。
 深いので2.4m竿で釣る。干潮時間前で50p余りほど。浅場は無視した。目いっぱい前方に振り込んでラインが少し斜めになるのもかまわずに糸を張る。
ムジムジゴンゴンとまさに食い上げた。サオ先が空中へ跳ね上がる。このようなアタリのときは大型の食いアタリ。ただし胴付き仕掛けでないとこのアタリはでない。15cm級の入れ掛り。
 
型狙いなので青イソメは3〜4cmと長く太く大きくつける。細いエサはダブルでつけた。10pクラスでもアタリだけでハリまで食いつけないようにした。だから本日は10pクラスは数尾ほどしか釣れてない。無視したため。10p級が「小型」といえるから本日は凄い。
 しかしミオ筋のどこにでも大型がたくさんバラケているという様子でもない。1尾釣れた場所を覚えておいてそこへ集中して落とし込む。すると微妙な地形が分かってくる。一ヶ所のピンポイントで大型が10〜15尾釣れる。これは凄いことだ。ボートの前後左右4ヶ所を釣ってからほんの少し動く。
 私が動いたのは縦15m横12mほどの範囲だけ。その範囲を繰り返し釣りまわって500尾になった。魚影の濃さが分かる。
 本日の場所は伊藤遊船のボートだけがいた。誰もがきっといい思いをしたはず。左岸側は釣りにいってないので様子は不明だ。
 2.4mサオで釣り、上げ潮が効いてきてからは2.7mサオに替えて穂先が水面へ突っ込むようになるまで釣った。長ザオで15cm級の入れ食いをやるとこんなに楽しいことはない。
エサが大きいので即アワセはせずにじっくりと食わせて穂先が水面へ突っ込むようなアタリになってからおもむろに上げた。たとえ食い逃げされたとしても同じ場所へ振り込めば間違いなく釣れてくる。食い逃げされたエサがコマセになっているからだ。
 
2.4mと2.7mサオでいっぱいの深さのところで大型を7時間で500尾超ということはほぼ入れ食い状態といってよい。さんざん探し歩いて見つけた場所だが明日行ったら同じように釣れるとは限らない。ただ確率は高いといえる。ハゼのご機嫌が斜めになったり移動したりしないように祈るのみである。
 本日のハリは袖バリ1号を使用、2.7mサオには袖バリ4号が付いたままだったのでそのまま釣った。
本日のような型揃いならばハリは袖バリ5号でも順当だ。ただ右手の親指が痛むのを懸念して小さなハリで釣った。スッポ抜けと思われるバラシはなかったと申上げておく。

2006年8月24日(木)

8月21日(月)夏ハゼのミャク釣り、8〜15、5cmを720尾(ヒネ数聞きもらした)。
6時〜13時まで7時間の釣り、102尾1時間。体調不良のため早上がり。入院した病院から携帯メールを打っている。気管支炎による発熱と咳のためダウン。入院治療5日間を申し渡される。直射日光下での釣りにドクターストップがかかる。それならば曇り空の日ならいいんだよな、とは勝手気ままな解釈、家内があきれている。
晴れ、東のち南東の風、朝の気温25度、朝の水温29度。
中潮、干潮9時34分、満潮16時55分。
本日の潮回りなら下げ止まり前後の6時間ほどが釣りやすいと思って釣行。
朝一番でゴロタの上手の川中の瀬に乗る。水深2mほど、2、4m竿を出す。一番アタリが活発な場所を探すために右岸側へ移動する。ただし、活発といっても釣り人により基準が違う。私の場合は時速120尾ということ。竿を2m、1、8mと替えながらそのようなポイントを探す。結局、瀬の上と右岸側のミオ筋では1時間100尾のペースだった。上げ潮が効いてきたので念のためと思って沈船前へ行く。他宿のボートが入り交じって釣っている。
そのなかに入る気持ちになれず沈船脇の外れで釣る。入れ食い。上げ潮に乗ってそのまま少しずつ上流へ移動して釣った。
体調の変化は19日にあり、急に喉がガラガラになった。二次会のカラオケをキャンセルして帰宅、翌日咳と痰がでる。そして本日は釣りを中止することになってしまった。だれもが釣りのやりすぎだという。医者までもがいう。そのなかに一つだけ共鳴できる意見があった。「おたがいとしとったんだよ」というものだった。船宿伊藤遊船。

2006年8月16日(水)

8月16日(水) 夏ハゼのミャク釣り。10〜17cmを425尾(ヒネ9尾含む)。本日は粒を揃えた。天候不順のため早上がり。伊藤遊船。本日までミャク釣り10回、合計8416尾、841尾/回。
 朝、
雨、寒い、時々強く降る。首にタオルを巻きカッパを着る。正午まで降ったり止んだり。北東の風、のち東の風。朝の気温24℃、朝の水温27℃。陽が出るとやけに暑い。
 小潮、干潮3時35分と14時50分、満潮10時08分。
ポツポツと釣れたのは11時頃まで。小型カレイが水面をヒョロヒョロと泳いでいた。
 6時から12時までの6時間の釣り。70尾/1時間。
 船宿情報が中流域は釣れないとのことで上流域を釣る。上流の水道管と東西線鉄橋との中間あたりの左岸側、河原に柳の木がある辺りから釣り始める。航路際から左側は貝の群落、そこでは本日は釣れなかった。貝の群落からさらに左側へ寄った砂泥地で釣る。岸から皿のような感じの窪地が帯状にある。小潮の満潮で2.1mサオでやれる深さ。デキの10〜12pが釣れる。1時間で60〜70尾のペース。徐々に上流へ移動して釣る。
 ハゼが大きいのでエサを3pと長くつけてタラシをたっぷりと出した。ということは、本日はなんとなく食い渋りの様子があったから
。だからわざと空振りを多くしてその結果としてアタリがたくさん出るように心がけた。アタリさえ出せればそのうちに釣れてしまう。同宿のボートがきたのでエサは大きいほうがいいよと声を掛ける。
 
私の仕掛けは胴付き仕掛けだから頻繁に振込みをして水中遊泳と軟着陸を試みる。着底後の誘いも大事だが本日はもっぱら振り込み作戦。食欲をそそるにはこの作戦は結構効果がある。面倒くさがらずに振り込む。着底直後にググッとくる。空振りだったらその場所付近へすぐに振り込む。その繰り返し。
 エサを長くつけて型狙いなので10〜20尾釣ると少しずつ移動した。だから小型などが残っていたはず。
 このような釣り方をしたのは@アタリが渋かったからA10p以上が多くて型が揃いそうだったから小型を無視したためB本日の場所は過去17年間で1000尾超の釣り実績がない場所だったから。つまり、本日は始めから1000尾釣りを放棄した釣り方をしたため。私だって
身体が何となく重いことも気力が不充実のことだってある。本日はそんな日だったと思う。
 本日は貝の群落上で釣れることを期待していったのだが期待ハズレだった。こんなことはしょっちゅうあるがないにこしたことはない。
 他宿のボートが
粘った釣り方をしていたが大中小をいるだけ釣るという釣り方であれば本日はそれでもよいと思った。つまり、場所替えのリスクを少なく出来る。いよいよ釣れなくなったら移動して釣れた場所でまた粘るという釣り方である。
 本日の私の釣り方は食い気がある良型ばかりを釣って移動という方法だからハゼは結構残してしまったと思っている。そういう釣り方もあるということ。10p未満はほんのわずかの数だったから最低寸法を10pとしておいた。半日で上がったが型がよかったので引きを楽しめた釣りだった。
 サオは満潮時間を中心に2.1mサオをメインに使用、1.8mサオは短時間だった。釣ったラインは水深1.5〜2.0mのところ。ハリは袖バリ1号を使用、エサ付けは長さ3pほどと長く大きくつけてアピールしアタリをたくさん出すように努めた。
アタリの回数が少ないのではハゼの数釣りは出来ない。つまりリズムがないということになる。待ち時間が長くては人間のほうが疲れてしまう。
 なお、本日は食い渋りだった
。きのうきょうの船宿情報の、釣れる場所釣れなくなった場所、なども多分今回の食い渋りの表現を変えた発信なのであろう。ハゼにとっての大敵は東風、北東の風などの東寄りの風でありしかもおまけに冷たい雨がざっと振るようなときは、釣り人にとっては熱中症の心配のない曇りや雨で爽やかな夏の日などということになるのだが、そんなときはきまって水温が一時的に下がって海水の様子がアオシオ加減になってハゼのご機嫌が斜めになってしまう。ここ2〜3日の釣れ具合はそうだったのではないか。
 そうなってしまうとどんなに努力してもハゼが釣れてこないということになる。
江戸川放水路のハゼは釣り人が思っている何倍も何百倍もの想像できないくらいのハゼが棲息しているのであり、ハゼの「ご機嫌」さえ普通であればいくらでも釣れてくるといっても過言ではない。
 やはり自然の摂理というものがあって今回の食い渋りの原因がなくなれば元に戻ると思う。
そのきっかけの一つが南東の風、南風、南西の風などの「南よりの風」が吹いて江戸川放水路の海水が赤茶けた夏場の色に戻ったときだと思える。天気情報と船宿情報に注意が必要である。ただし、南風が吹き込んで暑く高温の日が何日も続き水温が連日30℃を上回る日が続くと今度はまさにそのためにハゼが「夏ばて」して食いが悪くなる。今日明日に食いがよくなるための必要条件がかえって食い渋りの原因になるのである。
 世の中、いいことと悪いことはいつも背中合わせである。いいときに釣行日があたれば幸せだがそれがなかなかそうはいかないことが多い。私のここ3回の釣行を振り返ってみると1000尾未満であり、それより前3回は1000尾オーバーである。「ハゼのご機嫌」だけはとりようがない。繁々と通ってハゼの機嫌のよい日にぶつかることこそが最善の道なのかもしれない。

2006年8月7日(月)

8月7日(月) 夏ハゼのミャク釣り。5〜14.5pを901尾(ヒネ2尾含む)。前回よりも全体に一回り小さかった。本日は酷暑のため早上がり。伊藤遊船。本日までミャク釣り9回、合計7991尾、888尾/回。
 晴れ、酷暑。南の風少しばかり。朝の気温26℃、日中は34℃。朝の水温28℃、15時の水温32℃。これではまるでぬるま湯だ。ハゼだって夏バテする。こういう季節は朝早い時間と午前中が釣りやすいしハゼも釣れる。
 中潮、干潮9時23分、満潮16時54分。よく釣れたのは12時まで、あとはポツポツと1時間70〜100尾のペース。川中の瀬が露出するほどには水位は下がらなかった。
 6時から14時まで8時間の釣り、112尾/1時間。8時間で1000尾釣るには125尾/1時間のペースが必要。本日の暑さは格別だった。家族からメールで熱中症になるから釣りを中止するようにとの矢の催促。14時から14時30分までは桟橋へ漕いで向かいながら後日のためにチョロチョロとあちらこちらにサオを出して偵察して上がった。
 朝からオシボリをビショビショにして頭からダラダラと水を垂らしながら被って釣る。30分しかもたない。飲み物を十二分に用意した。
 朝一番で東西線車庫前の川中の瀬に乗る。数ケ所サオを出す。小型がちょっとだけ。右側のミオ筋へ落ちる。本日は前回と違ってミオ内も割と小さい。大中はどこへいってしまったのだろうか。それとも口を使わないのか。ミオを越して干潟になる側の斜面の水深1mを釣ると中型がいた。30尾ほど釣って下流に向い沈船周りに行く。他宿のボートがいる。その中に交じりこむ。他のボートの動きを見ながらサオが入っていない隙間を狙って釣る。だから釣りながらしょっちゅう他のボートの釣れ具合と釣っていない場所を観察して覚えておく。私の方は入れ食い。それを見て他宿のボートが私が下がっていく方向へ先回りしてアンカーを入れる。それが二隻。そのボートをかわして下がる。水深は50pほどしかない。干潮時間に釣れるならばこれほど釣りやすい場所(沈船前)はほかにない。
 風と流れを利用して沈船前の川を縦に行ったりきたりして釣る。同じラインは通らない。朝は2.1mサオだったがここへきてから1.8mサオに替えてある。浅いからだ。
 本日のような酷暑の日は上げ潮になってからが問題で沖の海水は温度が高い。だから干潟になっている場所に被る海水は高温だから下げ潮のときのようなハゼの釣れ具合にはなりようがない。
 したがって本日は12時頃からが問題で私は2.1mのサオに再び替える。浅場へは行かないことにする。潮が効いてきて本来は食いが立つのに本日の沈船前は逆にアタリがボケてしまった。やむなくここを見切って伊藤遊船の下手の水道管の下流200mほどの川中へ行く。東西線の車庫がない操車場前。ちょうどその時間で水深1.5mほどのライン。満潮時間では2.7mサオで釣る場所だ。今シーズンこれまでサオを出していなかった場所。
 そこに他宿のボート一隻と同宿のボートが離れて一隻いただけ。ボートを漂わせてじっと観察していると子どもがリールザオでハゼが釣れている。しめたと思って2.1mサオでやれるところへアンカーを入れてみた。いい感じで釣れてくる。入れアタリにならなければ左右と手前にそっと引いてみる。チクッと感触がある。サオを立てると中型が釣れてくる。1時間に100尾のペース。2.1mサオでいっぱいに近い場所だからこれは願ってもないペース。20〜30尾でボートの長さ分だけ動く。
 ところが熱くて熱くてボートそのものがフライパンのようだ。頭から濡れタオルを被るだけでは追いつかない。触るものが何もかも熱い。
 これでは熱中症になってしまうかも、などと不安がよぎる。そうなったらもう釣りにはならなくなる。プッツンと気が切れた。そそくさと終い支度をしてボートを上流へ流す。ときどきサオを出してアタリ具合を確かめながら桟橋へ来て桟橋周辺を釣って納竿。
 「たられば」をいえば1000尾に届いたかも知れないし16時までやっても届かなかったかも知れない。それよりもなによりもともかく本日は熱かった。暑いという表現よりも熱いといったほうがピッタシ。本日もハリは袖バリ1号を使用した。

2006年7月31日(月)

7月31日(月) 夏ハゼのミャク釣り。5〜16cmを963尾(ヒネ30尾含む)。良型がそろった。ヒネは大きい。伊藤遊船。本日までミャク釣り8回、合計7090尾、886尾/回。前回の平均値は私の計算違い。
 曇り時々晴れ。北東の風ややあり、のち東の風やや強い。前夜から明け方まで北東の強風。気温低く朝の気温21℃、水温25℃。私は30日夜からアオシオの心配ばかりしていた。予感があたって右岸側はアオシオが風と波にもまれた状態の海水の様子。下げ潮になってから改善した。
 中潮、満潮7時58分、干潮14時12分。あしたからは小潮。本日は満潮時間を挟んで4時間が食い渋り。下げが効いてきてから入れ食った。午後の上げ潮も良く釣れたので沖の海水も良くなったものと思われる。
 6時から16時まで10時間の釣り。96尾/1時間。6時から8時までで100尾、8時から9時までで100尾追加、9時から11時までで145尾追加、合計345尾。これは船宿で数えた釣果。5時間で69尾/1時間。11時から16時までの5時間で618尾、123尾/1時間のペース。
 6時、桟橋から見た川の水色が気に入らない。茶色く濁っているのは仕方がないが濁りに「透明感」がないからいやらしい。酸欠の水が混ざって波にもまれた状態のような感じ。
 左岸側のクリーンセンター前へ行く。水深1mと50pの場所で竿を出す。アタリなし。チクッと一度だけ。それだけ。サッと引上げて対岸の沈船前へ移動。1.8m竿なのでそれで釣れる場所で竿を出す。水色が気に入らない。それでもポチポチ中小交じりで釣れる。入れ食いにならず1時間で50尾。まあ仕方がないかと妥協してあちらこちらとひっきりなしに移動して食いのいい場所を探す。2.1m竿を出して沖の川中の瀬で竿を出す。4ヶ所釣ってみる。これは下げになってから釣るつもりの偵察。サッと浅場に戻る。それを何回か繰り返して偵察をする。ミオ中は2.1m竿でも届かないから斜面だけを釣る。そのような私の釣り様を周りの人たちはどのように見ていたのだろうか。落ち着きのないことおびただしいのだから何をしているのかと思ったに違いない。私としてはチャンスが巡ってきたら腰を据えて釣るつもりの場所を偵察しておいたのである。みなさんにはそれがわからない。
 そうこうしているうちに11時になった。船宿の船外機が来たのでビクごと渡す。それが345尾。そのころには多少とも食い気が立ってきていた。2.1m竿いっぱいの場所で釣っていた。ミオを越した川中の瀬の斜面。良型が入れ食った。竿が30cm長いだけでも手返しのスピードが違う。それでも釣り味は抜群に良い。2mの川底から16cmのヒネを抜き上げる感触はなんとも言えない爽快さ。他宿のボートのお客さんが私に釣ったヒネを見せる。ニコニコしている。お互いに笑顔のエールの交換。
 11時以降に私が釣ったのは東西線車庫前の川中の瀬の上と右岸側へダラダラと落ちていく斜面。斜面を下りながら右左と動きながらミオ際の斜面まで落ちてきた。その一番下の斜面にヒネとデキの良型が着いていた。したがってミオに沿ってミオから直接に上がってくる斜面の一番下側を釣るつもりでボートを下流へ移動しながら攻めた。たかがハゼ釣りと言っても日並によってハゼが着いている場所がいろいろと違っている。それをいち早く見つける行動こそが釣果に繋がる。
 他宿のボートも同じラインに並ぶようになったので思い切って沈船前の広場へ行って竿を出してみた。しかし前回と違って本日はミオ筋のほうがずっと良い。即座に戻り今度は上げ潮に乗って上流へ同じ斜面のラインを釣り上がる。ゴロタを通り越して100mほど上まで釣り上がる。よく釣れたのはここまで。型も小さくなりアタリの回数も少なくなったのでこんどはゴロタ正面の本日の釣り始めの斜面の場所へ戻った。またまたよく釣れた。
 私の場合は入れ食っているときは食い気のある活発なハゼを釣ってしまったと思ったらアタリがある場合でもすぐに移動する。つまりハゼがかなり残っているということ。それは時速100〜120尾で釣りたいのだが例えば時速60尾程度にペースダウンしたと感じた場合などに、釣れるハゼはいるのだが粘らずにハゼを残して移動するのである。しばらくしてその場所に戻ってくればまたそれなりに入れ食いになるのである。経験の裏づけがある。本日もそれをやってみた。正解。
 結局、後半5時間で猛烈な追い込みをした格好になったのだが自己申告の数字でもほぼ50尾は1000尾に足りないと勘定をしていたので963尾という数字で納得。
 本日のように朝悪くて後半追い込んだときの1000尾未満という数字は納得が出来る。逆に朝良く釣れて後半釣れなくて1000尾に少し足りないというときは大いに悔いが残る。
 竿は2.1m竿をメインに使用。袖バリ1号、オモリ1号。アオシオ気味(?)で食い渋りのときは青イソメエサは尻尾の軟らかい部分を2〜3pの長さにハリ付けして垂らしを出す。食い気が立ったら頭のほうの比較的固くて幅の広い部分も2p位までに切って垂らしを出すようにしてハリに付ける。間違っても小さくは付けないこと。アタリがなくなってしまう。
 週間予報ではまだ一週間くらいは北東の風が吹き気温の低い日が続くようなので釣り人としては爽やかで良いのだが、東よりの風がわりと強く吹くような日があると船橋沖でアオシオの発生が懸念される。アオシオの直撃は免れたとしてもアオシオの薄まった海水が江戸川へ入るとハゼは食い渋る。本日はそのような朝だったのではないかと私は思った。その推測は私の考え違いかもしれないがそれほど外れてもいないと思える。それでもそこそこに本日の朝だって釣れたのだからひどい状態でもなかったのだと思う。

2006年7月26日(水)
7月26日(水) 夏ハゼのミャク釣り。5〜16cmを1149尾(ヒネ41尾含む)。デキの良型揃い。私の目検討で恐縮だが10p以上がほぼ九割と推定。とてもいい思いをさせてもらった。3回目の1000尾超釣り。船宿、伊藤遊船。行徳可動堰開門の影響はなくなったものと思われる。本日までミャク釣り7回、合計6127尾、888尾/回。
 6時〜16時まで10時間の釣り。114尾/1時間。6時から8時までの2時間で150尾、やや食い渋り、その後はミオ筋で良型が入れ食った。
 晴れ、北東の風、日中南東の風。日差しは暑いが爽やかだった。オシボリをビショビショにして頭から被る。乾くと濡らす。朝の気温24℃、朝の水温23.5℃。日中の気温32℃。
 大潮、満潮4時53分と18時30分、干潮11時46分。
 
本日の潮時は願ってもない好条件。ということは私だけの思いであって大概の人は晴れの日のお昼頃の大潮の干潮は敬遠する。それはソコリの釣りを最初から敬遠するため。
 20日に水門が開いて21日に閉まった。それから5日経っている。水温も戻っている。
 朝一番の潮が高いときに干潟になるタカでサオを出す。水深1m前後。満潮から1時間経過しているのに潮が流れない。トロトロしている。食いが渋い。コロンコロンとエサをつついている。これはダメだと思ってハリを袖バリ1号に替える。垂らしを出してともかくハゼを寄せる。エサが段々と小さくなってハリ掛かりした。それでも10pはあるハゼ。ということは潮が流れなくて食い渋りということ。サオいっぱいにサァーッと前方に投入する。ラインがサオ先から先へ斜めになっている。アタリがあればあわせるのだが一発でのアタリがないから手前へ一、二、三とチョンチョンチョンと引き二呼吸くらい待つ。引いてるときにアタリが出ればアワセる。大体が1〜2回引けばアタリが出る。ともかく2時間釣って150尾。辛抱して数を伸ばす。
 
本日の目当ての場所は二ヶ所ある。一つはミオ筋の中。もう一つは沈船の沖目。どちらも満水時では3mサオが必要の場所。私は1.8mサオで攻めたいので水位が下がるまで他の場所で待機の状態。
 
8時過ぎ、ミオ筋へ落ちる。干潟になる場所から落ちてくるハゼを狙う。水深は1.6mほど。深い。1.8mサオで10〜15pしか余らない。だからどの方向へ振り込んでもオモリはサオ先の下へ来る。その穂先がググッと水面へ突っ込むアタリ。10〜16cmの良型ばかり。小型は釣れてこない。だからハリはそのままでエサを大きくつける。垂らしも少し出す。
 水位がグングン下がるからサオ先と水面の高さを基準にして沖へ沖へと出る。これは水深を釣る釣り方。そのうちにどこへ移っても浅くなるばかり。とうとうミオ中も水深60pほどになってしまった。
 11時過ぎ、船宿の船外機が来たのでボートを漕いで川中までビクを届に行く。この数が545尾だった。ちょうど
沈船の沖に船外機がいたのでそこまでボートの底を川底に擦りながら行く。大量のハゼが砂煙を上げて逃げる。それは大変な数である。内心しめたっ、と思った。
 ビクを渡してから沈船の沖目を重点的に釣る。
沈船と川中の赤い旗がついた竹棒との間の場所。いままで釣りたくても釣らないでいたポイント。絶好のチャンスが巡ってきた。水深は30〜50pしかない。ボートにぶら下げたビクが川底を擦るありさま。
そこで
1.8mサオで前方へ目いっぱい振り込む。ポチャン、トンと着く。直後にググッーとサオを引っ張る強烈なアタリ。その連発。あれほど逃げ惑うハゼがいたのだから数に不足はない。一ヶ所で30〜40尾釣っては少しずつ移動する。こんなときは粘らないほうが得策。この辺りは貝殻混じりの砂地で起伏に富んでいる。高いところに良型がいた。低いところは5〜8pの小型中心。したがって本日は小型を無視して捨てる。捨てるというのは放流するということではない。小型が釣れるような場所は始めから釣らないということ。その見極めも経験と技術のうち。10p以上を追う。
 上げ潮にかかってから納竿まではヒネ交じりの粒揃いばかり。1.8m竿が水面へ突っ込むようになってちょうど納竿になった。
 本日の様子では洪水の影響はないようだ。
満潮時間に3mの竿を出して良型を釣るのが嫌だったから本日のような作戦になった。1000尾目標ではなく、また、終日釣りをしない予定で、しかも良型をほしかったのであれば長竿を出したかも知れない。
 
私の釣りが1000尾を目指す釣りだったから本日のような短竿での作戦になった。その辺のところを含んでこの日誌を読んでいただきたいと思う。
 それにしても本日はご機嫌になるくらいのいい思いをさせてもらった。通っているとこんないいこともたまにはあってもいいと思う。
良型ハゼのアタリと引きを堪能した一日だった。
2006年7月13日(木)

7月13日(金) 夏ハゼのミャク釣り。5〜15pを1215尾(ヒネ34尾含む)。デキの良型揃いだった。2回目の1000尾超釣り。船宿、伊藤遊船。「13日の金曜日」などと縁起を担ぐわけではないが本日の場合はいいほうへ結果が出た。本日までミャク釣り6回、合計5068尾、844尾/回。
 6時〜16時まで10時間の釣り。
121尾/1時間。6時から8時までの2時間で300尾とよく釣れたがその後の2時間は食い悪く150尾を追加したのみ。正午で合計680尾。1000尾目標の場合の正午までの中間目標は700尾なのでまずまずの釣果になった。午前中に700尾近く釣れれば1000尾は間違いなく到達できる。午後の4時間で535尾、134尾/1時間のハイペース。干潮時間を辛抱して釣って上げ潮が効いてきてからよく釣れた。
 朝一番で東西線車庫の外れの水門の上流にアンカーを入れる。満潮時に水深70cmほどの場所で干潟になる場所。江戸川における本日の満潮と干潮の水位差は約2mである。
だからデキの一番子とヒネを釣りたいミオ中は2.7m以上の竿でしかやれないから干潮時間前後を狙って釣ることにしている。結果としてヒネ32尾と良型デキハゼの入れ食いを干潮時間と上げ潮時にやった。これは目論見どおりだった。1.8m竿を2本使用。
 
目論見と違った点が一つある。干潟になる場所で最初の2時間は300尾で予想通りのペース。その後の2時間は極端にアタリが少なくなって150尾を追加したのみ。原因は不明。この時間にもう少し釣っていれば総数は1300尾を超しただろう。残念といえる。私の緻密さがその時間帯は少し欠けた感もあるのではないか?としっかりと疑ってみた。反省した分丁寧に拾うことができて沈船前の水深1mの場所で型を揃えながら正午で680尾になって正午の時報を聞いた。本日は間違いなく1000尾に到達できると確信した。
 
本日は沈船前の広場で沖に旗が立っている間までを攻める予定でいたが同宿のボートが2艘釣っていたのでその人たちの釣れ具合を観察することに方針変更をして私は沈船上流の右岸のミオ中を干潮時間帯に積極的に釣った。そのときの水深は50〜70cmしかなかった。船宿の船外機が底をつくので入ってこられない。ミオの真中にボートをつけて両脇と中心部を釣る。ヒネが糸鳴りさせる。ボートの縁にドンドンと当たる。幸いバレなかった。
上げ潮の釣れ具合は前回同様で活発だった。
 
宿へ上がるまでの曳船のときに他のお客さんの質問があった。釣り方について。だから次のように返答した。最初の振込みのときはエサは1.5p〜2pと大きめにつける。これで釣れれば大きいハゼだ。大体が空振りになる。1〜3回ほど空振りしてもよい。空振りさせる意味は寄せエサの役目をさせるため。また、アタリを活発に出させるため。エサは食い千切られて小さくなるからそのままで振り込んでいれば立て続けに釣れてくる。もし初めから釣ってしまおうとして小さなエサをつけた場合はアタリそのものの出方が極端に少ないし釣れてくる数も少ない。直径1mの範囲内に集中して振り込んで5〜6尾釣って食い止まったと思ったら1〜1.5mほど右とか左とかに振り込んで同じようにする。ボートの右側で30尾を釣り、左側で30尾を釣れば一ヶ所で60尾を釣れる。10ケ所移動すれば600尾になる、というような説明をした。
 
要はハゼも寄せて釣る心構えが大事。ヘラのように大量には寄らないがそれでもエサのエキスに刺激されて活発なアタリが出る。活発なアタリをたくさん出すことに努力すること、数釣りはこれに尽きる。
 本日は終日袖バリ1号を使うことになってしまった。食いの悪い時間があったためでアタリがあっても
チョロンチョロンというアタリで3号のハリを飲み込まない。エサを小さくすると当然その分だけハリが剥き出しになる。だからハリにかかっていない部分のエサを口先でつついているだけ。エサと異物をハゼは瞬時に見分けるようだ。したがって1号バリに替えてエサの中にハリを隠してしまいエサごと呑み込ませる作戦にした。大成功。ハリが露出していなければすっぽりと食い込む。エサは1p〜2pと長めにつけてアピールした。空振りもあるがこの方がアタリの出方がずっと多い。最初のアタリで釣ろうとしないことが良いことだってある。
 沈船沖のポイントは次の釣行時にチャンスがあれば釣ってみたい。本日は他のお客さんが上げ潮時に粘っていたのできっと釣れたものと思える。
 ハリは1号、3号、3.5号、4号と用意している。
私の場合も1000尾目標でなければ今の時季であれば3.5号などのハリを使ってこのハリを食いきれないハゼは無視する、というような釣り方も出来る。小型はいらないから型だけを揃えたい、というような場合の釣り方である。つまり一番子の10〜12cmを釣りたいというような場合である。この場合は小型を釣る必要がないのだからエサは初めから2p〜3pと長くつけて良い。空振りしても苦にならない。もしも苦にするようであれば型狙いの釣りは止めた方がよい。そもそも良型よりも中小型のほうが絶対数が圧倒的に多いのだから。心構えとして申上げた次第。つまり、本日の自分の釣りはどのような釣りにするのかという理念を持つことが大事だと思う。漠然と、ハゼを釣る、という意識ではハゼに遊ばれてしまうのである。

2006年7月7日(金)

7月7日(金) デキハゼのミャク釣り。5〜14.5pを1176尾(ヒネ25尾含む)。外道にギマ1尾。今シーズン始めての1000尾超釣り。
 6時15分から16時まで9時間45分の釣り。120尾/1時間。6時15分から11時までの4時間45分で506尾、106尾/1時間。11時から16時までの5時間で670尾、134尾/1時間。上げ潮が効いてきてからよく釣れた。
 タックル。1.8m竿2本、オモリ、ナス型1号の胴突き仕掛け、ハリは袖3号と1号。
 中潮、干潮8時05分、満潮15時30分。
 曇り、薄日がときどき射した。蒸し暑い。朝の気温25℃。朝の水温24.5℃。川の水は特に赤くはなっていなかった。笹濁り。朝は北の風、のち南東の風、14時ごろから南西の風が強まる。波がドボンドボンのため最後の2時間は必死で釣った。
 朝一番で東西線車庫前の川中の瀬に乗る。この辺の一番高いところ。棒が立っている。干潮まで2時間ほどで水深は70cmほど。まったくアタリナシ。ピンポイントで3ケ所竿を出す。アタリの頻度が少ない。あと一週間したら釣れだすかも、と思いながら東西線車庫へ向って川を横断するようにして斜面を下る。右岸側のミオを越して水際へ竿を出す。チリチリと小型のアタリ。北風なのでボートの尻がなんとなく干潟に向く。だからアンカー方向がミオの中になるのでそちらへ手一杯に伸ばして振り込んでみた。すると嬉しい誤算。今シーズンいままで比較的アタリが少なかったミオ中でググッときて9〜10pの一番子の最も大きいクラスのデキハゼが釣れてきた。ハッと思って座りなおして本格的にミオ中を釣ってみた。入れ食い。しかも小型は釣れてこない。しめた、と思った。そのときは袖バリ1号をつけていたので手返し勝負の効率をよくするために袖バリ3号に直ちに替える。エサは1.5p〜2pと長くつけてタラシを出した。ムズッ、チクッ、コツッの連続。アタリを堪能する。ちょっとアワセのタイミングが遅れると呑んでいる。活発なアタリ。やったと思ってミオをジグザグに移動する気持ちでどのラインにハゼが一番ついているか確かめながら釣る。一ヶ所で50〜70尾釣るとボートの長さだけ移動した。ゴロタの下手から沈船までの間を釣って6時15分から11時までで506尾、これはビクごと船宿へ上げて数えてもらった数字。このときまでは1時間100尾のペース。1000尾釣るための最低限の釣果だ。干潮時間を挟んだ釣りとあってなかなか「爆発」するような入れ食いにならない。それでも1時間100尾のぺースをなんとか維持していた。上げ潮が効いてきて水位がグングン高くなる。アタリは「超」活発になってきた。1.8m竿いっぱいで釣れる場所を移動しながら一番子の良型を釣り歩く。こうなると川底の起伏を知らない人にはどうにも理解し難い私のボートの動き。水位が上がったので水面から穂先まで10pと余ってはいない。置ザオにするときでも穂先を水面に突っ込んで膝に置く。ときおりハゼが竿を引っ張ってボートの外へ竿が流れていってしまう。とうとう1.8m竿では釣りづらくなったのでミオを越して干潟になっていた東西線車庫前の水深1.5m〜1mの斜面へ行く。つまりミオの両側の斜面を釣ったことになる。こちらは一番子、二番子、三番子の交じり。ということは空振りが多くなったということ。そこでハリを袖バリ1号に替える。エサも1〜1.5pとやや短く付けた。こんどばかりは一発目のアタリだけではなかなかハリ掛かりしないハゼも多いからタイミングを少しずらす。それでもなかにはチクッ、コツッというアタリも出るから空振り覚悟で積極的にアワス。入れ食いのときはそのような気持ちでいてちょうどよい。ジョジョジョーンなどというアタリは大体が小型。それとエサが大きすぎるとき。ミオの右側の斜面を潮と風に乗ってゴロタの手前まできてゲームオーバーとなった。結局この日は右岸側のミオ中とミオの両側の斜面をゴロタから沈船手前までを一往復しただで終った。
 本日はデキの一番子がとてもよく釣れた。シーズン中に何度かはこのようないい思いをすることがある。こんなときは二番子三番子が多少いたとしても釣れてくるのは一番子ということになる。こんなときはエサのタラシを出して小型を無視する作戦が有効である。本日は大アタリ。13時頃からは干潟になっていたタカへボートを着けたのでハゼのサイズは当然のように交じりになる。3号バリでエサを長く付けて釣ると一番子は釣れるがペースは確実に落ちる。空振りの頻度が大きくなるからだ。1000尾釣るには小型を積極的に拾う必要があるので1号バリに替えてエサの大きさ加減で調節しながら釣った。もちろん大き目のハゼが釣れ続きそうだなという直感が湧いたらエサを大きくつけ、小型が多そうな場所だと思ったらエサを小さくする、という調節をした。このようなことはもう説明のし様がないレベルの話になってしまう。経験と勘がものを言う世界。ともかく午後は時速134尾のペースをずっと維持して気持のよい納竿だった。

7月1日(土) 6月末までのハゼ釣りを振り返ってみた。
2006年7月1日(土)

7月1日(土) 6月末までのハゼ釣りを振り返ってみた。
 4月17日リール釣りでヒネハゼの試し釣り、釣果ゼロ。
 5月25日リール釣りでヒネハゼの試し釣り、釣果106尾。
 5月29日リール釣りでヒネハゼ釣り、釣果58尾。フジテレビの録画撮りで半日の釣果。
 6月5日ミャク釣りでデキハゼ釣りの試し釣り、443尾(ヒネ3尾含む)。
 6月12日ミャク釣りでデキハゼ釣り、720尾(ヒネ26尾含む)
 6月19日ミャク釣りでデキハゼ釣り、734尾(ヒネ11尾含む)
 6月29日ミャク釣りでデキハゼ釣り、780尾(ヒネ0)
 
釣行7回、累計2841尾、405尾/回。
 ヒネハゼのリール釣り
。今年の出だしは悪かった。原因は不明。ただし、6月末現在は昨年同様に釣れている。釣り方にもよるが、一本ザオの探り釣りで上手な人は30〜50尾を釣っている。これは事実。ボートや乗合船を舫ってある周辺の沈みロープ、繋留用の沈みアンカー付近を中通しオモリの一本バリ仕掛けで探って釣っている。もちろん、平場でも起伏があるから探る。もう一つは私の著書で紹介したハリネズミ釣法で竿数を出して置ザオで釣る。こちらもポイント探しは必須の条件。どちらの釣り方であっても釣り方そのものを中途半端には絶対にしないこと。迷いは禁物。船宿情報ではこのところヒネハゼの釣れ具合がずっとよくなってきたとのこと。期待大。
 デキハゼのミャク釣り。私の6月のミャク釣りは4回で1000尾超はなかった。去年の6月は517、761、963、645、1021、1313、1124尾だった。去年の釣行回数7回で今年は4回である。つまり50%前後の釣行日数になっている。それはそうとして問題は1000尾を釣ったポイントがすべて上流域の右岸の桟橋群の間だったことで今年はそこでは6月5日443尾、6月12日720尾を釣っただけで上流域での釣りを止めてしまった。つまり6月いっぱいを上流域で釣っていた昨年と釣りポイントを変えたのである。その理由は私の「気まぐれ」。つまり何年間か開幕初期は上流域で釣っていたので「飽きた」こと。人間誰しもそんな気持はある。つまりおんなじ場所ではつまらなくなったこと。道楽の釣りをしていて「つまらないこと」ほどつまらないことはない。そんなこんなで例年とはちょっとばかりちがった釣りポイント選定をしてみようと思っただけ。6月中に1000尾を釣った実績が少ない場所を選んで釣ろうと思った。天邪鬼といえば天邪鬼。気まぐれ。出だしの遅かったデキハゼもさすがに一番子は大きく育った。一番子の出だしが遅かった(と人間が感じていた)分だけ二番子、三番子の育ちが若干遅れているかな?という感じはするがそれはそれで6月末現在ではハリ掛かりするデキハゼの絶対数は6月前半と比べようもないほどに多くなっている。そうは言っても育ち具合が去年より遅いと思っている分だけ1000尾釣れるチャンスは遅くなっているとも思える。それでも私のような「釣り馬鹿」を除いて一般の方々がハゼを釣る分には去年同様の釣果は十分に望める季節到来というところ。
 「気まぐれ」以外にハゼ釣り日数が少ない要因が今年は二つもある。一つ目は地元神社の氏子総代になって一年半になるがこのところ神社の寄付集めをしている。0000万円の目標で土日祝祭日と毎月一日、十五日は神社に詰めっきりになる。朝は6時からである。こうなると一ヶ月のうち最低10日は寄付集めである。予定では今年の9月いっぱいそれが続く。もう一つは昨年80歳の年寄りに捉まって付き合い始めたヘラ釣りをしていること。私が運転手兼介添え人である。そんなこんなのゴチャゴチャの釣り日程になってしまったのだがそこは自称「釣り馬鹿」でなんとかかんとか都合をつけては釣行している。それでもハゼ釣り日程は一週間に一回のペースで雨が降ったら延期という自己目標を立てて出かけている。したがって去年、おととしのような猛烈な勢いのハゼ釣りとはなりようがないので「そのような状態の私の釣果」だけを、結果として数字だけをみて、今年のハゼはダメなんじゃぁないか、と考えるのは早計だと申上げておきたいと思っている。

2006年6月29日(木)

6月29日(木) デキハゼのミャク釣り。5〜9cmを780尾。ヒネ、外道ともにナシ。船宿、伊藤遊船。
 6時10分〜16時まで、約10時間の釣り。78尾/1時間。正午までに443尾、残り4時間で337尾。
 晴れ、北の風日中南東の風、暑かった。気温は30度オーバーしたという。オシボリを頭に乗せて帽子を被った。朝の水温25.5℃。
 中潮、満潮6時07分、干潮13時14分。午後の上げ潮でよく釣れた。
 朝一番でゴロタの下手の水深1mほどの場所で釣る。満水状態。時速70尾ほどのペース。1時間でゴロタの上手へ移動する。ここも同じようなもの。
ハゼは大きく育っているが1000尾釣れるほどのペースではない。つまり時速120尾というペースにはほど遠い。様子をみるためにそこから100mほど上流へボートを漕ぐ。岸から30mほど沖に貝殻底が帯状にある場所の沖側へ停める。水深1.2mほどの砂地の場所。デキの8〜9cm級が多かった。ムジッとアタルとググッと引く。デキの良型。伊藤遊船のボートが続々と集ってくる。他のお客さんが鈴木さんのあとは釣られちゃっていなくなっちゃってるんじゃないですか、と言う。200尾をオーバーしたばかりなのでその場所もどちらかというとピンポイントでしか釣っていない。潮が下がるので沖へ沖へとボートを出す。海草がひどく引っかかる所まで出た。それでもボートが混んできたので様子見に下手へ行く。お客さんがいない場所を点々と釣ってみる。ゴロタの手前に川の中ほどで釣っている人がいたので聞いてみると3尾釣れたと言う。そこで川中の浅場にデキがどの程度乗っているか試しに竿を出す。5分で止める。アタリの頻度が少ないため。まだそれほど大量には川中へ出ていない様子。すぐにゴロタの下手の水際水深1〜0.5mの場所へ移動。ちょうど南東の風になったのでボートの尻が上流を向く。上げ潮になった。少しニゴリが入るが釣れないほどではないから10〜20尾釣るとボートの長さだけ動く。その繰り返し。ボートの左と右を釣る。上げになってからは右側のミオ筋の斜面でデキの良型が釣れる。下げ止まりではあまり釣れなかったのに現金なものだ。潮が動くときはこんなもの。だから私の場合は潮が変わると戻ってくる。宿の他のお客さんは干潮時間前に離れてしまってから上げになっても誰も戻ってこない。来ればいいのになあと思いながら釣りあがって16時に納竿した。
 
エサ付け。8〜9cmが釣れる場所では長さ1〜1.5pほどに付けた。タラシも出した。その方がアタリも多いしよく釣れる。干潮時間などで水際の浅いところで釣ったときは0.5cmほどに小さくつけた。もちろん最初のアタリを出すときは尻尾の軟らかいところを1.5pほどの長さにつけて食わせて寄せエサにしてそれから小さなエサで釣り上げた。ハリは袖バリ1号を使ったがエサの大小でハゼの大きさに対応した。例えば3号のハリを使うにしてもエサの中にハリを隠すような気持ちでエサ付けするとよい。とはいってもエサを大きくするということではない。出来る限りエサの中に隠すのである。
 ビク。正午に午前中の分を船宿へ上げたあとで予備のビクを出した。150尾ほど釣ったときにバケツのハゼをビクへ移そうとしてビクを持ち上げたら数匹のハゼがビクの周りをスウーッと泳いでいる。アレッと思ってそのままそっとビクを見ていたら一ヶ所穴があいていてそこからまたハゼが出て行く。しまった、と思ってバケツの中へハゼをあけてよくよく見たらやっぱり穴があいている。去年さんざん使ったビク。もう一つ新品のビクを用意してあったのでそれにバケツからハゼを数えながら移し替えた。結局、釣りながら数えていた数よりも21尾少なかった。そのくらいは逃げられたということ。その結果、本日の合計釣果は780尾だったので「逃げられなかったらば」という「たられば」の仮定の話をすれば800尾に届いていたことになる。恥ずかしながら私の失敗談。ビクは三つ用意していて正解。

2006年6月19日(月)

6月19日(月) デキハゼのミャク釣り。5〜15pを734尾。内ヒネ11尾。外道にカレイ4枚。船宿、伊藤遊船。
 7時から16時まで9時間の釣り。
81.5尾/1時間。
 曇りのち晴れ。北の風、日中南東の風。最高気温27℃。朝の水温22℃。
 小潮、満潮10時44分、干潮5時03分と16時53分。釣り始めは上げ三分、納竿は下げ八分。水が多い方が釣りやすい。
 本日は
今の時季に本格的に釣ったことのないポイントへ入ってみた。ここ10年来、1000尾超釣りを追及してきたのであっちにもこっちにも釣れるのだが本日6月19日頃には1000尾には届かないと始めから除外した場所がたくさんある。そのうちの一つ。
 中流域の右岸ゴロタ周りへ行く。干潟がほぼ隠れてゴロタの石がまだかなり露出している。干潟だった場所は浅いところでは水深20p弱ほど。目印の竹棒が数本立っている。その内側から釣り始める。ミオ筋へ落ちるところで水深1mほど。チリチリとあたる。5〜7p。岸寄りへボートを移動する。つまり浅いほうへ動く。
こうして釣ればどの水深が一番アタリが多いかが分かる。したがって上流へ向ってジグザグに釣り上がる格好になる。ゴロタから水道管までの中間あたりまで行って今度はゴロタの下手へ移動。ここでもあたりは多い。ヒネがポツポツ交じる。上流域ほどカレイは釣れてこない。ペースは1時間当たり70〜90尾。上流域とほぼ同程度のペース。そうであればこちらの方が広々としていてずっと釣りやすい。ふと、上流域でやっていたら本日は1000尾に届いたかも、などと思ったりもする。でもそれをやっていたら数字は追えるが「今の時季の本日の場所」の釣れ具合は永遠に分からないことになってしまう。だから将来のために今の「釣果を捨てる」つもりでここで釣る。本日の場所は昨年は1000尾超を何回も達成した場所。ただし、7〜8月の好場所である。1ヶ月早い。正午で360尾。72尾/1時間。ゴロタの頭が出て朝の釣り始めと同じくらいの水位になった。下げ潮なのに今度は風に乗ってボートの尻が上流をしっかりと向く。ゴロタの上手をミオ筋を右に見ながら駆け上がった場所を上流へ小刻みに移動しながら釣る。20〜40尾を釣ると移動した。4時間で374尾。93尾/1時間のペース。この分ならば次回次々回には1000尾も夢ではないという感触。それでも釣ってみるまでわからないのが釣りの宿命。本日、上流域の桟橋群の間で釣った人はよく釣れたらしい。
 タックル。1.8m竿2本使用。「江戸前のハゼ釣り上達法」に書いた千尾釣法の仕掛け。ハリは袖バリ1号を使用。江戸川のハゼ釣りに関してハリは「小は大を兼ねる」といえる。エサの大小でハゼのサイズに対応する。一般的には6月は袖バリ3号が標準。1号バリを使ってもエサ付け対応を怠れば空振りの連発になる。アタリを頻繁に出したかったらエサは1〜1.5pと大きくつける。そのかわり始めのうちはアタリを2〜4回見逃すつもりの待ちをする。エサを0.5cmと小さくつければ1〜2回のアタリでのハリ掛かりの確率は高くなる。ただし、アタリの頻度はずっと少なくなる。どちらを選ぶかは本人次第ということになる。私はアタリをたくさん出す釣り方をした。そのほうが面白いからだ。釣りをしていてアタリが少ないことほどつまらないことはない。

2006年6月12日(月)

6月12日(月) デキハゼのミャク釣り。5〜15.5cmを720尾。デキは一週間でずいぶんと大きく育っていた。今の時季は俗に「一週間1センチ」といわれる育ち。ヒネが26尾いた。外道に10p前後のカレイ30枚。
 7時〜16時まで9時間の釣り。
80尾/1時間の平均ペース。
 曇り、ときどき晴れ間。北東の風、午後上げ潮にかかってから南東の風に変った。朝のうちは涼しくて午後は少し蒸した。朝の気温18℃、朝の水温20℃、夕方の水温22℃。
 大潮、満潮4時10分、18時24分、干潮11時16分。釣り始めは下げ四分で納竿は上げ七分。
 北東の風なので
上流域の右岸桟橋群の間に入る。ボートの尻が岸を向く。下げ潮とともにボートを沖へ出す。1.8m竿を2本使用。仕掛けその他は前回と同様。エサの青イソメの頭を切ってその下から針に縫い刺しにする。ハゼが育って大きくなっているだろうという予測の元にそのようなエサの部分を使ってみた。前回は尻尾の方を重点的に使っている。今日もタラシは出さなかった。エサの全長5〜7ミリほど。固い部分はエサ付けしてから指でつぶした。頭に近い部分はどうしても幅が広く固い。それでもかまわずに投入する。すぐにチリチリとあたる。当然のようにハリ掛かりしないのでそのまま食わせておく。つまりアタリを2〜3回見逃す。そのうちに釣れてくる。エサは食われて軟らかくベロベロになっている。これが本当のクワセエサ。そのエサで2〜5尾を釣る。ハゼにかまれたエサがベストになる。ただし白っぽく赤みがなくなってきたら食いが悪くなるから交換する。10時過ぎにはかなり水面が下がってあっちもこっちも干潟ばかりが目に付く。最上流の新行徳橋の下手100mほどのところの桟橋の最後のヘチまで釣りあがってみた。水際から水深1.5mのところまでの斜面に竿を出す。水際の20pほどの水深のところでも活発なあたり。正午過ぎに500尾になる。上げ潮と同時に南東の風になる。今度は上流域の水道管の下までボートを下げてマイボートの係留場の沖目を釣る。水深30〜50pしかない。ボートが風で沖を向くから干潮時間で水深1.5〜0.5mへの急な掛け上がりを釣ってみた。このラインは大潮の満潮時には水深3.5〜2.5mになる。だから干潮時間を選んで私は竿を出す。ムズッとくるアタリで15p前後のヒネの入れ食い。ハゼがボートの縁にドンドンとあたって上がってくる。それほどに大きい。ここだけでヒネ15尾を釣る。ラスト1時間は水位が上がったので干潟になっていた朝一番の場所が潮をかぶって水深30cmほどになったのでそこで数を揃えて納竿した。
 ハゼは一週間でずいぶんと大きくなって釣りやすくなった。それと本日は水深1.5mのラインでもよく釣れた。さすがに釣り味がよい。10pのカレイは横走りして小気味よい。
本日の場所は二週続けて釣った。来年のための下見もやれた場所もある。収穫あり。何かのときの逃げ場所も確保できたと思っている。東西線から下の中流域でのデキハゼ釣りは来週以降の釣り予定。

2006年6月5日(月)

6月5日(月) デキハゼのミャク釣り。5〜13pを443尾。5〜7pが中心。ヒネは3尾。外道にコッパガレイ32枚。今年はなんだかカレイが例年以上にたくさんいる。
 7時〜16時まで9時間の釣り。伊藤遊船からボートを出した。
 曇り、北後北東の風やや強い。東に回ってから急激に寒くなった。タオルを首に巻き、フードを立てる。水温、朝20℃、日中上げ潮で22℃。
 小潮、干潮6時31分、満潮11時46分。潮はそれほど引かなかったし、そんなに高く上げなかった。
 本日の釣り。ミャク釣り。振り出しの1.8m竿を2本使用。道糸ナイロン1号、先糸1.2号、ナス型オモリ1号、袖バリ1号の1本バリ、自製胴付き仕掛け。先糸をチチワでオモリに結び、そこから2.5〜3pのところに結び目を2ケ作る。その間にハリスの長さ3.5pに先をチチワに結んだハリをつける(「江戸前のハゼ釣り上達法」を参照されたい)。オモリの横腹にハリがピタリと張り付くくらいのバランス。ハリスが短すぎるとハゼが食いつかない。長すぎるとアタリがぼやける。
 ポイントその他。朝一番で船宿の対岸へ行く。竿を出すとチリチリとあたる。それを確かめただけですぐに上流域へ移動。その理由。本日の風向きは北風で日中は北東の風になるという予報だから船宿の対岸は風上になる。そうであればそこは波もなく釣り易いこと間違いない。でも本日の釣りにとってはそこでは風向きが悪い。そのわけはデキハゼは水深30〜50pのヘチにたくさんいる。ところが土手から風が吹くとボートの舳先が岸を向く。アンカーは水辺の砂地の上に乗ってしまうだろうし、ヘチを釣ろうとすると大体がボートの底が川底につかえてにっちもさっちも行かなくなる。それが嫌だというと少し沖へずれることになる。ということは一番釣りたい場所が背中側でしかも竿が届かない場所ということになる。こんなことはちょっと考えてみればわかることだが大方の釣り人は釣り易い風上側で浅瀬を背にして沖を釣っている。それでは6月初旬から中旬にかけてのデキハゼは希望の数字ほどは釣れてこない。ましてや今シーズンは寒さがきつかったこともあってハゼの成長が遅れ気味だといわれている。なおさらのこと水深1mよりも深い場所には考えているほどにはデキはいない、と私は考えた。そういう理由で北東の風がブッツケになる右岸、つまり船宿側で釣ることにしたのである。そういう場所であればボートの尻が岸を向く。ボートを少しずつ下げればボートの尻が川底に触るくらいの浅場まで突っ込むことが出来る。それで後方と左右を釣ればよいのである。潮が満ちてくれば前へ出て、下げてくれば沖へ下がる。風さえ気にしなければ誠に釣り易い。
 本日は上流域の水道管の上手の右岸、下流から上流へボートを移動すると左側になる側で釣る。各船宿の桟橋群の間を釣る。朝干潮だったが小潮だったので水はわりとある。それでも舳先を風上に向けて徐々にボートを浅場へ突っ込みボートの底が川底を擦るくらいのところまで行く。ギリギリのところでアンカーを静かに落す。ロープは全長1mしか出さない。このロープ以上の深さでは釣らないことにして固定する。こうしておけば常に深さが変らず一定の水深の範囲内を釣れる。
 1号のハリに米粒大の青イソメをつける。本日は尻尾の方から使う。タラシは出さない。投入するとチリチリチリとあたる。もちろん今年のデキは遅れ気味なので全体が小ぶりで5〜6cmが多く、もちろんこれよりも小さなハゼもたくさんいる。だから本日一番気をつけたことは最初のアタリで絶対にあわせないということ。三度目、四度目のアタリでおもむろにあわせた。やってみれば分かる。1〜2度目のアタリでは空振りの連続になる。ハゼ釣りといっても季節によってこのようにアワセのタイミングを工夫する必要がある。一発で理想的なアタリをとろうとしないことである。今年の6月中はそのようなタイミングでいいと思っている。ハゼがもっと大きく育てば一発目のアタリでとることになる。一ヶ所で20〜50尾釣っては少しずつボートを動かして移動。ハゼはいる。
 注意点。今年の場合は6月中旬過ぎまではおそらくは水深1m以上の場所ではデキハゼの数がそれほど揃わないのではないかと考えている。だからまず水深50p前後を狙うことである。次にアワセは急がず慌てず1〜2度は見逃して3〜4度目のアタリをアワセる位がいいと思う。エサつけは最初から極端にエサを小さくしないこと、そうするとアタリそのものが少なくなってしまう。やはり米粒大を目安にやや大きめでもよい。つまりハゼを寄せるのである。浅場の釣りだからハゼが逃げ散らないように静かに釣ること。
 本日の釣り日誌を読んだ方はぜひお試しあれ。それともハゼの小ささに恐れをなして釣行を延期しますか?偏光メガネをかけると水面がチラチラしていても浅場ではハゼが見えるから見釣りができる。それも楽しい。

2006年5月29日(月)
5月29日(月) ヒネハゼのボートでのリール釣り。10〜14.5pを58尾。良型がとても多かった。外道に小型カレイ10枚、ギマ1尾、ガザミ1杯。デキハゼが別に2尾釣れてきた。数には入れてない。アカエイ1尾放流。
 7時〜14時まで7時間の釣り。船宿伊藤遊船。本日はフジテレビの取材撮影があるとの連絡で急遽釣行。取材協力。放映日、放映時間、番組名等は聞き漏らした。7月の放映という。6月中旬にもう一度デキハゼの数釣りを取材したいとの申し出がスタッフからあったので了解した。放映日等は判明次第アップします。
 晴れ、日中の気温25℃、水温20℃。南の風やや強く、午後はシロウサギが立つ。
 大潮、満潮5時00分、干潮12時10分。満水状態の水が多い方が食いがよかった。風と波の影響か?
 釣ったポイント。朝一番で中流域の高圧線下へ行く。右岸側で釣る。釣れ具合の確認のため。ここではまずまずの釣果に恵まれたと思う。南風なので下手の送電線下から竿を出す。下げ潮に逆らってボートが上流を向こうとして左右に振れる。そのくらい風が強いということ。そのボートの動きを利用して誘いをかける。自分では誘わない。川中の航路と岸との中間あたりに着けて左右に投げる。ここのハゼは大きい。釣れた場所を集中して攻める。ポツポツポッっと数匹釣れるとパタッと食いが悪くなる。釣りたければまた戻ってくればいいので見切ってサッと移動する。同じラインを上流へ向う。11時で30尾になる。風が強まって舳先が波頭の中へ突っ込んでしまう。ハゼは釣れるのだがやむなく船宿桟橋前までボートを漕ぐ。普段の運動不足を解消するには絶好のボート漕ぎ。スポーツセンターへ行って器具を使う必要なんてない。釣りをしていて運動できる。桟橋前も風があるが波は少し弱い。係留してあるボート群の周囲を一回りする。それで20尾を追加。でも25日のときよりも食いはいま一つ弱い。13時過ぎ、テレビクルーが来て他のお客さんの撮影を始める。釣れてるところを撮りたいのだという。スタッフは数名だ。案内の船頭さんが鈴木さんのところも撮る、と言う。それならばカメラが来たときに釣れてなくてはいけないのだ、とひとり合点をする。全部の竿のエサを取り替えて投げ替える。じっくりと待つ。本日はアタリがいま一つ少ないのでともかく呑み込ませてしまうつもりでアタリがあっても竿を上げないでいる。竿を上げて取り込んでしまったらカメラがきたときに別のハゼがまた釣れてくるという保証は何にもない。本日はそんな厳しい状態。だからアタリがあっても上げないで待つ。これはいささか辛抱が要る。カメラが来る。どの竿にアタリがあったか全部わかっているのでその竿から上げる。7本中5本の竿にハゼとカレイが付いてきた。ハゼのダブルが2本とカレイとハゼの一荷が1本あった。撮影大成功。結局、風も強くなったし撮影も完了したので早上がりをした。
 タックル、釣り方、エサ等は前回と同じ。ヒネハゼを狙うのであれば竿は1本でも多い方が有利。但し、釣り方による。引き釣りなら1本で釣る。船宿に無料の貸し竿がある。
2006年5月25日(木)

5月25日(木) ヒネハゼのボートでの試し釣り。10〜13pを106尾。12〜13pが中心。外道に小型カレイ16枚、ギマ2尾、ガザミ1杯。ハゼは丸々と太っていた。朝のうちはアカエイの猛攻を受け7尾を掛けたがハリスをハサミで切って逃した。猛毒の尻尾があるからボート内へ上げるなどもってのほか。
 7時〜15時30分まで8時間30分の釣り。船宿、伊藤遊船。
 晴れ、朝の気温18℃、朝の水温20℃、正午の水温21℃。北東の風で爽やか過ぎるくらい、13時頃から南東の風に変わり14時過ぎからは川面にシロウサギが立つ。束釣りに乗せたかったので辛抱して釣った。
 中潮、干潮9時29分、満潮16時13分。本日は上げ潮でよく釣れた。
 釣ったポイント。朝一番で上流の水道管の上手へ行く。左岸側で3ヶ所釣り4尾。右岸側へ行く。ゼロ。流心ではアタリナシ。前日に某船宿のお客さんが試し釣りで水道管の下流左岸側で釣ったとの情報は確かだがリール釣りではなかったものと判断した。石畳のすぐ外側でミャク釣りで釣ったのだろう。リール釣りは根掛かり多くやりにくい場所。2時間釣って4尾のままで船宿前の乗合船を係留してある場所へ行く。航路から右側の船の周辺を釣る。4尾、7尾、4尾と場所替えのたびに釣れる。いい感じだ。試し釣りなので30分ほどで移動する。船宿前の場所替え4ヶ所目の場所でダブルダブルが続いた。3尾掛けも2回あった。ここで数をある程度揃えようと思って気合を入れて釣る。トータルで74尾になる。ここで55尾釣れたことになる。他の場所もサオを出しておこうと思って4ケ所を移動してみる。釣れたのは1ケ所のみであとはオデコ。シロウサギが立ちボートがかなり揺れる。55尾釣った場所へ戻ってラストまで粘ることにする。模様はここが一番良い。しかし70尾あまり釣ったのでさすがに食い渋る。それでもエサはしゃぶっている。なんとか束に乗ったと思ったので納竿した。釣れるポイントは固定ではない。日並によって本日の入れ食いの場所が釣れないこともある。本日は干潮時間帯で水深1.5〜2mほどの場所でよく釣れた。航路内とか比較的深い場所はアタリがなかった。そうはいっても深い場所でよく釣れる日があるからややこしい。要は人間の思いのままにはならないということ。
タックル。オモリ負荷1〜10号の2.1〜2.7mの磯竿7本使用。はじめは5本で始めたが模様がはっきりしないので7本に増やして釣った。オモリ、ナス型5号、小型弓型テンビン、自製仕掛けで幹糸1.5号、ハリス0.8号、袖バリ5号、全長1mの3本バリ仕掛け。船宿に2本バリの仕掛けが常備されている。
エサ、青イソメ。3〜4pほどの長さにつけた。置ザオでしっかりと食わせるため。引き釣りでアタリをとって釣るのであればもっと短くてよい。
釣り方。「ハリネズミ釣法」。片舷または両舷に竿を展開する。誘って置ザオ。釣れた場所周辺になるべく竿を集中して一気に釣りあげる。ハゼがハリを呑み込んでいるくらいのほうがこの釣り方としてはベストの食い。ヒネハゼの絶対数がデキハゼに比べて圧倒的に少ない上に釣れる場所と釣れない場所がはっきりと分かれる。したがって釣れる場所をいち早く見つけられるかどうかが釣果を左右する。
釣果の目安。リール竿2〜3本で15〜30尾。ハリとエサが大きいからデキハゼはしゃぶるだけでハリ掛かりしない。デキハゼ狙いは6月以降でミャク釣りで浅場の釣り。

2006年4月17日(月)

 4月17日(月)晴れ、午前中北西の強風で放水路内もシロウサギが立つ。釣りづらい。午後になり南西の風となるが風が強まる。7時〜14時まで7時間のヒネハゼの試し釣り。
 朝の気温10℃、伊藤遊船の桟橋での
朝の水温13℃、正午14℃、午後2時15℃。江戸川のハゼの食餌の適温は18℃以上と経験則で承知していたので本日の苦戦は覚悟の上だった。今年はいかにも寒すぎる。
 釣果ゼロ。オデコ。17年間ハゼ釣りをしていてオデコは初めて。やっぱり釣れなかったか、というのが正直な感想。低水温が原因と思われる(他の原因であればご容赦願いたい)。今後は日に日に水温が上がり18℃に達するのは時間の問題と思う。
 2005年4月9日に9尾、2004年4月29日に23尾の記録がある。2005年4月17日は一年前だがその日は42尾の釣果だった。また、2005年4月29日は120尾を釣っている。2004年、2005年とも4〜5月のヒネハゼ釣りで各々合計1000尾超の釣果だった。
 
以上のことから推定すると今季もゴールデンウィーク頃から釣れ始まるものと考えられる。
 中潮、満潮6時04分、干潮12時52分。
防寒服着用、襟巻きを巻く。寒かった。ボートの揺れが激しかった。本日のような低水温のときはじっくりと置ザオにして時間をかけて食わせるのがよいのだが波が高くてそれができなかった。ハゼの噛み痕がエサに残っていたが頻度は少なかった。明確なアタリは一度だけだった。
 釣りポイントは上流の新行徳橋から下流の湾岸道路上手までグルリと一回りした。結局15ケ所でボートのアンカーを入れてサオを出したことになった。
 タックル。オモリ負荷2〜10号の磯サオ1〜2号を6本使用、道糸ナイロン2号、ナス型オモリ6号、中型テンビン、自製仕掛けで幹糸1.5号、ハリス0.8号の袖バリ5号、全長1mの3本バリ仕掛け、エサ青イソメ。
 釣り方はハリネズミ釣法。「江戸前のハゼ釣り上達法」を参照されたい。
 なお、桟橋周辺の浅場でヒネハゼの姿が目撃されているとの船宿情報がある。デキハゼ釣りは6月からになる。いまはまだメダカの大きさ。